国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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2008年9月 アーカイブ

2008年9月8日

Final Fantasy 3 はーじまーるよー♪

ドラゴンクエスト5(DS版)をクリアしたものの、新追加要素をいまいち消化できないまま日々を過ごしておりましたが、これではいかんとFF3を手に取った次第です。季節はもう秋。風が肌に気持ちいいですね。最後の投稿から2か月お休みしましたが、またファイナルファンタジーな日々が開始されそうです。

じゃ、まぁ、ドラクエ5を振り返るところから始めましょうか。まず、一番の新要素デボラについてですが、結局私はビアンカを裏切ることができませんでした。チラホラとあのツンデレ嫁の話は小耳に挟みましたが、結局うちの子供は金髪です。いまだかつて金髪以外生まれたことがありません。最近のドラクエの中で自分が一番気に入っているシステムが仲間会話システムなんですが、終ぞフローラとデボラと会話することは敵いませんでした。一応、結婚前日のセーブデータは取っておいてあるものの、どうしても当日はビアンカとルドマン以外に話かけることができません。
今回デボラの追加とともに「ネイル」という系統の武器が追加されましたが、これを装備できない悔しさときたらもう。鉄の爪、黄金の爪、炎の爪、悪魔の爪と爪系装備と違って「ネイル」系は同じ爪でもおしゃれ感が違います。多分、リメイクDQ6にも登場して、かっこよさ3割増とかに違いないですよ。「シャイニーネイル」とか「ダイヤモンドネイル」とか、本当にネイルショップの店頭で見かけそうな名前です。
人間、手にすることができないものに対して、ケチをつけることで諦めるという特技を持っていますが、「ダイヤモンドネイル」については、ベギラマで燃えてしまうに違いないと自分に言い聞かせて諦めたものです。
その他の新要素に仲間モンスターの追加というのがありました。プリズニャンとかのことですね。一時期、仲間モンスター全種コンプリートに乗り出そうかとすら思っていましたが、とある理由でやめました。仲間会話システム好きとしては、ついついスタメンに人間キャラをおいてしまうため、モンスター収集への意欲がわかなかったのでした。ドラクエ5をプレイするにあたって、これはすごい損をしているなとは思うんですけどね。モンスター面での今回の収穫は、序盤のエビルアップルはかわい過ぎるという発見だけでした。

DSスタート画面今回も娘(初期名:タバサ)の一言一句に嬉々としていた親馬鹿プレイに終始してしまったなぁ。と思いつつ、気持をFF3に切り替えましょう。DQ5は弟に貸し出してすっぱり忘れる所存です。
自分の赤いDSに電源を入れると、FF3のタイトルとともにゲームのアイコン的なものが表示されます。そう、FF1、FF2とGBA版をプレイしていましたが、今回からはプラットフォームがDSになります。3D表現が加わるなど、これまでとは随分勝手が違ってくることでしょうし、2画面あるので、画面の写真の撮影もよくよく考えなければならないシーンも出てくるかもしれません。
ところで、FF3のアイコンは主人公ではありませんね。この白く太ったキャラクターの正体は何なのでしょう。ゲーム中、すごい役割を担った存在かもしれません。とりあえず、私の脳みそが真っ先に連想したのは「ももんじゃ」ですので、仮にそう呼んでおきましょう。どこかでみたような気もするので実は既に知っているキャラかもしれませんが、気にせず進めましょう。多分、力尽きたトルネコを不思議な洞窟から蹴り出す役目を持っているキャラです。

