国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

Soul of Re-Birth アーカイブ

2008年4月15日

挽回のミンウさん

最期の台詞「これが・・・私の・・・運命だった・・・よう・・・だ・・・。」どこかで聞いたような台詞とともに「Soul of Re-Birth」がスタートしました。Soul of Re-Birthのプレイについていくらか葛藤があったのですが、とりあえず触りだけでもプレイしてみようという結論が下りましたので、早速プレイ開始です。「Soul of Chaosをやり直す」や「FF3を開始する」という選択肢もありましたが、なんとなくFF2続行ということでしばらくお付き合いのほどお願いします。
まず、「Re-Birth」が何を意味するのかがぼんやりと見えてきた感じです。この白い画面にて、懐かしい台詞をおっしゃっているのは紛れもなくミンウさんその人です。アルテマの本の封印を解くためにその身を犠牲にしたミンウさんでしたが、マリアには究極の呪文を使いこなせず、結局腕力とケアルで皇帝から勝利をもぎ取ったということを草葉の陰で彼は泣きながら知ったことでしょう。そんなはずのミンウさんが、また姿を現してくれました。「再生」するのはミンウさんなのではないでしょうか?

冷静フリオニールに本を託して、看取られるまでの間の回想が済むと舞台はなんとジェイドの入り口でした。確かエンディングの中にもこのジェイドの入り口の画面がありましたが、それはこのおまけシナリオへの伏線だったのでしょうか。ジェイドは地獄への入り口ということでしたから、死んだミンウさんが到着するのもおかしな話ではありません。とはいえ、死んだ人がみんなここに送られてくるのであれば、フリオニールがパンデモニウムに向かう際に人間とは誰にも会わなかったことと矛盾するような気がします。
死んだミンウさん本人もキョトンした様子で、現状把握に務めています。死んだはずの自分に自我があるっていうのはやっぱり不思議なんでしょうか?どうもミンウさんは死後の世界というものを認めない宗教の人のようです。FFの中の宗教観は必ずしもキリスト教のそれとは異なるのかもしれません。詳しくはないですが、キリスト教の教義的には天国とか地獄の概念があったような。まぁ、間違ったことを書くと問題なので深く突っ込まないでおきましょう。

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2008年5月1日

死後なおもヨーゼフとボーゲン

世間はゴールデンウィーク真っ只中だというのに、今年もPCの前に座っている私ですが、DS版ドラゴンクエスト5の発売日も決定したようで、期待に胸を弾ませています。なんでも、歴代ドラクエ中で一、二を争うであろう「選択」イベントに何らかの変化が盛り込まれるのではないかと専らの噂ですからね。PS版のときみたいに地方の物産を展示するなんていうおまけより随分と有意義ではないでしょうか。

前回辛くも黒騎士とサージェントを下し、ミンウはスコットとパーティーを組み、自分たちが置かれている状況を把握すべく団結して行動することになりました。しかし、激弱にしてMP頼みのミンウと、チョイ弱皇子のスコットは、ジェイドとおぼしきこの空間で敵を倒しながら進むことが非常に困難なのでした。仕方なく、戦闘の度にセーブをし、比較的弱いモンスターばかりを倒しながら少しずつ先行き知れぬ道を進んでいくのでした。
途中、ジェイドの中でも一際印象的だった滝のあるフロアを通ったときに確信したのですが、この迷宮はジェイドではなく、ジェイドの鏡像のような構成を持っているようなのです。だから何だというわけではないのですが、それはミンウたちが死んでしまったからなのか、あるいは、ここが実はジェイドではないのか、真実はまだ謎のままです。といえば、本作ではフィン王国の「鏡の間」が連想されますが、飛竜と通信を行うという「鏡」というモチーフとこのジェイドの鏡像が何か関係があるのか気になります。現世と通信を行う連絡手段みたいなものがあればいいのですけどね。

同時期に死んだ仲辛く厳しい道中、どこかで見知った後頭部が草むらから現れます。ミンウには気付かない様子で、誰かに向かって話しかけている坊主頭は間違いなくヨーゼフその人ではないですか。そして、声の先にあるのはなんとボーゲン将軍ではないですか。両者共に死んだ人間ですので、もはやここが死後の世界であることは疑いの余地がありませんが、因縁深いこの二人を一度に出会ってしまうなんて、なかなか都合のよい展開です。

