エクメトテロエスと唱えよ!
高校時代、科学の先生に面白い方がいらっしゃいました。重要な単語や公式は呪文のように繰り返し詠唱させて覚えさせてくれました。molは「質量/分子量」であることはおそらく死ぬまで忘れないと思います。あの先生であれば、私に「エクメトテロエス」を覚えさせることはたやすかったでしょう。「ギガジャスティス」と文字数は一緒でも、いまだに覚えられない単語、それが「エクメトテロエス」。
前回、そんな難解な呪文を「おぼえる」機能でかろうじて暗記したフリオニールたちですが、呪文の使いどころである隠し扉の場所を知っている人が誰もいないという事態に遭遇してしまいました。死んだフィン国王あたりなら死っていそうなものなんですが、何か遺書めいたものでも残してないのでしょうか。
とりあえず期待せずにゴードンに尋ねてみたら「ポールならあるいは」とたらい回しにされる始末。やはり頼りにならない男です。
仕方がないからヒルダ王女に粘着質に聞き込み調査を行います。どんな些細なことでもいいから教えてもらおうと粘りますが、引き出せた情報は昔々の神話のようなお話です。はるか昔に地獄から魔物が大量に出現し・・・という子供を怖がらせるようなよくある前振りが始まりましたよ。まぁ、結末はヒーローが現れてめでたしめでたし、とっぴんぱらりのぷうって相場が決まっているのです。
しかし、この世界の外を徘徊しているモンスターは地獄から地上に出てきたのですね。確か、パラメキア皇帝が呼び寄せて操っているのだとかなんとか。パラメキア皇帝はすごい魔力の持ち主ですが、魔力を駆使すると魔物を地獄から召喚できるのですね。ドラクエではあまりなじみのない「召喚」ですが、FFではこの召喚が大事であると聞き及んでおりますよ。FFが3DCGを駆使するようになると、この召喚という仕組みが画面効果を見せ付けるのに効果的だったようで、一匹なにかを召喚するのに数分間にも及ぶムービーが生成されるなんて話も昔聞きました。ちなみに自分はキングダムハーツでディズニーキャラクターみたさに召喚は体験済みです。スティッチとかチキンリトルとかチョコチョコとソラの周りを動き回ってかわいいのですが、正直イマイチその効果を把握できていませんでした。やっぱりドラゴラムで自ら姿を変えるという流儀の方が自分にはしっくりきます。
今後とも召喚についてはいろいろ考えることになるのでしょう。ところでドラクエ8で笛を吹いてスカウトしたモンスターチームを呼ぶのは召喚なんでしょうか?
ポールさんの助言で大広間(玉座の間)の右上隅にフィン城の隠し扉があることを知ったフリオニールは、ヒルダ王女とゴードンの前を素通りして目当ての場所に向かいました。指定の場所を調べてみると「そこには何もありません」という音声案内があり、明らかに怪しい雰囲気です。隠し扉のくせにわりと自己主張が激しい扉です。こんなにあからさまだったのに、ヒルダ王女はここで長年暮らしてきてちっとも隠し扉の存在には気がつかなかったというのでしょうか。だとすれば、ヒルダ王女には「天然」属性をつけなくてはなりません。壁から「そこには何もありません」と聞こえたら、すっかりそれを信じ込んでしまったのですから。
そんな音声案内に対して「たずねる」コマンドで例の呪文を唱えます。「エクメトテロエス」・・・ついにこの呪文を何も参照せずに書けるようになりました。ブログで反復して書き込んでいると、結構いろいろ覚えられるもんですね。
白い仮面を入手し、3度目のミシディア入りとなったフリオニールたちは自分が何をするべきかもう完璧に把握しています。黒い仮面を手に入れて、クリスタルロッドを手に入れて、ミシディアの塔でミンウさんとアルテマの本を手に入れればミッション完了です。黒い仮面は海の真ん中にある小さな小さな島にいけばあるそうです。その島も既に以前入島済みなので、何ら臆するところはありません。これだけやることがはっきりしていると「ルーラ」がないのがしんどいです。
