国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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あー、マハノンノン♪

エリナさん泣いてたよ竜騎士・リチャードが新たに参入して4人パーティーが固まったミンウは、それでもまだ自分に課せられた使命が見えないままジェイドに似た謎の洞窟を先へと進むのでした。一番最近までフリオニールの近くにいたリチャードから、皇帝が一度死んで、また復活したことを聞かされ、なんとなく「ジェイド」「復活」「地獄」「皇帝」というキーワードが浮かんできます。皇帝の魔力の源となるようなものを、既に死んでしまった体で破砕しにいくのが4人の役割なんじゃないかというのが私の見通しですが、まだ確たる証拠はありません。死んでなおできることを探すのよりは、死ななきゃできないことを探す方が、いくらか前向きな気がします。この4人にしかできないことで、フリオニールの役に立てればいいのですが。

自己紹介1申し遅れましたが、わしはヨーゼフ・・・と自己紹介がはじまります。面識のない同士でパーティーを組むには、一に挨拶、二に挨拶です。自分の情報をさらけ出してできる限り信頼を得ようではないですか。ここに集うは、みな反パラメキア勢力。国は違えどみなフリオニールとともに皇帝打倒を標榜してきた人たちです。どれだけフリオニールに貢献できたかが、この場でのポジションを決めます。

自己紹介2フリオニールへの貢献度を数値で測るのは難しいかもしれませんが、なんとなく自分の中でランク付けはできています。

●ミンウ
・命の恩人(+10)
・たくさんケアルをしてもらった(+5)
・憧れの上司(+5)
・アルテマの本は残念だった(-5)
・カヌーをくれた(+5)

●スコット
・リングをくれた(+5)
・かっこいい死に際(+5)
・弟の教育がなっていない(-5)

●ヨーゼフ
・命の恩人(+10)
・セミテの洞窟についてきてくれなかった(-5)
・雪上船をくれた(+5)

●リチャード
・フリオニールの飛竜を我が物顔で使用(-5)
・エリナさんを泣かせた(-5)
・命の恩人(+10)

というわけで、順位としては以下のようになります。

1位 ミンウ(20ポイント)
2位 ヨーゼフ(10ポイント)
3位 スコット(5ポイント)
4位 リチャード(0ポイント)

スコットは接点が薄かった割には貢献した方かもしれません。ミンウは不動の1位という感じですかね。残念なのは仮面の男です。あんだけ長いこと一緒に旅をしてきて、プラマイ0って。この追加シナリオでの挽回に期待しましょう。

共通点フリオニールとの関連がこの4人の共通点というのであれば、はたしてフリオニールは何者なんでしょうね。フリオニールと関わったからって、こんな特別扱いなんですから。まぁ、ゲームの主人公といってしまえばそこまでですが、主人公に特有の特殊なバックグラウンドといったものがフリオニールについては作中ではとうとう明かされませんでした。レオンハルト家に引き取られた捨て子という過去は、彼の出生をうまいこと覆い隠してくれます。彼が王家の血をひいていようが、竜神族の血をひいていようが、何でも後付けが可能なのです。ドラクエ1・2がロトの血族という「血」を重視していたのと比較して、FF1では「クリスタル」というアイテムによって特殊性を確立していった経緯があります。ここでフリオニールの「血」がぼかされているのには、何か理由があるのでしょうか。

必然的出会いフリオニールの出生についてはプレイ中に私も何度か考えてみましたが、物語の最後がレオンハルトとの確執解消に持っていかれてしまったため、彼自身の素性はいまだ知れぬままです。そんなどこの馬の骨かわからないフリオニールに関わったというだけで、死んでなお必然的に導かれてしまったこの4人も大変ですね。フリオニールのことがこの追加シナリオで明かされたらいいんですけどね。

ジェイドもどきの出口さて、ジェイドもどきのこの洞窟にもちゃんと出口が用意されていました。セーブ画面をみるとこのダンジョンの名前は「なぞの洞窟」って書いてありましたので、ジェイドと関連のある別の洞窟だったのかもしれません。ただ、死後の世界と関連があるという点で極めてジェイドです。っていうか、もうジェイドでいいじゃないですか。最初にここに迷い込んだときは、いつ抜けられるともわからない先行きにミンウとスコットの頼りない二人組はガクガク震えるばかりでしたが、今となっては戦力的にも余裕ができてきました。(主にリチャードの加入によるもの)この出口のむこうには、さすがに回復のできるポイントが用意されていてくれると思います。

