思い起こせばいろんな人がいた
4つのクリスタルに輝きを取り戻し、ある意味世界に平和を取り戻しきってしまったナイト・エフエフですが、物語にはまだ続きがある様子です。やるべきことがまだいくつかあるので、それを済ませてみましょう。そうすることできっと最終目標が見えてくるはずなのですから。願わくばコーネリアの国は、セーラ姫と結婚して籍を入れることで、平和的に手に入れたいところです。最後の敵がコーネリアの王様ではないことを心から祈ってます。
まず、最初に浮遊城で見つけたアダマンタイトをドワーフの集落まで運びます。あのアダマンタイトの塊を間違って足の指の上にでも落とそうものなら、目じりに涙が溜まるほど痛いでしょうから、力のありそうなナイト・エフエフと忍者・ロマサガと二人で慎重に運んでもらいましょう。アダマンタイトを鍛冶職人のドワーフ・スミスに渡すと、ヤツはみるみるうちに血相を変えてました。どれだけアダマンタイトの夢を見続けたことでしょう。ドワーフの寿命は長いらしいですが、おじいさんの風貌をしたスミスが、まだ髭も生えていない幼い頃、おそらく水のカオス・クラーケンがオンラクの辺りで暴れだす頃(200年前)、スミスはお父さんから岩のベッドの上に寝かしつけられながら、アダマンタイトという伝説の鉱石の話を聞かされていたのです。そんな御伽草子の中の鉱物への憧憬は、彼を鍛冶屋というジョブに導いたのです。名工と呼ばれるまでに腕を鍛え上げたスミスの中で、自分はアダマンタイトを扱うに足るかどうか、という問題は常に意識されていたことでしょう。彼の腕は周囲の鍛冶屋との市場競争で磨かれたものではないところがポイントです。コストを意識しない彼の仕事は、造剣というともすると芸術とも結びつく産業と絶妙にマッチしたのです。(自分内設定)
そんな彼の元についにそのアダマンタイトが訪れたのです。彼自身もよもやアダマンタイトが実在するとは思っていなかったでしょう。ルフェイン人の文明が400年前にティアマットに踏み潰されて以来、アダマンタイトは伝説の存在になっていたのですから。それを浮遊城から奪還してきたナイト・エフエフを見つめる彼の視線がとても熱いです。
ここは2000年前?あれ、写真を撮ったとき時の扉を通る前と後とどっちを撮ったかわからなくなってしまいました。柱がボロボロに崩れているので、2000年前に溯る直前の画像でしょうか。ここでキャメラマン的には、2000年前の世界をパンしたいとこだったのですが、そんな絵は撮っていなかった模様です。撮った気でいたんだけどなぁ。(ブツブツ)まぁ、気を取り直して、2000年前のカオス神殿を歩き回ってみましょう。
さすがに2000年の時を溯ると建物がピッカピカです。床も柱も壁もきれいに掃除されています。カオス神殿が2000年前から存在していたことにもびっくりですね。コーネリア王家なんかよりもずっと古い歴史を有していたのですね。2000年前には、本当にカオス信仰的なものが流行っていたかもしれません。この時代にどんな人が生きていたのか非常に興味深いですが、カオス神殿の出口は塞がれているので、外の様子は知ることができませんでした。2000年後の現代から、この世界に飛んできた何物かは何を思ってこの時代に飛んできたのでしょうか?2000年前のカオス信仰を利用して、世界制服をたくらむギガゾンビ(のび太の日本誕生)みたいな時間犯罪者ってことなんでしょうか。だとしたら歴史学に結構長けたヤツという人物像が思い浮かびます。
それにしても、このカオス神殿、2000年後のそれとは大違いで広くて大変です。宝物なんかもチラホラと散らばって見えるのですが、取りに行くのが段々面倒くさくなってきました。面倒くさくても取りにいってしまう性分なんですけどね。そうこうしていると、なんだか怪しげな部屋に辿りつきました。入り口は一つしかなく、宝箱が二つ置いてあるだけなんですが、部屋の中央にはなんだかそれっぽい石碑がおかれています。これは何だか臭いますぜ。ってことでもちろん石碑を調べに・・・
身の毛もよだつ思いです。コーネリア随一のナイトにして、ナイト・エフエフ(当時は戦士・エフエフ)に3ターンで敗れ去った男。コーネリアの兵士が束になってかかっても適わない男。セーラ姫を誘拐してカオス神殿に篭城していた男。その名もガーランド。
