国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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心を半分捨てた

動けないドッペルミシディアの洞窟のドッペルゲンガーはどうなっているでしょう。国会図書館規模の蔵書を誇るミシディアの図書館で調べたとおり、クリスタルロッドをまつる女神像に白い仮面をかけたフリオニールは、本当にドッペルゲンガーが動きを止めたか確認しに出発しました。止まっているはずなのです、フリオニールに良心があればの話ですが。
洞窟の中でドッペルゲンガーの待つ場所まで進んでいくと、見事にドッペルゲンガーは一時停止ボタンを押されたように身体の躍動を停止していました。私は最近Wii Fitでバランス年齢を毎日測っているのですが、意外と体を静止させたままでいるって難しいものなんですね。インナーマッスルを鍛えるように体重計の板に毎日怒られていますよ。ですから、これだけ完璧に止まっているドッペルゲンガーを見るに、バッチリ女神像の白い仮面が睨みをきかせてくれているのだと思います。それか、ものすごい筋力で姿勢をキープして、フリオニールをからかっているかのどっちかです。

良心あったんだ話しかけてみると、やはりフリオニールの良き心が悪しき心を抑えつけているという解釈で正しそうです。本当によかったです、フリオニールが悪い子じゃなくて。おそらくボーゲン伯爵ぐらいになると、良心があまりにも小さすぎて、ドッペルゲンガーの動きを封じるのは無理だったでしょう。ってか、どっちも心が腐りすぎていて、どっちが本物かわからないかもしれません。シナリオの後半で、「わはは、貴様が倒したと思っていたのはワシのドッペルゲンガーにすぎんよ。」とかいいながら、ボーゲン伯爵が再登場したら、私の笑いのツボをつきまくりなんですがね。

ドッペルゲンガーに黒い仮面それでは、手順に従ってもう一つの仮面をフリオニールのドッペルゲンガーにかぶせましょう。さようなら、ドッペルゲンガー。君と踊ったダンスは最高に楽しかったよ。フリオニールの悪い心の表象であるドッペルゲンガーは、黒い仮面とともにスーッと消えていきました。消える間際のその仮面の裏では、なんだかあいつがニッコリと笑っているようなそんな気がしてなりません。自分の姿をしているものが、消えてなくなっていくのを眺めているのも少し切ないものがあります。それが邪悪な心だったとしても、フリオニールの一部分だったのですから。(しんみり)

右から二番目の法則気を取り直して、洞窟を先に進みます。進行とは関係ないんですが、FFってなんだかよくわからないけど、小部屋の罠が多いんですよね。画面上にいくつも入り口を用意して、どれか一つに宝箱や正解の道を隠しておくという手法のことなんですが、ハズレをひいたときの徒労感がしんどくないですか。小部屋に一歩入ったつもりが、気がつくと小部屋の真ん中にいて、出口に戻ろうとすると敵に出くわすというイライラの二段構えが嫌いです。別にイライラさせるのも、ゲームに起伏を持たせるためならいいんですが、それが頻発すると起伏じゃなくて伏伏になってしまって、イライラの連鎖スパイラルが始動するのです。でも、最近気付いたことがありまして、写真のように入り口が複数並んでいる場所で、正解の入り口が奥から二番目にあることが多い気がするんですよ。単純に考えれば、おそらく、どっちの端から順番に入り口を試しても、必ず一回はハズレをひくような設計になっているのだと思います。最近、この方法で華麗にハズレを回避できているので、逆に心配になっている自分がいます。一回目にアタリをひくと、これは上手くいきすぎだろうという考えが頭を支配して、ついつい他の入り口がハズレであることを再確認しにいってしまうのでした。どれだけ自分の思考が卑屈なのか情けなくなりますが、結局全部の入り口を試してみちゃったりして。小さなメダルもないというのにね。

クリスタルロッドゲットとまあ、法則に従えば、やすやすとクリスタルロッドもゲットできるってなもんです。今、パーティーに杖を装備するメンバーがいないので試せませんでしたが、きっとこのロッド、「きんのかんむり」ぐらい使えるアイテムに違いありません。シナリオの進行上いつまでも所持しているわけにはいかないのだと思いますが、なにせ杖の先にクリスタルがついているのです。クリスタルといえばFF、FFといえばクリスタル。私の中の数少ないFF知識がそういっているのですから、ものすごいものを手に入れたことになります。多分、唱えた呪文が杖の先のクリスタルの中で反響して二倍の効果になったりするんです。そう、「やまびこの帽子」のように・・・。返してください、ぼくらのやまびこの帽子を返してください。DS版のドラクエ5では「メラゾーマ×2」の爽快感を再び手中に収めたいものです。(イオナズン×2でもいいです。)

遭難ミシディアの洞窟でそれほど苦戦をしなかったので、その足でミシディアの塔まで進んでしまうことにしました。と思いきや、三日月状の島の欠けた部分から中に入ろうとすると突然、大きな渦潮が現れました。海の藻屑、まさかフリオニールの最後がそれだったとは。海を舐めていました。この時代の船はまだよく沈むのです。こんなでかい渦、乗りきれっこありません。