地図を確認しながら南方の小さな島にたどりつきました。気候はわりと温暖です。カメハメハ大王とかいそうな南国のリゾート・・・そんな設定でいきましょう。島には大きな岩山がそびえています。多分、島全体が岩山の一部なんでしょう。海底の火山帯が近いのかもしれませんね。この島自体が噴火しないかちょっぴり不安です。
中に入ると普通の洞窟なんですが、奥に進むとちょっと変わった光景が目に入ってきました。洞窟の中なのに植物が繁茂しているのです。しかもそこには先住民の方たちが。いや、殖民しにきたわけではないですが。洞窟の中には光が届くはずがないので、植物が栄えるこの場所は外ということになりそうです。洞窟の中で立体感覚が薄れてしまったのかもしれませんが、地下に潜った先にこんな集落があるというのも面白い話です。洞窟が山を貫いていて、抜けた先にちょっとした盆地があったのでした。
ついに対となる白い仮面と黒い仮面の両方を手に入れたフリオニールは、一度ミシディアに戻ってきていました。行く手を阻むドッペルゲンガー対策をまとめるためです。二つの仮面を手に入れるとミシディアの洞窟の先に進めるというのはわかったのですが、具体的にどうすればドッペルゲンガーをどかすことができるのかがわからなかったのです。ミシディアの魔道士連中に話を聞いても、仮面を揃えること以上の情報が得られないので埒があきませんが、思い起こせばこの魔法都市には大きな大きな図書館があるのでした。うちの近所にも大きい図書館がありますが、普段から利用しないとその存在はついつい忘れてしまうものですよ。・・・現住所に引っ越してきてからまだ一度も利用してないや。
図書館では「たずねる」コマンドでいろんな事象について直接回答をいただけるのでした。これは魔法で本棚が応えてくれるのか、それともフリオニールが手動で調べているのかは定かではありません。ミシディアらしくしゃべる本棚というのがあってもかわいらしいと思います。
ミシディアの洞窟のドッペルゲンガーはどうなっているでしょう。国会図書館規模の蔵書を誇るミシディアの図書館で調べたとおり、クリスタルロッドをまつる女神像に白い仮面をかけたフリオニールは、本当にドッペルゲンガーが動きを止めたか確認しに出発しました。止まっているはずなのです、フリオニールに良心があればの話ですが。
話しかけてみると、やはりフリオニールの良き心が悪しき心を抑えつけているという解釈で正しそうです。本当によかったです、フリオニールが悪い子じゃなくて。おそらくボーゲン伯爵ぐらいになると、良心があまりにも小さすぎて、ドッペルゲンガーの動きを封じるのは無理だったでしょう。ってか、どっちも心が腐りすぎていて、どっちが本物かわからないかもしれません。シナリオの後半で、「わはは、貴様が倒したと思っていたのはワシのドッペルゲンガーにすぎんよ。」とかいいながら、ボーゲン伯爵が再登場したら、私の笑いのツボをつきまくりなんですがね。
ミシディアの塔に向かう途中、鳴門海峡よろしくな巨大な渦巻きに巻き込まれ、船の操舵に余談を許さない状況になっているフリオニールたちは、徐々に渦の中心部に船体ごと向かっていき、ついには渦の目に吸い込まれてしまいました。FF2 これにて完!長い間のご愛読ありがとうございました。
目が覚めるとそこは、粘膜質の肉壁の中でした。話に聞く天国とも地獄とも様相が異なるので、どうやら死なずに済んだ模様です。レイラさん率いる海賊から強奪した・・・もとい平和的に譲り受けた船はさすがに大破してしまいましたが、みんなが無事なら船はまた造ればいいさ。というわけで、鯨に飲まれたピノキオ状態のフリオニールは、とりあえずゼペットおじいさんを探しに鯨の体内を探検します。もちろん脱出の際には潮と一緒に吹かれる予定です。
