国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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皇帝、お命頂戴

こちら台風中央部こちら台風の中心部でございます。すごい風です。きゃっ、木々や建物が揺れ、物が飛び交っています。危険ですからお家からはでないでくださいね。
誰もが一度はやってみたい台風中継ごっこをしつつ、新宿駅南口からフリオニールが竜巻突入の一部始終をお届けいたします。前回、卵から孵化したばかりの飛竜の背中に乗ってさっそく竜巻を外側から中心部に向かって突き進んでいる最中です。生まれたての割りになかなか頑丈なやつです。でも、まだそんなに高く飛べないので竜巻の上空から安全に目の中に降りていくことはできませんでした。しばらく吹きすさぶ風をすり抜けていくと、徐々に風の弱い中心部がみえてきました。そしてそこには巨大な建造物が隠されていました。ペンダントが光輝くあたりから微妙に気にはなっていましたが、これは間違いなく天空の城ラピュタそのものです。ロボット兵が平和に庭園の手入れをしていたりするに違いありません。しかし、その中心部にあるのは巨大な飛行石ではありません。ムスカ大佐・・・もといパラメキア皇帝その人なのです。その巨大な魔力でこの建造物の周りに竜巻をまとってアルテア・ガテア・パラム・ポフトを蹂躙していったのです。もう、この人だけいれば大戦艦なんてなくても十分パラメキアは揺るがなかったんじゃないかと思わざるをえません。

竜巻に巻き込まれた家屋ではなさそう見上げると塔のように高い建物がこっちを見下してきます。滅びの呪文・バルスの準備はよろしいでしょうか。このラピュタを瓦解させるにはそんな魔法が必要なんです。はっ、ってことはアルテマの本はバルスの本みたいなもんなんですかね。もう、この勝負もらったようなもんですね。

今度はグリーンさっさとラピュタチックな建物に侵入して進んでいくと、グリーンドラゴンというモンスターに遭遇しました。以前ホワイトドラゴンなんてのを倒しましたが、なんともストレートなネーミングです。緑だからグリーンドラゴンなんて。その方法論でいくと、スライムベスはレッドスライム、タホドラキーはグリーンドラキーとなってしまいなんとも味気ないですね。
ところで、幼い頃まんが日本むかし話を見ていたせいか、オープニングの竜の子太郎を乗せた龍のカラーリングが緑だったので、龍は緑というイメージを強く持っています。ドラゴンボールの神龍も緑だし、ドラクエのドラゴンも緑です。なので、グリーンドラゴンという呼び方にちょっぴり違和感。「ドラゴン」と呼べばいいじゃないですか。まぁ、ドラクエにも「グリーンドラゴン」ってモンスターいるんですけどね。色を名前につけるのはそんなにおかしくないのか。いなばの白ウサギみたいなものですかね。

能面皇帝と再会そして、割とあっさり宿敵・パラメキア皇帝の座るソファのような玉座にまでたどり着きます。あいかわらず能面のような面構えでいかにもにくたらしい感じですね。フリオニールがまさか飛竜に乗ってここまでたどり着けるとは思っていなかったのでしょう。動じていないようにみえますが、内心ビクビクしているに違いありません。いざ、お命頂戴!

前座の親衛隊逃げ腰のパラメキア皇帝は、襲い掛かるフリオニールに困惑したのか自分の親衛隊を呼び出してその身を守らせます。

フリオニール:臆したか、皇帝!
パラメキア皇帝:まだまだ、私の出る幕ではないわっ!

皇帝直属の親衛隊ですが、特に苦労もなく撃破しました。二人なのに隊だなんて、片腹が痛いってもんです。このフリオニールを倒したければ、もっと大人数でかかってこんかいっ!