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2008年9月9日

落っこちスタート

あらすじにタッチやっと始まったFF3ですが、オープニングムービーの後に出てきたのは、説明書に載っていたあらすじと同じものでした。ゲルガン族の男、クリスタル、大地震、4人の魂、光の啓示・・・平和な世界に波乱が起きるけど、クリスタルの啓示を受けた4人が何とかするよという予言です。その予言どおりであればまさしく予定調和のゲームということになりますが、この筋にきっといろいろと面白い要素を織り込んでくれることでしょう。FF1、FF2とクリアしてきて、そのシナリオには結構一目置いているので、FF3への期待も高まります。あらすじこそは単純であれど、形式の中に潜む美しさを見落とさないように気をつけましょう。
ふと気付くと画面には「Touch to START」の文字が。そういえばこれはDSのゲームでした。タッチするという新しいアクションがゲームの中でも重要になるかもしれません。確か、キャラクターの移動がタッチでできたような気もします。他にも便利な技があるのかもしれません。まぁ、十字キーの方が慣れている分やりやすいことが多いのですけど。ドラクエのDSリメイクはこの辺のタッチへの取り組みが半端です。スライムタッチはちょっと面白かったけど。

NEW GAMEで言われるがままに画面をタッチすると、メニュー選択画面です。もちろん、NEW GAMEでゲームを開始しますが、DSならではの「Wi-Fi SETTINGS」というコマンドも見受けられます。Wi-Fi通信をやる機会があるかどうかはちょっとわかりませんが、少し気になる存在です。

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2008年9月11日

クリスタル様のお導き

怪しい岩地震によってできた穴に不覚にも落っこちてしまった好奇心旺盛なルーネスは、何やら不思議な洞穴を発見し、地上に戻るべく穴の中をたどるのでした。穴の中の割には、幾分か明るいので助かりました。さっきの地震で他にもいくつか穴が開いて、地上から光が漏れ届いているのかもしれませんね。これが真っ暗な洞窟だったら、何の準備もないルーネスは途方にくれるところです。ジメっとした岩壁をつたってトボトボと進むのでしょう。それどころかここが洞穴であることにも気付かず、落ちた穴をなんとか昇ろうとあがくことでしょう。それでもって、疲弊したところを夜目のきくゴブリンにタコ殴りにされるのでした。あぁ、光って大事。ルーモス、光を!レミーラ、レミラーマ。
さて、洞窟内には宝箱がたくさん落ちていまして、初期装備品としてロングソード、かわのたてなどの武器・防具や、ポーションといった回復用品、そして「南極の風」という涼しげなアイテムをゲットしました。まだエアコンが発明されていないこの時代、きっとこの南極の風という商品で、人々は暑い夏をやりすごしていたのでしょう。具体的にどんなアイテムなのかわかりませんが、多分、扇かファンのような送風具でしょう。新型扇風機「南極の風」新発売!なかなかいいネーミング。
さて、装備も充実したルーネスが洞窟を進んでいくと、なんだかちょっと違和感のある岩がみつかりました。「おや?あの岩 なんか変だぞ」と一人なのに口に出して言ってしまうルーネス。おそらく、暗い洞窟の中で心細い気持ちなのでしょう。初めていったあの町で、プチ迷子になってしまったときのあの気持ちと同じでしょうか。「あれ?こっちじゃないや。」ってついつい口にしてしまいます。
具体的にあの岩のどの辺が変なのかはわかりませんが、アニメでいうところの、背景の水彩画の一部に動きをつけたいため部分的にセル塗りになっているときのあの違和感を感じるのは確かです。近寄ってみるとゴブリンと戦闘が開始されたことからもかなり怪しい岩といえるでしょう。大事なものに近寄るとなぜかモンスターが現れるのは、FFの決まり事なんですね。FF3でもちゃんと踏襲されている様子。