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2008年5月13日

死後の全員集合

死んでも大変なのでした前回、ヨーゼフをストーキングしていたボーゲン(ゾンビ)を、つきまとい禁止条項に基づいて逮捕(のち粛清)したミンウとスコットは、3人に課せられた宿命が何であるのか考え中です。キーワードは「フリオニール」だってことはわかっているのですが、ヨーゼフが参加しても結局考えはまとまらないままです。そんな余所見をしている3人に背後からT-ウィルスへの感染が進行したゾンビボーゲンがリッカーとなって背後からしのび・・・よってはきませんでした。でも、ほら、バイオハザード的に、ゾンビは倒したらファイアで焼いておきたいですね、念のために。今でもすばやいゾンビにおいかけられたあの時のことを思い出すと戦慄モノです。

リヴァイアサンのギョウチュウ!?ジェイドの中を3人で進んでいくと、またもや懐かしいキャラクターが現れます。リヴァイアサンの肛門のギョウチュウことラウンドウォームです。実際は、リヴァイアサンの口内でフリオニールたちを待ち伏せていた歯周病菌だったので、ホッとしたのを覚えています。そんなデンタルプラークはデンタルフロスで除去しないと、歯石となって歯医者さんでなきゃ除去できなくなりますので、要注意です。結構好きですけどね、歯医者さんのクリーニング。

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2008年5月29日

あー、マハノンノン♪

エリナさん泣いてたよ竜騎士・リチャードが新たに参入して4人パーティーが固まったミンウは、それでもまだ自分に課せられた使命が見えないままジェイドに似た謎の洞窟を先へと進むのでした。一番最近までフリオニールの近くにいたリチャードから、皇帝が一度死んで、また復活したことを聞かされ、なんとなく「ジェイド」「復活」「地獄」「皇帝」というキーワードが浮かんできます。皇帝の魔力の源となるようなものを、既に死んでしまった体で破砕しにいくのが4人の役割なんじゃないかというのが私の見通しですが、まだ確たる証拠はありません。死んでなおできることを探すのよりは、死ななきゃできないことを探す方が、いくらか前向きな気がします。この4人にしかできないことで、フリオニールの役に立てればいいのですが。

自己紹介1申し遅れましたが、わしはヨーゼフ・・・と自己紹介がはじまります。面識のない同士でパーティーを組むには、一に挨拶、二に挨拶です。自分の情報をさらけ出してできる限り信頼を得ようではないですか。ここに集うは、みな反パラメキア勢力。国は違えどみなフリオニールとともに皇帝打倒を標榜してきた人たちです。どれだけフリオニールに貢献できたかが、この場でのポジションを決めます。

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2008年6月1日

二度目の正直

心強い味方前回、地獄の中の憩いのオアシス・マハノンの町を発見し、飛空艇狂・シドとの再会を果たしたミンウは、しばらく逗留したい気持ちを抑えて、自分達の使命を考える旅に再出発することになりました。この町は俺が守ってやるぜ、グワッハッハというシドの頼もしい言葉もいただけたので、気兼ねなくこの町を離れることができます。とはいったもののせっかくの町ですから、武器・防具や道具を揃えていきましょう。しかし、ものすごい武器・防具・魔法があるわけでもなく、せいぜい初期装備のままで弱小だったヨーゼフ向けにちょっとした装備品を買うぐらいでショッピングは終了しました。追加シナリオ中にもう一つくらい町があってそこに強い装備品があるのかな、なんて期待をしてしまいそうになりましたが、これまでの経験からするとFFでは町に強い装備品は置いていないという傾向があります。ですから、マハノンには宿屋があるだけで満足ということにしておきましょう。町の人にいろいろ話しかけてみましたが、この町を築くまでに何人もモンスターに襲われて死んでいった・・・なんて陰気臭い話ばかりでした。中には、せっかく辿りついた町なのだから、自分の手で守り抜いてみせると息巻くおっさんもいましたが、所詮は少数派。自分の所在が不明な現状で、みんなため息をつくばかりです。

なんとトブールさん!しかし、この町にはまだ隠された人材が潜んでいました。武器屋の品揃えにガッカリして店を出ようとしたときのことです。ふと、店の脇をみると鎚を振るうおじいさんの姿が。どこかでみたようなあの人は、「のばら」の合言葉をこよなく愛するフィンの名工・トブールさん、その人です。フリオニールがミスリルをセミテの滝から持ち帰ったときには、飛びつくようにしてミスリルを奪い去り、目を輝かせながら一挙にミスリル装備品を流通にのせてしまったというものすごい生産力を誇るじいさんであります。ただ、このジェイドにあっては武器の素材が思うように揃わないのか、ミンウの期待に添うような一品には巡りあえませんでした。ただ、アルテマの武器屋よりは強力な武器を扱っていたりするあたりは流石です。おそらく、このマハノンの自治は、シドの指導力とトブールさんの開発力によって保たれているのでしょう。住民はみんなオーガキラーや炎の槍を装備しているに違いありません。

