国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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熟練者

ステータスアルテマウェポンの前に轟沈し、泣く泣くマハノンの町に戻ってきたミンウたちは、自分達に不足するものを自覚し、補うための努力を行いました。簡単に言うと、ジェイド似の謎の洞窟にこもって熟練度上昇特訓を行ったのです。洞窟でうろうろしていると魔物が現れるので、それを機械的に潰していく作業です。ただ、それだけだとさすがに退屈だったので、好きな呪文の熟練度をむやみやたらとあげてみたりもしました。私の最近のお気に入りは「ブリンク」です。ブリンクを多重にかけると敵の攻撃がかすりもしないので、気分は残像拳を使った悟空です。あとヘイストとかバーサクとか強化系魔法は役に立ちそうなので無意味に使いまくりました。面倒くさい作業ではありましたが、なーに、低レベルのままチョコボに乗ってミシディアに行った帰り道に比べれば、造作もないことでした。

2冊目ゲット!強くなったミンウたちにとって、アルテマウェポンは強大な存在ではなくなっていました。バーサクにつぐバーサクで鬼のような攻撃力になったリチャードが、アルテマウェポンをガシガシ叩いているうちにやつは「アルテマの本」を置いて消えてなくなりました。もちろん、こいつを覚えるのはミンウに決まっています。かつてマリアには使いこなせなかったこの大呪文。ミンウならあるいは・・・期待が高まります。そう、アルテマはマリアには荷が重すぎたに違いありません。かつてパンデモニウムが世に現れたとき、魔物ごとそれを一掃し、ミシディアの民があまりに危険だからといって封印したほどのシロモノです。このアオリのウケとしては、マリアのアルテマは弱すぎました。しかし、真のアルテミスト・ミンウにかかればこれを使いこなすことも可能でしょう。っていうか、ミシディアの塔で封印を解いて死ぬべきではなかったのです、彼は。ガイを外してでも連れて行きたかった人材なのです。

隠し小部屋で、まあ、結論から言うと、ミンウをもってしてもアルテマはダメだったわけです。いや、マリアのときよりはなんとなく使える呪文になっているような感じではあります。ただ、地上の魔物を一掃するほどの威力はどうしても引き出せませんでした。熟練度も少し上げてみたんですけどね・・・。マリアよりは使いこなせたんですよ。同じアルテマの熟練度で相手に与えるダメージは間違いなくミンウに軍配が上がりましたから。ただ、私の中で出来上がっているアルテマのイメージは、白文字で「9999」って敵のモンスターの上に表示されるようなヤツだったんですね。桁あふれしてゲームのプログラムが以上処理を起こすぐらいの効果がアルテマには欲しかったのです。(後で知った話では、アルテマの効果はアルテマの熟練度だけで決まるものではないのだそうで、ミンウ>マリアというのも納得のいく内容でした。)
まぁ、結局封印の部屋でのことはなかったことにして、今度は謎の宮殿の探索に入ります。ここはパンデモニウムそっくりな外観をしていますが、パンデモニウムではないかもしれないというまさに謎の宮殿とのことでした。でも、中身はパンデモニウムそっくりなので、新鮮さにかける謎です。ジェイド似の謎の洞窟と同じで鏡面体なのかもしれません。しかし、パンデモニウムでは発見できなかったものをここで発見しました。隠し小部屋です。かつて、フィンの居酒屋がスコットを匿っていたように、フィンの城が「エクメトテロエス」の呪文で白い仮面を隠していたように、FF2では一見何もなさげな場所に通り抜けられる壁を用意するという文化が発達しているようでした。おそらく、パンデモニウムにも同じような仕掛けがあって、フリオニールたちはそれを見過ごしていたんでしょうね。今さらですが、パンデモニウム探索をサボったことがちょっぴり悔やまれます。中から出てきたのは「ワイルドローズ」という物品。野生の薔薇がこんなところに繁殖していたんですね。

堕天使系そんな薔薇は貴公子・スコットに装備させて、謎の宮殿を進んでいくと、宝箱の中からルシファーという敵が飛び出してきました。そういえばパンデモニウムでもアスタロートっていう堕天使系の敵が宝箱から飛び出してきましたっけ。今回のルシファーも堕天使の代名詞みたいな高名な方だったと思います。BASTARD!!とかもそんなんでてたっけ。(随分と読んでないので忘れました。)そんな堕天使界にこの人ありと歌われたルシファーもブリンクとバーサクで何とか処理します。ブリンクとバーサクがあれば、何でもできるような気がした、十五の夜。

赤銅色の肉体あとは、コウテツキョジンとかいう敵が、個人的に気に入ってます。この重心線が傾いたフォルムが素敵ですね。多分鎧が重たいのだと思います。赤銅色の鎧と、同じ色の筋繊維も目にまぶしいです。

最強の源氏系防具で、こいつを倒したら、最強装備の源氏の兜を落としていきやがりました。正直マハノンの町では充実した武器防具に巡りあえなかったので、パンデモニウム似の謎の宮殿での宝箱やドロップアイテムには今後の命運がかかっているといえるでしょう。いや、別にトブールさんの武器製造技術にケチをつけるわけではないのですが・・・。

蠅の王様ま、あとはパンデモニウムでも合った地獄の王様・ベルゼブルさんがちょっとパワーアップして登場しました。その名もベルゼブルソウル。ソウル・オブ・リバースとの関連を感じさせる名称です。ソウルって魂とか精神という意味で捕えていたのですが、ミンウたちの今置かれている状況を端的に表す言葉なのかもしれませんよ。生と死の中間の宙ぶらりんな存在、それがソウル。だとすれば、ベルゼブルも中途半端に死んじゃったのでしょう。ということはこの状況下にある生命体には、以下のような新名称適用が検討されます。

ベルゼブル→ベルゼブルソウル
ミンウ→ミンウソウル
スコット→スコットソウル
ヨーゼフ→ヨーゼフソウル
リチャード→リチャードソウル

そして何を間違ったのか、ボーゲンだけはボーゲンソウルになれず、ゾンビボーゲンで落ち着いてしまったというオチがつくわけですか。なるほどなるほど。

宇宙っぽさ=ラストパンデモニウムでは他にも強そうな敵にティアマットがいましたが、謎の宮殿では出会いませんでした。どこかに取り逃した宝箱があるのだろうなぁ・・・。(と思って、モンスター図鑑を確認したら「ヤマタノオロチ」というティアマットを緑に染めたようなのと遭遇していました。写真を撮り損ねたようで・・・。)
まぁ、そんなこんなで、この謎の宮殿もそろそろ終わりみたいです。その証拠に外をみてください。なんだか宇宙っぽい感じです。宇宙とクライマックスには密接な関係があるというのがFF1・2における私の持論なのです。