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2008年9月15日

二人のお母さん

理解不能たまさか地割れに飲み込まれてしまい地上に戻らんと暗い洞窟を進んでいると思っていたら、全てがクリスタル様のお導きであったという、壮大などっきりカメラを仕掛けられたルーネスは、何が何だかいまいち理解が進まないまま、眼前がホワイトアウトして、気がつけばどこかの草場に横たわっているのでした。
一体全体、今までのことは何だったのでしょうか。夢にしては生々しく、ゴブリンをなぎ倒した感触は手に残っています。腰にはロングソードも帯刀しているので、さっきの不思議な出来事はリアルだったと考えるのが自然でしょう。どっきりカメラの収録もあけたところで、仕掛け人たちのよく考えれば不自然だった行動などを省みてみましょう。
クリスタル様(仕掛け人)がいうことには、「光」とか「闇」とか「希望」とかとにかく言うことが抽象的でうさんくさかったのが印象的です。もったいぶらずにもっとはっきりと「悪い奴から平和を守るのは、お前だ」と言ってくれればいいものを。
天真爛漫と好奇心旺盛がウリのルーネス的には、あまりに具体性を欠くクリスタル様のお導きは「よくわからないこと」として頭の隅に追いやられてしまいました。ただ、あるのは、「俺ちょっとレア体験しちゃった」という漠然とした楽しい気持ちです。ちょっぴり怖くて、それでもすごいきれいなものを見ちゃったなんていう体験は、子供大好きです。

外マップ画面草地から起き上がると画面は外マップに変わりました。東西北と険しい山に囲まれているので、南にしか進めません。序盤も序盤ですから、プレーヤーがいきなり変な方向に行かないように移動範囲は極めて狭めてあります。う~ん、親切設計。こうでもしないと、チョコボに乗ってミシディアに辿りついてしまうような人が出てきてしまいますからね。

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2008年9月19日

ウルのいじめられっ子

お買いもの育ての親のトパパ村長から、本当の親が他にいたことを告げられ、さらにクリスタルに世界を救う希望の種として選ばれたことに意外な顔をされたルーネスは、それでもクリスタル様のご宣託の通り、仲間を探す旅の準備にいそしむのでした。
準備と言えばやはりまずは武器・防具・魔法・道具といったアイテムのショッピングです。冬物の新作を探し歩くOL女子のように、ウルの町のいろんなお店をグルグル巡ってみることにしました。
まぁ、さすが田舎村のウルですから、品ぞろえには期待できませんでした。とりあえず、ゴブリンからせしめたお金でポーションを揃えておきましょう。どくけし、めぐすりはとりあえず後回しです。毒を撒き散らしたり、視界を眩ますような敵が出るエリアに入るまでは、不要なアイテムですからね。FFの状態異常についても少しずつ慣れてきました。とはいっても、いまだにエスナとバスナの使い分けを説明できません。
下画面でショッピング中は、上画面で店内をキョロキョロ見回すルーネスの姿が確認できます。そういう細かい演出が嫌いじゃないですよ。実際にお店に入ったら、陳列された商品をあれこれ手にとってみるでしょうからね。「アイテムリスト」から選択して買うというのがRPGのスタンダードな気がしますが、レストランやネットショッピングじゃあるまいし、実店舗ではやらないですよね、そんなこと。こういう買い物シーンにこだわったRPGというのがあってもいい気がします。っていうか、女子のゲーム購買につながると思います。着せ替え大好きですもん。防具の試着シーンとか力をいれるとなおよしです。下手すると防御力よりもファッション重視で買い物しますよ。鉄仮面ださ~い、みたいな。ドラクエ6リメイクのときはぜひ!目指せ、ベストドレッサー!

