おのろけ
暗闇の雲を倒したルーネス一行を乗せたインビンシブル号はサロニアの上空に着きました。「ありがとう、アルス王子!いや、アルス王!」とサロニアの王を送るのはやはりアルクゥ。一時はアル・アル探検隊とまで言われた二人ですね。謙虚なアルス王は「あなた方の光の心が世界を救ったのです。お礼を言うのは私たちの方です。ありがとう、光の戦士たち!あなた方に教わった勇気を忘れずに私も頑張ります!本当にありがとう!!」と王として、また友人として感謝の意を表します。この王様は王子様時代に酒場でチンピラに絡まれているところをルーネスたちに救われるという縁があり、特にアルクゥとは王宮で寝室を共にし、夜語りをするほどの関係です。その後、魔力に操られた実父に殺されかけるものの父王・ゴーンは自らに刃を突き立てて我が子を守る&王位継承というドラマティックなことがごく最近起こったのでしたっけね。アルス王に別れを告げ、4人が飛空艇に向かう中アルクゥだけが振り返ってアルス王に手を振るのでした。そして、振り返すアルス王・・・。腐女子の方々の創作意欲を掻き立てる一幕です。

病床のシドの嫁・ばあさんをエリクサーで救出したルーネスたちは、引き続きカナーン探索に乗り出します。おそらく、アーガス王という謎の人物に会うことで、ストーリーは次の展開をみせるのでしょうが、肝心のアーガス王の所在について手がかりが一切ありません。多分、この世界ではアーガスなんていうのは常識中の常識なので、シドもあえて所在地を教えてくれるなんてことはしなかったのでしょうね。でも、プレイヤーの私は別世界の人なので、アーガスと聞いてもドルアーガの塔ぐらいしか連想できませんでした。Wikipedia先生によると「ジャレコのゲーム」とか「イギリス海軍の空母」とかも出てきましたが、ギリシア神話の「100の目を持つ巨人」の名前が元ネタっぽいですね。巨人どころかカナーンでは「こびと」の話ぐらいしか聞いてませんけれども。なんでもこびとになる呪文・ミニマムというのがあるらしく、っていうかFF2でもあったらしいのですが、おそらくそれを使用して南の森のこびとと親交を深めるってことになると思うのですが、カナーンにあったミニマムは最後の一つを旅の風来坊・デッシュに売られてしまい在庫切れなんだそうです。まさかふらっと現れた旅人に最後の一つの魔法を買い取られてしまうとは・・・自動販売機に並んでコーラを買おうと思っていたのに、前の人が買ったコーラが最後の一つだったときと同じ悲しみです。最近はコンビニがあるのでそんな現象に遭遇することもなくなりましたね。
無事にシドをカナーンまで送り届けたルーネスたちは、せっかくなので市内観光を開始しました。カナーンはサスーン領からパルメニ山脈を越えてすぐ南にある町で、その規模はカズスよりやや大きそうです。シドが住まう町なので、機械工がたくさんいるような町を想像していたのですが、街中にはロボットの一体もいませんでした。とりあえず、町人に話しかけてみると、「南の森にはこびとがいる」というなんともメルヘンチックな情報がいただけました。そのこびとは果たして、靴屋さんが居眠りしているうちに靴の製造を行ってくれるとかいう、誰もが夢見る素敵なこびとのことでしょうか。
ぼくらはみんな「みなしご」なのさ、でお馴染の4人組、ルーネスたちはシドを故郷のカナーンに送るべく飛空艇で出発します。カズスの鍛冶・タカによってその船首にはミスリルでの補強がばっちりされています。なので、パルメニ山脈の峡谷を遮る大きな岩だってへっちゃらなはずなのです。・・・ってどういう理屈でそうなったのかわかりませんが、シドの豪放磊落な性格だけはしっかりと脳裏に刻み込まれました。飛空艇の壁にみんな必死につかまって突入準備です。5・・4・・3・・2・・1・・
ものすごい衝撃が飛空艇を揺さぶります。辺りは黒煙に包まれ、周囲の様子は定かではありません。はたして、シドと4人の命運やいかに!?ミスリルなら・・・・それでもミスリルならなんとかしてくれる。陵南の仙道くんに頼らざるを得ないこの気持ち。