国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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八方が塞がる

実力ではなく運命封印の部屋という因縁の場所でミンウを待ち受けていたのは、直接の死因でもあった「アルテマ(?)の封印」でした。そして、今は「運命」的に大丈夫という怪しい根拠に基づいて再度封印を破る役目を買ってでたミンウは、封印に向かって魔法力の波動か何かを放ち、いつか見たような感じでその場に倒れこむのでした。どうやら、封印は2度目もちゃんと破れた模様です。そして、ミンウも2度目の死亡が確定・・・と思いきや、今回は息を吹き返します。前回の死亡は運命で、今回生きているのも運命なんだそうですよ。私はミンウの日々の研鑽による実力だと思うのですが、彼は運命を信じちゃうタイプのロマンチストなので、何もかも運命に還元して考えてしまうのです。フリオニールにあったときも運命を感じちゃってましたからね、在りし日の少女漫画の第一話のように。

クリスタルとアルテマの関係は?封印さえ解いてしまえば、あとはアルテマをゲットするだけです。こうやってフリオニールもミンウの屍を乗り越えてアルテマの本を手にしたのですから。その本はマリアの手に渡り・・・結局ラスボス戦では、自主的に封印されたんでしたっけね。
ミンウがクリスタルに手を差し伸べると、クリスタルがそれに応えて光りだします。FF初心者だった頃、自分はFF=クリスタルにまつわる話だと信じて疑わなかったのですが、FF1と比べるとFF2でのクリスタルの扱いは「アルテマ」に関連する部分が主で、その存在感は随分と小さくなっています。FF2の時代では、クリスタルなんていうものは旧時代の遺物でしかないのかもしれませんね。その証拠にアルテマのイマイチ感が挙げられます。ミシディアの民が遠い昔にクリスタルを使ってなんとか封印した魔法の威力があれですから、クリスタルの力も相当弱っていたに違いありません。多分悪いカオスに吸われています、養分を。

まだ試されるんだ・・・しかし、今回は一筋縄ではいかないようで、突然クリスタルがミンウの資質を試すとか無茶ブリしてきました。さっき封印の部屋での彼の頑張りは何だったのでしょう?ヘトヘトの彼に究極魔法を扱うにふさわしいかどうか、さらなる試練が襲い掛かります。これも運命だというのなら、ミンウも相当ひどい星の下に生まれてきてしまったようです。

勝てない・・・そしてでてきたのがベヒーモスの色違い「アルテマウェポン」という猛獣です。「最終兵器」と書いてリーサルウェポンなら、アルテマウェポンは「究極兵器」とでも訳しましょうか。アルテマを守護する珍獣なんでしょう。(アイテムはモンスターが守っている法則より)クリスタルのやつは、どうしてアルテマを持つものにふさわしいかどうかの試験にこんな猛獣を引っ張り出してきたのでしょう。もうちょっとミンウの人間性とかを量るテストの方が大事なんじゃないかと思います。この猛獣が倒せたらアルテマを使う資格があるというのであれば、誰だって熟練度を上げれば合格してしまいそうなもんです。っていうか、こんな獣を倒すくらい腕力があったら、強い魔法なんて必要ないのではないでしょうか。
クリスタルの仕打ちにいろいろと思うところがありつつも、4人は力をあわせて戦いました。そして、玉砕

謎の宮殿?なんかもう、一切勝ち目の見えない戦いでした。一方的に殺されていきましたよ。試練の当事者であるところのミンウなんて、ヨーゼフより先に一撃でノックアウトされてました。そもそもこの追加シナリオSoul of Re-Birthについては、ミンウとスコットの二人旅が始まったときから、敵の強さの設定に違和感を感じていました。そして、このアルテマウェポンの強さときたら。その後も何度か最終セーブデータからやり直し、その度にミンウが封印を破って死にかけるシーンを見直すことになりましたが、やはりアルテマウェポンに歯が立ちません。さすが究極兵器。
なので、一度マハノンに戻り、村の北にあるもう一つのワープを辿ってみることにしました。すると入るや否やミンウが、頼まれてもいないのに解説モードに入ります。(注:解説モードとは、バトル漫画などで外野が大声で技の解説を読者に向けてするという少し緊迫感に欠けるモードのことである。)ミンウはパンデモニウムに入ったことはないはずですが、なぜか一瞬にしてここがその宮殿の中であるのではないかという推測を立ててしまいます。ストーリーの展開が作者の思ったように進まない場合、こうやってキャラクターの台詞を通じて強引に結論までの道筋をつけてしまうことはよくあることです。ただ、このミンウの発言にはミスリードも含まれているので気をつけましょう。「パンデモニウム」と名指しされたわりには、この宮殿に入ったときに出たテロップは「謎の宮殿」でした。「ジェイド」に似た「謎の洞窟」と「パンデモニウム」に似た「謎の宮殿」・・・この対比構造はミンウのいる世界が何であるのかを示唆するものなのかもしれません。

パンデモニウムなのか?それで、まぁ・・・宮殿内をブラブラ散策して、あわよくば宝箱から強い武器を発見して、アルテマウェポン戦に役立てようと思ったのですが、1Fの雑魚にすら重傷を負わされやむなく撤退でした。ミンウたちが今やるべきこと、それは間違いなく「熟練度上げ」作業です。少なくともアルテマウェポンの攻撃で二人即死するという状況はどげんかせんといかんと言えるでしょう。リチャードだけはなんとか渡りあえますが、特殊攻撃でステータス異常が発生したら、こいつもすぐにペチャンコです。