突然踊り出す女買物の途中、酒場に寄ってみましたところ、昼間からたくさん人がいらっしゃいます。ドラクエだと昼の酒場は準備中なことが多いのですが、ここはそんなことはなさそうです。そういえば、昼と夜という時間帯の概念は、ドラクエだと3で初めて導入されたんでしたっけね。FFだとそこらへんどうなんでしょうか。夜のグラフィックを用意したり、夜用のメッセージを書いたりしなきゃなので、面倒くさい概念ではあると思いますが、情報の隠し場所が4次元的に広がるので、冒険の幅にも厚みがでるんですよね。やろうやろうと思って、結局できずじまいだったゼルダシリーズのムジュラの仮面がそこらへんを追及してくれていたように思いますが、あれはシステム的にうまくできていたのでしょうか。過ぎ去った時間が戻らないとなるとちょっとユーザはしんどいかなぁとも思いますけども。
酒場というと社交場ですから、昼から営業しているところも普通にあったんでしょうね。別にお酒を飲まなきゃならないわけでもなし、タバコを吹かしたり、お茶を飲んだり、今の喫茶店みたいな場所だったのだと思います。
そんな田舎村のサロンで、とある女子に話しかけると、突然ピアノの前で踊りを披露し始めました。あまりの唐突さにルーネスは口をあんぐりとあけて、ポカーンとした表情ですが、そんなことはお構いなしにちょっとおしゃれした赤いリボンの女の子は踊り続けます。この曲は歌劇カルメンの中で使われるハバネラという結構有名な曲ですね。なんだか聞き覚えがありますよ。まさかカルメンのように情熱的にルーネスにアプローチしているわけではないでしょうね。
こんな田舎村の酒場でもきれいに着飾った踊り子のような娘がいるんですね。このダンスで生計を立てていたりするのでしょうか。多分、よく踊れたら、村民たちからポテトや卵などが現物で支給されるのでしょうね。だから、彼女の夢はもっと都会に出て、スポットライトを浴びながら踊ることです。そして、ちゃんと出演料をもらって生きていくのです。まぁ、都会でやっていくには、コスチュームの露出や煌びやかさが足りないと怒られるかもしれませんが、それはおいおい頑張ってもらいましょう。
仮にこの子を「カルメンちゃん」と呼ぶことにし、今後も暇を見ていろんなダンスに挑戦してもらうことにしましょう。
踊り子で思い出すのは、FF1コーネリアの大臣のことです。物語の序盤では、情報通として戦士・エフエフにいろいろなことを教えてくれた大臣の秘蔵っ子の踊り子がいましたっけね。こういった酒場を出入りすることが多いのか、キャバ嬢ぐらい世情に詳しいのが踊り子というものなのかもしれません。カルメンちゃんとも心を通わせるうちに何か面白い情報がきけたらいいですね。

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2008年9月23日

アルクゥの性格と将来

カズスの町おばけなんてないさ」を歌いながら村を飛び出していったアルクゥをおいかけて、一路カズスの町に向かうルーネスです。助けようとしたルーネスの手を突っぱねていったあの弱虫は、どうしていることでしょう。カズスの町が呪いによってゴーストタウンとなっているとの話でしたが、実際問題ユーレイなんてものがFFでも出てくるのでしょうか。ある意味、FF2の「Soul of Re-Birth」でユーレイが実在することをまざまざと見せつけられた私としては、FF3でもアラボト的な場所からミンウ的な人がアルテマ的な呪文で援護射撃をしてくれても一向に構いません。
そんなことより、魔法の着脱システムについて結構クヨクヨ悩んでいる自分がいます。基本的にドラクエでは覚えた魔法は忘れないというのがお決まりだったものですから、装備品と違って魔法はキャラクターと密接な関係を持っているのです。クリフト=ザラキ、ミネア=メガザル、ブライ=マヒャドみたいな。サマルトリア=メガンテ=爆弾岩みたいな。代名詞として通用するくらいキャラクターの個性が魔法によって印象付けられているのです。でも、FF3だと多分ジョブチェンジとともに魔法はキャラクターから引きはがされ、別の誰かにハンターチャンスです。ドラクエ3の何がよかったかって、「ベギラゴンを唱えるけど戦士」みたいな異様なキャラクターも造形できたことじゃないですか。雷神の剣を持ってるくせにベギラゴンを唱えちゃう、ちょっと知的な戦士様とかいいじゃないですか。あのゴツイ腕で「ベホマ」されてみたいじゃないですか。そんなギャップもFF3では無理なのかもしれません。あなたの近所の子が、白魔道士の癒し系だったのに、ある日突然、「魔法無理だから」とかなんとかグレて鉄ヌンチャクを振り回すことになったら嫌でしょう。
でも、もしかして、ジョブごとに「じゅくれんど」っていう項目がありそうだったから、過去のジョブの熟練度によっては魔法を使えたり、使えなかったり。ダメですか。僧侶という前職あってこその閃華裂光拳なんですけどね。
まだ、すっぴんのクセにそんな先のジョブチェンジのことで今から盛り上がってすいません。ルーネスはウルの村を出て南下すること少々、拍子抜けするほど近所にカズスの町と思しき建物が見えてきました。