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2008年6月20日

八方が塞がる

実力ではなく運命封印の部屋という因縁の場所でミンウを待ち受けていたのは、直接の死因でもあった「アルテマ(?)の封印」でした。そして、今は「運命」的に大丈夫という怪しい根拠に基づいて再度封印を破る役目を買ってでたミンウは、封印に向かって魔法力の波動か何かを放ち、いつか見たような感じでその場に倒れこむのでした。どうやら、封印は2度目もちゃんと破れた模様です。そして、ミンウも2度目の死亡が確定・・・と思いきや、今回は息を吹き返します。前回の死亡は運命で、今回生きているのも運命なんだそうですよ。私はミンウの日々の研鑽による実力だと思うのですが、彼は運命を信じちゃうタイプのロマンチストなので、何もかも運命に還元して考えてしまうのです。フリオニールにあったときも運命を感じちゃってましたからね、在りし日の少女漫画の第一話のように。

クリスタルとアルテマの関係は?封印さえ解いてしまえば、あとはアルテマをゲットするだけです。こうやってフリオニールもミンウの屍を乗り越えてアルテマの本を手にしたのですから。その本はマリアの手に渡り・・・結局ラスボス戦では、自主的に封印されたんでしたっけね。
ミンウがクリスタルに手を差し伸べると、クリスタルがそれに応えて光りだします。FF初心者だった頃、自分はFF=クリスタルにまつわる話だと信じて疑わなかったのですが、FF1と比べるとFF2でのクリスタルの扱いは「アルテマ」に関連する部分が主で、その存在感は随分と小さくなっています。FF2の時代では、クリスタルなんていうものは旧時代の遺物でしかないのかもしれませんね。その証拠にアルテマのイマイチ感が挙げられます。ミシディアの民が遠い昔にクリスタルを使ってなんとか封印した魔法の威力があれですから、クリスタルの力も相当弱っていたに違いありません。多分悪いカオスに吸われています、養分を。

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2008年6月24日

熟練者

ステータスアルテマウェポンの前に轟沈し、泣く泣くマハノンの町に戻ってきたミンウたちは、自分達に不足するものを自覚し、補うための努力を行いました。簡単に言うと、ジェイド似の謎の洞窟にこもって熟練度上昇特訓を行ったのです。洞窟でうろうろしていると魔物が現れるので、それを機械的に潰していく作業です。ただ、それだけだとさすがに退屈だったので、好きな呪文の熟練度をむやみやたらとあげてみたりもしました。私の最近のお気に入りは「ブリンク」です。ブリンクを多重にかけると敵の攻撃がかすりもしないので、気分は残像拳を使った悟空です。あとヘイストとかバーサクとか強化系魔法は役に立ちそうなので無意味に使いまくりました。面倒くさい作業ではありましたが、なーに、低レベルのままチョコボに乗ってミシディアに行った帰り道に比べれば、造作もないことでした。

2冊目ゲット!強くなったミンウたちにとって、アルテマウェポンは強大な存在ではなくなっていました。バーサクにつぐバーサクで鬼のような攻撃力になったリチャードが、アルテマウェポンをガシガシ叩いているうちにやつは「アルテマの本」を置いて消えてなくなりました。もちろん、こいつを覚えるのはミンウに決まっています。かつてマリアには使いこなせなかったこの大呪文。ミンウならあるいは・・・期待が高まります。そう、アルテマはマリアには荷が重すぎたに違いありません。かつてパンデモニウムが世に現れたとき、魔物ごとそれを一掃し、ミシディアの民があまりに危険だからといって封印したほどのシロモノです。このアオリのウケとしては、マリアのアルテマは弱すぎました。しかし、真のアルテミスト・ミンウにかかればこれを使いこなすことも可能でしょう。っていうか、ミシディアの塔で封印を解いて死ぬべきではなかったのです、彼は。ガイを外してでも連れて行きたかった人材なのです。

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2008年6月27日

アラボトに住まう神様

なんか神々しい人謎の宮殿の中を宝箱を漁りながら散策したミンウは、気がつけばもうこの建物の主っぽい出で立ちの人が眼前にそびえていました。何者かはわかりませんが、紅白歌合戦の小林幸子や美川憲一を彷彿とさせるその派手な衣装からは神々しいオーラが漂ってくるようです。よくみると玉座に座っていると見せかけて、足は下ろしていません。多分、玉座の上で正座をしているのでしょう。足元に霞がかかっているため目視できたわけではありませんが、ミンウの到来を居を正してくれているっぽいのだから、きっといい人に違いありません。