まだやるか親衛隊が倒されて、気が気でないはずのパラメキア皇帝はそれでも無表情のお面を崩さず「少しはやるようだな」なんて具合にまだまだお手並み拝見を決め込むつもりらしいです。あのソファのようなフカフカした王座からさっさと引きずり降ろしてやりたいところですが、まだ邪魔が入るようです。

二つ目の親衛隊で、出てきたのがさっきの親衛隊二人組×2です。・・・もう人数のことをとやかくいうことはやめましょう。こんな室内で騎乗して戦うようなやつらです。まともじゃないのでしょう。それにしても一体全体、パラメキアの皇帝は自分の親衛隊にどんな人選を行っているのでしょう。生え抜きのエリートで身を固めたいというのが人間の心理だと思うのですが、この親衛隊たちはあまり歯ごたえがありません。おそらくパラメキア皇帝はその強大な魔力ゆえに特に身辺に危険を感じることはないのでしょう。だから、どちらかというとおべっかや揉み手で近寄ってきたようなやつを側近に据えてしまっているのだと思います。ご機嫌とりに終始して鍛錬を怠ってきたようなやつにフリオニールが負けるわけもなく、ドンドンとパラメキア皇帝の方へ詰め寄ります。

ちょっと感心皇帝も親衛隊をなぎ倒しながら近づいてくるフリオニールの悪鬼のような形相に気付き、失禁寸前に違いありません。先ほどの「少しはやるな」が「なかなかやるな」と変わり、フリオニールの勢いに迎合ムードです。

光栄ですもうやるっきゃないと腹を括ったパラメキア皇帝は、自らの手で死を手向けてやるから、光栄に思えよと尊大な態度で戦闘に臨んできました。ついに、ガチンコ勝負ですか。まだレオンハルトの件とか放置されてますが、とにかくラスボスとの対峙となりました。ん?アルテマの本は?アルテマの本を使うタイミングがわかりません。ラスボスを光の玉のように照らしてくれると思っていたアルテマをついに使うチャンスがありませんでした。ミンウさんになんと言ったらいいのか。

真打登場って、直々に死を与えてやる宣言の直後だというのに、なんの恥ずかしげもなく部下を自分の前方に配して盾代わりにしてくれています。ウッドゴーレムなんてまさにそのまま壁のような存在感です。なんちゅー情けないラスボスでしょう。しかも懲りずに親衛隊がスタメンです。自分はマントに身を包み、おそらく後衛から魔法で攻撃をしかけてくるつもりなのでしょう。もうフリオニールの快進撃が怖くて怖くてたまらないという心理の表れですね。パラメキアオワタ。

意外と打たれ弱いさすが、ラスボス。なかなかやるな。こっちだって負けないぜ!みたいなやりとりも特になく、魔法で大きいダメージを受けたときに回復すれば、問題なく倒せました。淡々と・・・そう淡々とパラメキア皇帝はこの世を去っていきました。あれだけフィン国の領土に大打撃を与えた男の末路とは思えないぐらいのあっけない引き際でプレーヤー的にも当惑してしまいます。これまで燃焼させ続けてきた怒りや憎しみの最大のはけ口だったはずなのに、なんとも消化不良でして、カタルシスがうやむやな感じで渦巻いてしまいました。これで終わったら駄作なので、間違いなく続きがあるはずです。

あっけない結末フリオニールもなんだか憮然とした表情をしていますが、成り行きにそってパーティーをフィンに帰します。この戦争でたくさんの人が死んでいますが、この弱い皇帝でも倒すことで少しは報いることができたのでしょうか。なんか弱すぎて報いきれていないような気がするのは、生きているフリオニールの傲慢でしょうか。とにかく魔力の源が断たれた竜巻は無事に消失し、フィンにこれ以上の被害をもたらすことは未然に防ぐことができました。フリオニールたち万歳。でも、なんだかちょっぴりせつない。戦争って、勝っても何だかな。

って、この建造物(ラピュタ)って竜巻の力で浮いていたような気がしてなりませんが、そこらへん大丈夫なんでしょうか。さっさと脱出しないと、建物ごと地面に落下して瓦礫に埋もれてしまうことになりかねません。テレポ、テレポ、リレミト。