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2008年9月23日

縄でできたユーレイ

縄人間!?カズスの町の入り口でうずくまっていたアルクゥを仲間に加え、ルーネスはユーレイが出没するという呪われた町の中にいざ潜入開始しようとしています。「幽霊」といいますと、死んで肉体は消滅してもなお人の姿で現れる未練がましい存在なイメージがありますが、FF3の世界においても同じ感覚なんでしょうか。話はそれますが、水木しげる先生の作品が好きな私は、先日、鳥山石燕の描く妖怪画が、白黒ではありますが文庫でまとめられているのを発見し、喜び勇んで買ってきました。角川ソフィア文庫だったかな。鳥山石燕は狩野派の門人で、特に妖怪画で有名な人です。百鬼夜行とか描いてます。狩野派ってのは、室町に起こった画師の専門集団で幕府の御用達になったりもしていた方々ですね。石燕の妖怪画は水木しげる先生のルーツにもあたりますから、この江戸時代の人が現代の妖怪のスタンダードを形作ったことになるようです。で、そんな鳥山石燕の残した作品に「幽霊」の絵がありまして、そこには月夜の晩にお墓から白装束姿で三角巾を頭に当てた女性が出てくるところが描かれていました。「恨めしや~恨めしや~」という恨みがましさはそれほど感じさせないタッチで、軽く気品すら感じます。あっ、先ほどWikipediaで「幽霊」の項をひいたら、まさしく石燕の絵が掲載されてましたよ。この絵からはわかりませんが、おそらく足元はスーッと消えていたりするんでしょうね。あと、表は蕎麦屋なんでしょうね。
では、どんな美人ユーレイがカズスの町に潜んでいるか探しにいくとしましょう。パッと見、呪われた町だけあって屋外には誰もいない様子です。とりあえず、一番手前にある魔法屋に入ってみることにします。そこで、二人がみたものは想像を絶するユーレイ第一号であったのでした。

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2008年9月26日

年老いたシド

シド登場呪われたカズスの住人を救うべく、ミスリルの力ジンという男を探すことになったルーネスとアルクゥは、カズスの宿屋で情報収集中なのでした。周り中は呪われて身体が失われた輪郭だけの存在になっているため、誰が誰だかはっきりしませんが、手当たりしだい話しかけてみることにしましょう。
さて、次なる輪郭線は話しぶりからどうやらそこそこお年を召した方のようであります。そして、どこかで聞いたような名前を名乗りました。「わしはシド。カナーンからきたが、ネルブの谷が塞がって帰れなくなってのう・・・。」
シドといえば、FF2では飛空艇が好きすぎて「のばら」の紋章を顧みずにフィン王国の騎士団を抜けた変人でした。確か、シリーズごとに様々なシドが登場するという話は聞いていましたが、随分と早い登場です。そして、年齢が前作のシドとは随分と異なるようです。まだ姿かたちは不明ですが、御髪の白い快活なおじいさんの姿が想像されます。

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2008年9月27日

ミスリル鉱の罠

封印の洞窟にも大地震飛空艇乗りのシドとカズスの宿屋で出会ったルーネスは、西の砂漠に匿われた飛空艇での飛行許可をとりつけ、ミスリルの指輪のカギを握る鍛冶屋・タカの娘を探すことになりました。それもこれもジンという名の謎の人物がカズスに呪いを振りまいてしまったからなのですが、そもそもなんでジンはそんなことをしたのでしょうか。町人の話では、元々ジンはその呪力をおそれられて、封印の洞窟という場所に幽閉されていたのだそうです。それが先日の大地震によって洞窟の封が破られて、堰を切ったかのようにジンの呪いがカズスに届けられたという次第だそうです。
まぁ、長期間に渡って一か所に閉じ込められていたら、封印した人間たちに対しての恨みも相当積もっていることでしょうから、ジンも呪いに呪ったことでしょう。そのとばっちりを食ってしまったカナーン出身のシドは不運としかいいようがないですね。
何気に大地震によって、ネルブの谷が塞がったり、洞窟の封印が解けたり、人々の平穏な生活に影が生じています。ルーネスも変な洞窟に落っこちて、ランドタートルに殺されかけるという散々な目にあっていますが、この地震の原因とクリスタルはどこかでつながっているようでもあります。今、起きていることは全てクリスタル様のお導きなのかもしれません。シドとの対面や、まだ見ぬ二人の仲間との出会いも、クリスタルが仕込んだイベントといえなくもない・・・ような気がしないでもない。
もしも、ジンという人物が危険な能力を保持しているというだけの理由で、理不尽に幽閉されていたのであればちょっぴり同情しなくもないですが、まだ、ジンが幽閉される以前に何をしでかしたのかは明らかにされていませんので、ジンのキャラクターについては保留ということになります。