皇帝!?ところがどっこい、こいつの名前は「皇帝」でした。この世界の中で皇帝と付くキャラクターはパラメキアの皇帝しかいませんでした。また、フリオニールが世界中を駆けずり回った際に、政体に帝国制を敷いている国もパラメキア帝国だけでした。すなわち、こいつは異世界の皇帝であるか、憎きパラメキア皇帝その人、ということになりそうです。ただ、口調と顔が穏やかで、釣り目の能面・皇帝ともパンデモニウムに鎮座する皇帝(地獄バージョン)とも別人のような雰囲気です。
皇帝を名乗るこの男は、ミンウたちに向かって「ようこそ、聖なる戦士たち・・・。」と気さくに声をかけてくれました。皇帝なのに偉ぶってないところが好感度が高いですね。多分、そのうち「そなたたちのこれまでの活躍を冒険の書に記しますか?」とか聞いてくるに違いないでしょう。

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2008年7月1日

闘争と許し

許しを請われてもなあ自分達が地獄どころか実は天界にいることに気が付いたミンウは、その天界の主となった皇帝の半分から、もう半分の所業について謝罪を申し入れられているところです。元が一緒だから、責任も一緒ってことですね。通常、人間は分裂しませんから、人間界の法律はこういった分裂しちゃうプラナリア的生物には適用しづらい面もあると思います。被疑者・甲が甲Aと甲Bに分裂した場合の量刑はどうなるんでしょう。懲役刑なら単純に期間を半分にすべきか、はたまた甲Aと甲Bの責任範囲を明確にして主観的な部分を量るべきか。これがクローン人間であれば、生物個体としては別に扱うという判断でも十分な妥当性がありそうですが、善い皇帝にも悪い皇帝にも分裂前の記憶が共通して存在するようです。このケースでは、「二重人格」の人の責任能力を問う判例が参考になるかもしれません。解離性同一性障害を医学的に証明でき、なおかつ、犯行時の責任能力が善い皇帝になかったのであれば、彼を責めることはできなくなるかもしれません。

怒っていいのか悩むなんて変な話で始まってしまいましたが、さて、彼の謝罪をスコットは受け入れることができないようです。ちょっと感情的になりすぎている気もしますが、カシュオーンの惨状を思い出せばその気持ちはわかります。大きな城の中に人気はなく、太陽の炎だけが煌々と燃えさかっているあの空虚を生み出したのは、ここにいる皇帝です。謝罪の言葉にどれだけ意味があるというのでしょう。亡くなった人はもう戻ってくることはないのです。

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2008年7月4日

命をつなぐゲーム

小林幸子FF1をプレイした後は、長い時の流れに螺旋のようにできたループ構造を断ち切った爽快さになかなか満足度が高かったのを覚えています。FF2のエンディングは、結局戦争という状況下で別れてしまったフリオニールとレオンハルトの関係に焦点がもっていかれてしまっていたので、このシナリオの特異性が少しぼやけてしまったんじゃないかと思っていました。決して大団円ではないけれども、一応の決着に何かしら考えるところはありましたけどね。やはりFF2は舞台が特殊だったと思うのですよ。人と人とが殺しあう戦争という背景を背負って、フリオニールたち若い人の目線でドラマを追いかけていくわけですが、そこであまりにも多くの人が死んでいくんですね。それこそフリオニールのミッション失敗が原因で人が死んだりもしたわけです。唖然としましたよ、それは。ドラクエでは、町を爆撃や竜巻で壊滅させるなんて直接的な殺戮はなかったですから。せいぜい、町中が眠ってしまったり、石化してしまったりですよ。そりゃ、ドムドーラとかムーンブルクみたいな場所はありましたけどね。ただ、活況を呈していた町が、次に足を運んだら廃墟・・・なんてシーンは・・・ダイアラック・・・。
まぁ、とにかく「ポフト」「パラム」「ガテア」「アルテア」と4つの町が一度に破壊された衝撃を忘れることができません。そして、FF2では反戦もさることながら、死から生へとバトンタッチされていくシーンがとても印象的だったのです。要するに今アラボトの主の皇帝と戦っている4人の死に様がなかなかカッコよかったわけです。ですから、FF2のエンディングに何か欠けていたとしたら、たくさんの死から何が芽生えたかという描写がフリオニールを通しては見えにくかったという点にあるのだと、今さらとってつけたかのような感想ですが、思った次第です。
そこで、この追加シナリオですよ。ついにミンウは、皇帝との対戦に入りまして、こいつを倒して真の平和を地上の世界に届けたいと考えているわけですね。うん、多分こいつを放っておいたら、永遠の命をちらつかせて地上の人を全員アラボト送りにしかねませんよ。で、自分の支配欲を満たしたいっていうわけですな。このアラボトの皇帝はパンデモニウムの皇帝のようにすぐには地上に撃ってでないみたいですが、そこは何か別の企みがあるのかもしれませんね。まぁ、分裂するぐらいだから、悪い方の皇帝とはあまり仲がよろしくないのでしょう。地上を支配しようとするパンデモニウム皇帝とフリオニールをぶつけて、両者が疲弊したところで漁夫の利を得る作戦かもしれません。さすが、見た目どおり、悪い皇帝よりは少し悪知恵で勝っているようです。
それにしても随分と荘厳で強大な出で立ちです、この人は。こういうのをみる度に連想せざるをえない紅白歌合戦の人がいますよね。このさっちゃんをみたら、お年よりはついつい念仏を唱えてありがたがってしまうかもしれません。極楽浄土へ連れていってくれるような変な期待感に満ちています。ただ、極楽浄土の先がアラボトでは、大した楽しみもないかなと。せめて温泉ぐらいないとねぇ。湯船につかって「あ~極楽極楽♪」っていうのが日本人の楽しみみたいなところがありますから。いや、どこかの新聞社のネット記事のように変な日本人の偏見を広めたいわけではありませんので、あしからず。