マハノンの町出口の先にあったのは、なんと町でした。誰が名付けたかマハノンの町というらしく、死後の世界にも人々がおだやかに住まうスペースがあったことにひたすら驚かされます。マハノンってなんか呑気な響きがいいですね。とりあえず、町の中で話を聞き込みますと、やはりここの住人はみんな死んでここにきたという話です。というか、パラメキアとの戦いで死んだ人たちがこの町を築いたとかなんとか。随分とまぁ、死人たちも建設的なものです。随分とあの戦争では人が死にましたしね。マンパワーは町を一つ作るぐらいには十分足りていたのでしょう。死んでも、筋力があるというのは驚きですが、そういえば今までも腕力で洞窟のゾンビを捩じ伏せてきたんでした。家の一軒や二軒、時間をかければ作れるものなんでしょうね。

死後のシドそして、死んでもそこは人間です。コミュニケーションが旺盛な種族ですから、社交場としてのパブまで建設してくれていました。きっとお酒も造ってるんでしょうね・町自体はどこの国に属しているわけでもありませんから、税金の取り立てもありません。お酒の製造・販売業者にとっては夢のような空間です。ただ、国防・・・というか町の周辺自治も自分たちでやらなきゃならないようで、うっかりしているとモンスターに踏み入られる危険性もあります。のばらの紋章を纏った白騎士はここでは守ってくれません。

因果を感じる町と思ったら、元白騎士のシドもこの町に滞在していました。飛空艇のないシドは、なんだか元気がなさそうですが、この町に先に辿りついていた分いろいろ教えてくれました。ちなみにシドはパーティーには入ってくれなさそうですね。元白騎士の精鋭ですから、戦力になりそうな人ですし、フリオニールへの貢献度だけでいったら・・・。

●シド
・飛空艇をくれた(+15)

とミンウに次ぐポジションといえるんじゃないでしょうか。攻撃力次第ではスコットかヨーゼフとのトレードは前向きに検討したい人材です。

地獄に落ちる理由さて、シドは自分のことを「飛空艇の魅力にとりつかれて白騎士を辞めた男」と評し、それが地獄に落ちた理由だと語っています。ということは、地獄と対になる「天国」という要素がこの世界にもありそうな雰囲気です。生前の行いが死後の行く先を決めるというのであれば、ミンウ以下4名もいい人そうに見えて、裏で何をやっていたかわかったもんじゃないですね。まぁ、業ってものは誰しも少なからず負っているものですから、天国にいける人と地獄に落ちた人の割合は、0:10ぐらいなのかもしれません。

やっぱりジェイドじゃないそして、この場所が地獄の入り口ジェイドであるのかどうか、シドも懐疑的になっているようです。謎の洞窟とジェイドは見た目こそそっくりですが、別の通路ってことになるのでしょうか。死ぬことは誰しも初体験だったため、なんとも勝手が掴めません。

地獄じゃないとすれば悪人が地獄に落ちるとすれば、どうして罪のない女・子供がこのマハノンの町にいるのか説明がつかないというのがシドの視点です。あぁ、そうなると何が罪で何が罪でないのかというところから検証しなければならないのでしょうか。子供が蟻を踏み殺したらそれは罪でしょうか?全くもってナンセンスな疑問です。視線を変えて、「ここは地獄ではない」という前提で話を進めましょう。この場所にきた人間はみなパラメキア戦争の犠牲者です。とすれば、パラメキア戦争とこの謎の空間に関連があるのは必定です。

死んでから死んだらどうなるんだ?そして、謎の空間には犠牲者の他にモンスターまで出現します。ここに誰かの意図が見え隠れしませんでしょうか。一つの空間にパラメキアに抵抗していた勢力とモンスターを一緒に閉じ込めようとするヤツなんて、パラメキア皇帝ぐらいしか思いつきません。死してなお、反逆者を苦しめようというヒネた思考をしそうなのは、あの能面根暗の皇帝に違いありませんよ。「地獄」で得たパワーを使えば、そんな死後の人をコントロールするなんてことにも説得力があります。ということは・・・、この4人に課せられた使命というのはズバリ、死後の民衆の解放ということになる予感です。死してなおモンスターに食い破られる生活・・・二重の死から犠牲者を守れるのは、能力あふれるこの4人しかいないってことなんじゃないでしょうか。