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2008年9月30日

飛空艇と家出少女

シドの飛空艇ミスリルというキーワードにつられてのこのことミスリル鉱山に入ってしまったルーネスと幼馴染のアルクゥは、「身の程知らず」という言葉を頭に浮かべながら、アンデッド系モンスターの餌食となって全滅しました。新しい街に入ったら、まずくまなく歩くというのが私の流儀です。ミスリル鉱山なんて、町の暮らしを支える一番のランドマークじゃないですか。だというのに、踏み込んだ途端にこの始末です。カズスという町はなんという意地悪か。私としてはミミックの入った宝箱を開けた気分です。呪われてザマーミロとまではいいませんが、もうちょっとミスリル鉱山を見て回りたかったものです。ひょっとしたら、よそ者が勝手にミスリルを持ち去らないように、わざとモンスターを放っているとか!?ミスリルともなれば、中々の希少価値がありそうですから、松茸の群生地に土地の持ち主が有刺鉄線を張り巡らせる感覚なのかもしれませんね。もちろん、ルーネスはあわよくばミスリルの原石の一つや二つ勝手に持ち出す気満々でした。そんな浮ついたやつらから生活の糧を守るためには仕方のない施策だったのかもしれません。初めての町で、町の事情も知らずにあれこれ探りまわるのはマナー違反でしたか。これは失敬。呪いを解いて、町人の許可を得るまでは、鉱山への進入は慎みましょう。
カズスの鉱山を諦めて、シドの助言通り西の砂漠を中央まで歩いていくと、そこには彼の飛空艇が匿われていました。ちょっと不思議なのですが、昔の乗り物って誰かが勝手に乗ってどこかに行ってしまわないようなギミックを持っていたのでしょうか。宿場町で馬を飼葉桶のあるところや水飲み場につないでとめておいた場合、手綱をほどいてしまえばその馬は簡単に盗まれてしまったのでしょうか。駕籠みたいに動力が人の場合は盗みようがないのですが、馬車のような動物を使った乗り物や、自転車のような自力で動かせる乗り物には何らかの盗難対策が必須な気がします。ましてや、飛空艇のようにエンジンがついた乗り物ともなれば、機械文明の黎明期では高価なものだと思います。今の自動車のように鍵でロックするような仕掛けもついていたかもしれません。しかし、特段、シドからそのような持ち主を示すアイテムは受け取っていません。ということは、この時代の人はまだ周りの人を信頼して生きていたのでしょう。敵国の異人ならともかく、まさか同胞が自分のものを盗むわけがないという認識を共通してもっていたのです。それに比べて、現代は世知辛いですね。マンションの隣室の人の顔すら見えないので、周り中敵だらけです。うちのマンションの上の階の住人には、ときどき本気で敵意を覚えます。
とはいっても、大事な飛空艇が盗まれたり、壊されたり、子供に10円玉で傷つけられたりしたら大変ですから、シドは西の砂漠においてきたんですね。せっかくの乗り物なのに、砂漠に駐車してカズスまでは徒歩なんて、ちょっぴりかわいそう。砂漠に置かれたまま、持ち主が帰ってこない飛空艇は、気持ち車輪が砂に埋もれています。

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