セーラ姫を救出したものの、ガーランドに対する処分については、コーネリア王から何の発言もありませんでした。おそらくナイト・エフエフは、生かして捕らえることができず、その手でガーランドを殺めてしまったのでしょう。生け捕りにできないってことは、そんな余裕を与えないほどガーランドが強かったという前向きな受け取り方をしておきましょう。遺体を処理した記憶はありませんから、姫の保護を優先して、ガーランドの遺体はコーネリアの兵士あたりがうまく処理してくれていたものとばかりに思っていましたが、その実は、4体のカオスから送られてきたクリスタルの力を使って、蘇生&時間移動を果たしていたのですね。
しかし、4人を待ち受けていたのはこんな暗雲でした。私の知らないところで、いつの間にかカオスが復活してしまったようなのです。何事でしょう?そのとき、私の吐く息は白く、両腕はガタガタと震えていました。
真っ白な画面に黒いタイトル文字というところはFF1と一緒ですが、タイトルの背後の人物のイメージが青から赤に変化しました。はてさて、これはどなたでしょう。おそらくはまだみぬ主人公なんでしょうが、顔が上向きのため、鼻の穴のみえる少し恥ずかしい構図になっています。きっとi-Podか何かで音楽に耽っているところなんでしょう。自分の世界に陶酔しやすい激情的な性格をしているのかもしれませんね。そうでなければ、なかなかこのアングルで一番目立つタイトルバックには出られないでしょう。注目すべきは横に伸びた兜の装飾です。これは自分のパーティーをも傷つける諸刃の剣に違いありません。自分の「かっこよさ」のためならば、他人のことなど気遣わない「自己中」な主人公像を早くも見出してしまったようです。
FF2のはじまりはドラクエ2のSFC版のようでした。ムーンブルク王国に攻め込むハーゴン軍によって、王宮が蹂躙されるシーンが描かれます。物語のスタートはやはり問題提起から始まるのが常ですよ。起承転結の「起」ですね。まずプレーヤーに何をしなくちゃいけないかというクリア条件を提示し、そのために最初にできることを探してもらうことからゲームは始まるのです。で、大きな国が敵対国に侵略されるところからFF2が始まったのでした。国の名前は忘れました。いや、この後、ツナミのごとく横文字の固有名詞が登場したせいで、誰が誰でどこがどこなのか正確に把握できない状態だったのです。
とにかく、この王宮に敵兵が攻め込んできたっていうのはよくわかりました。どうしてこの敵国と関係が悪化したのかはわかりませんが、おそらくは近代以前の「領地争い」がこの戦争の根っこにあるのでしょう。逆に今回攻め込まれた王国側も相手国の領土を奪うためにちょっかいを出していたことでしょう。どっちが正義でどっちが悪であるかなんて誰にもわかりません。プレーヤーとしては、とりあえず攻め込まれている側の王国にいくらか同情の念が起こります。で、過去の経験(ドラクエ2)から、主人公は攻め込まれている側の人間なんだろうなというのはわかります。となると、きっと敵は邪悪な力を使っているという設定なんでしょう。そうでなければ主人公が反撃する大義名分が立ちませんから。信長の野望と違って、領土争いに加担しようとする主人公にプレーヤーが感情移入するにはそれなりの理由が必要です。相手は悪いやつだし、こっちは被害者だから、この関係性を正そうよ。それがこのゲームの内容ということになります。実際に相手が邪悪であるかどうかは、この場合関係ありません。大量殺戮兵器が隠されていようといまいと、指導者がそれっぽい証拠をちらつかせて民衆を扇動すれば戦争してもいいという前例も現実にあるんですから。戦後の後処理を失敗すると民主党に突き上げを食らって大変そうです。
前回、黒騎士に強襲されて瀕死の状態に陥っていたフリオニールは、ヒルダとミンウという謎の二人に拾われて、体の回復に努めていました。目を覚ましたフリオニールは、まだ状況がつかめていないようです。命があっただけめっけもんでしたね。生きていれば、何でもできるんですから。死んでしまった仲間3人の分も精一杯生き抜いていこうと誓うのでした。
と、思っていたらさっそく「ガイ」と「マリア」と再会します。仲間が全員気を失うシーンで、なぜか最後に目を覚ますのは主人公というパターンが多いのですが、レオンハルトには勝ったようです。さて、レオンハルトはどこでしょう?フリオニールの無事にホッとしているマリアに聞いてみましょう。