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2008年7月5日

戦争と平和

クロノトリガーのDSリメイクのティザーサイトが公開されましたね。私もクロノトリガー大好きっ子としては見逃せない情報です。ついついFlashをローカルに保存して、何か隠し情報が含まれていないか解析してしまいましたよ。今使っているPHSがSHARPのW-ZERO3 Advanced[es]なんですが、これが発売される前にもティザーサイトが作成されまして、発売が待ちきれない有志たちが必死にサイトのHTMLをチェックしたり、FLASHを分解したりしてましたっけ。そのときは確か発売カウントダウンのデータが発見されたりとそれなりに収穫があったように思います。クロノトリガーの方は成果なしでした。歯車の画像とか時計の長針と短針とか、そんな画像を眺めても、ルッカのお母さんの足がよくなるわけではありません。クロノトリガーが売り出されるときには、鳥山明、堀井雄二、坂口博信といったビッグネームが並んで、子供心にさんざん扇情されたものですが、私ら子供の知らないところで開発にはいろいろと大変なことがあったようですね。まぁ、ゲームが面白ければいいんですけどね。PS版のときはアニメがくっつきましたが、DS版はどうするんでしょうかね。
ちなみに「ラジカル・ドリーマーズ」と「クロノ・クロス」に関してはノータッチです。結局、「トリガー」だけ鳥山明のジャケ買いだったんですね。でも、思いのほか音楽がすばらしかったです。サントラCDはおろかピアノの譜面まで買いましたから。「クロノ・クロス」も音楽の評判がいいらしいので、遠い未来にプレイする機会があるかもしれません。だからまだ「ルッカ・アシュティア」なんていうフルネームは私の中に存在しません。ルッカはルッカです。知的なアラレちゃんです。

兄弟愛さて、やっとの思い出FF2の追加シナリオにも幕を閉じることができそうです。ミンウは自称「善い」皇帝を成敗し、フリオニールが「悪い」皇帝を退治したのでした。フィンの城内はにわかに活気付いて、フリオニールの戦果に湧いています。そんな部屋の片隅でミンウたちソウル的存在が半透明な状態でこっそりとその様子を見守っています。ようするに幽霊的なあれなので、現世の人間とは接触できないということなのでしょう。「半透明=ユーザにしか見えていない」というのはどんなゲームでも共通の公式です。
フリオニールを歓待するゴードンを見ながらお兄ちゃん・スコットが彼の成長を喜んでいます。はたして、ゴードンが本当に成長したのか、今さら検証することはやめましょう。独断でカシュオーンに戻ってエギルのたいまつを手に入れようとしたけど、門前払いを食っていた情けない男ですが、反乱軍の指揮官として働くうちにきっと成長があったはずです。まさか、ゴードンがいないせいで「女神のベル」が必要になり、それを取りにいく過程でヨーゼフが絶命するなんて、この場で口にするのもはばかられます。

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