竜騎士・リチャードを仲間に加え、リバイアサンの腹の中から脱出するべくフリオニールは脱出経路を探ります。リチャードがいうことには既に脱出用の船が用意されているのだそうですが、周囲にいる魔物が強くて船に手が出せないのだそうです。とにかく、リチャードについていくと芋虫のような青い魔物がウゴウゴとうごめき、その横になんだか帆船っぽいものがみえます・・・。まさかあの帆船で海上に出るつもりですかいっ!?リチャードさんは平然と頷いていますが、海中からあれで脱出しても、あらためて沈没するわけで、ブクブク溺死してしまうだけだと思います。再度、リチャードの方を振り向いても、やはり平然と笑みをたたえています。この男、竜騎士だけにかなりパワフルではありそうですが、頭の方はやや弱いのかもしれません。それとも竜騎士に秘められた不思議な力でなんとかしてくれるのでしょうか。半信半疑のまま、とりあえずは当面の敵である青い芋虫を叩き潰します。
そういえば周囲を見渡すと牙のようなものがたくさん並んでいました。とするとここはリバイアサンの口にあたる部分なのでしょう。生物の体内から出る方法には二つありまして、一つが口なら一つは肛門ということになります。これが鯨であれば頭頂部の鼻孔から潮と一緒に吹いてもらえ、絵的にもホンワカするのですが、リバイアサンは国家権力の象徴みたいなやつですから、グリーンピースに守られている鯨とは性質を異にします。人間の尊厳を保つためには、できる限り肛門からの脱出は遠慮したいところだったので一安心です。ただ・・・あの青い芋虫(ラウンドウォームとかいうやつ)をみているとここは肛門かもしれないと少し不安になります。「出席番号18番・リバイアサン君は放課後、職員室にくるように」と先生にホームルームで告げられて、職員室にいってみればギョウチュウ検査にひっかかった旨宣告され、ふとしたことからそれがクラスメートにばれて、翌日からあだ名がギョウチュウになりました。その日を境にギョウチュウくだしに効力のあるクリスタルロッドを飲み込む生活が始まったと、そういう可能性も捨てきれません。いまだかつて肛門に歯がある生物はみたことないですが、リバイアサンなんていう不思議生物においてはそんな常識は通用しないかもしれません。ここは彼のためにもギョウチュウを退治してやることにしましょう。
サンダーギガースをくだした後、昇り階段を上がるとなんだか壁の色が白っぽい感じです。これはまさかのケアルギガースの前兆かと身構えてしまいます。正直体力的にいっぱいいっぱいのフリオニールはミンウさんをおいかけてミシディアの塔を攻略途中です。3体の魔法ギガースをくだしたものの、ケアルで回復するギガースの影におびえているところなのでした。
でも、出てきたのはホワイトドラゴンでした。宝箱から出てくるモンスターだったと思います。ホワイトドラゴンといえば遊☆戯☆王なわけですが、残念ながらこのホワイトドラゴンの目は蒼くはありませんでした。こちらとしても手持ちのカードがありませんので、デュエルがはじまらなくてホッとしました。
先に進むとまたしても複数のドアが待ち受けていました。右から二番目の法則を信じて突き進んだら、外してしまいました。そういうときもありますよね。
命の恩人・ミンウ先輩を失ったフリオニールの手の中には、アルテマの本が握り締められていました。表紙とかちょっぴり涙に濡れています。偉大な人を亡くしてしまいましたが、いつまでもクヨクヨしているわけにはいきません。ことの顛末を全てヒルダ王女に報告するのもまた任務です。きっと、なくだろうな、ヒルダ王女。臣下思いの強い人ですから、表面上は気丈にふるまっていてもくわえタバコが逆さまになっちゃうに決まっています、リサリサ先生。
HP2000を超えたフリオニールは、それでもミンウさんの喪失には堪えがたい痛みを感じていました。HPとは別のメンタルな数値は激減です。ミシディアの塔をあとにして、ヒルダ王女の元に帰る途中でもボーっとしていました。ボーっとしすぎて、かつての反乱軍のアジト・アルテアに間違って帰ってきてしまいました。うっかりしてましたが、既にフィンの城は敵の手中から奪還してありますので、ヒルダ王女もフィンの城にいるのでした。習慣って怖いですね。引っ越してもついつい前の家に帰ってしまうという。でも、なぜかアルテアに入れませんでした。どうも反乱軍がアジトを引き払って以降この町は捨てられたようなのです。大戦艦の爆撃を受けて壊滅しかけていたからなんでしょうか。いつか復興して人が住めるようにしたいですね。
さて、突然の竜巻の発生にフィン領土が騒然とする中、フリオニールが竜巻消失大作戦の中心人物を買ってでることになってしまいました。もう、フィンの城のすぐ後にまで竜巻が迫っていますので、一刻の猶予もならない状況です。それと同時にあの竜巻の中心には、なんとパラメキアの皇帝が隠れていて、直接竜巻を制御しているのだそうです。これまでやってきた通り、ピンチをチャンスに変えてしまえば、皇帝の首をとることも可能です。とにかく、今は竜巻の中に入る手段を手に入れましょう。
こちら台風の中心部でございます。すごい風です。きゃっ、木々や建物が揺れ、物が飛び交っています。危険ですからお家からはでないでくださいね。
見上げると塔のように高い建物がこっちを見下してきます。滅びの呪文・バルスの準備はよろしいでしょうか。このラピュタを瓦解させるにはそんな魔法が必要なんです。はっ、ってことはアルテマの本はバルスの本みたいなもんなんですかね。もう、この勝負もらったようなもんですね。
さっさとラピュタチックな建物に侵入して進んでいくと、グリーンドラゴンというモンスターに遭遇しました。以前ホワイトドラゴンなんてのを倒しましたが、なんともストレートなネーミングです。緑だからグリーンドラゴンなんて。その方法論でいくと、スライムベスはレッドスライム、タホドラキーはグリーンドラキーとなってしまいなんとも味気ないですね。
フィンの宿敵パラメキアの皇帝を叩きのめし、竜巻による災害を未然に阻止したフリオニールは、ヒーローとしてフィン王国に凱旋帰国しました。エジプトから戻ったナポレオン将軍のごとく国民総出で出迎えてくれること間違いなしです。若き英雄・フリオニールここにあり。歓喜に沸く民衆が竜巻から帰ってくるフリオニールを取り囲み賞賛の声を届ける・・・といったシーンは全てカットされましたが、きっとそんな感じだったはずです。多分。
フリオニールたちの勇気は永遠にフィンで語り継がれることが決定し、伝説の人物の内定をいただいた状態になりました。まだフリオニールは健在ですので、現状で「生きた伝説」ということになります。そしてフリオニールの子孫たちはロトの勇者として後年この大地がまた悪に侵食されたときには、再び立ちあがり脅威を滅する存在となるのでした。いやー、この話がドラクエ1,2につながっていくなんてびっくりな話です。ドラクエ3のときは「そして伝説へ・・・」というサブタイトルの意味が最後のエンディングで明かされて鳥肌がたったもんです。FF2はサブタイトルが特にないようなので、フリオニール伝説がどのような意味を持っているのかまだわかりません。後続のシリーズで語り継がれているといいですね。それが適わなくても私の中で彼の伝説は語り継がれるでしょう。王女の寝室での出来事などはそれはもうすごい武勇伝です。オリエンタルラジオばりです。
さて、城下ではやはりフリオニール祭りが開催されているらしく、たくさんの人がフリオニールを拝み奉りに城に集まっているのだそうです。一度でいいからやってみたいですよね。城のテラスから城下の広場に集結した民衆に向かって「皇族のようにお手振り」とか「アジテーション演説」とか。それでフリオニールの挙動一つ一つにワーっと歓喜の声が響き渡るのです。腕を振り上げれば民衆が鼓舞し、口を開けば民衆が涙するのです。英雄の醍醐味なのです。