国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

« 町で噂の男 | メイン | 特攻野郎 Cチーム »

ルーネス・ポッターと秘密の部屋

こびとさんを信じる人無事にシドをカナーンまで送り届けたルーネスたちは、せっかくなので市内観光を開始しました。カナーンはサスーン領からパルメニ山脈を越えてすぐ南にある町で、その規模はカズスよりやや大きそうです。シドが住まう町なので、機械工がたくさんいるような町を想像していたのですが、街中にはロボットの一体もいませんでした。とりあえず、町人に話しかけてみると、「南の森にはこびとがいる」というなんともメルヘンチックな情報がいただけました。そのこびとは果たして、靴屋さんが居眠りしているうちに靴の製造を行ってくれるとかいう、誰もが夢見る素敵なこびとのことでしょうか。

この町のカルメンちゃんそしてこの町でもカルメンちゃんを発見しました。カルメンちゃんとは、ウルで出会った踊り子の女の子で突然踊りだすという奇妙な特徴を持った子だったのですが、カナーンにも同様の存在がいるところをみると、どうやら行く町々に存在するキャラクターのようです。ポジション的にはモーグリと一緒です。ポケモンのジョーイさん、ジュンサーさんと同様に顔もそっくりです。ただし、ウルのカルメンちゃんは、エヴァンゲリオンの綾波さんのように髪の色がブルーであったのに対して、カナーンでは真っ赤です。ドレスの色もしかり。リボンの色は赤から緑に変わっています。とにかく踊り子という商売上、人前で踊りだすのは当然なのですが、ウルの酒場とは違ってここはのどかな町の中心部。すなわち屋外ライブダンスです。まだ、名もないペーペーダンサーなのか、大手プロダクションや劇団と契約するでもなく、かといって飲み屋で営業するでもなく、路上パフォーマンスが今の彼女にできるせいいっぱいです。いつかブロードウェイで成功を収めることが、彼女の夢です。

Lv2の黒魔法あり続いて、ウルの魔法屋を覗いてみるとLv2の黒魔法なんかも取り扱っているようでした。はて、シドが唱えたファイアはここでは売ってないのですが、彼はどこで買ったのでしょう。地元で見つからなかったら、やっぱりAmazonで注文ですかね。自分は本屋さんの中を歩き回るのが好きな方ですが、一番近所の本屋さんとか、経営大丈夫なのか心配になることがあります。大きな店構えとか豊富な品揃えの店が好きですが、それを確保するにはやっぱり「町の本屋さん」という形態でやっていくのは難しいのかもしれません。あぁ、大きい本屋が近所に欲しい。ゲームショップもないので、ゲームソフトはAmazonさんに頼らざるをえなかったりもします。
地元の話は置いておいて、とりあえず黒魔道師・レフィアにサンダーを購入しました。ポイズンとかブラインとか、使いこなせたら便利なのかもしれませんが、自分未だにそういう間接攻撃的な呪文に戸惑ってしまうダメプレイヤーです。派手にモンスターを直接攻撃する魔法の方がスカッと楽しいです。

風来坊デッシュその他の情報として、「デッシュ」という名の男が訪れたという話を聞きました。町人が噂話をするぐらいですから、相当インパクトの強いキャラクターだったのでしょう。名前まで覚えられているということは、町民ともそれなりに親交があったのかもしれません。ただ、この男フラッと現れて、いつしか姿を消したとのこと。風来坊っていうやつなんでしょうか。一か所の留まることができないっていうやつです。スナフキンとかフーテンの寅さんとかの仲間です。
ルーネスなんかはただの通りすがりなので、これまでもこれからも町人に名前を覚えられるなんてことはなかなかないのでしょうね。それも何だか少しさびしい。

ばあさんに病が順番に町をめぐっていくと、どうやら先ほど別れたばかりのシドの家に到着してしまった模様。別れたばかりの相手に、直後に出会うっていうのは何気に気まずいものです。玄関入ってシドがいて・・・何て挨拶すればいいのかモジモジしていると、気さくなシドの方から声をかけてくれました。

シド「わしがいない間に、ばあさんが体を悪くしてな・・・」

これは一大事。シドが飛空艇を失ってまでも会いに来たあの最愛のばあさんが危篤状態です。これはシドも気が気でないはず。飛空艇にうつつをぬかし、家庭を顧みなかった男が、本当に大事なことに気づかされるというシチュエーションですね。(違うか。)

エリクサー効果で、ばあさんの病状は「エリクサー」でなんとかなるということです。エリクサーといえば、なんかそれほど宝箱に入っているわけでもないレアアイテムという認識なので、使わずにどんどんたまっていくというイメージのアイテムです。「エルフの飲み薬」どころか「魔法の聖水」すら勿体なくてなんだか使えない私ですから。ただ、さすがにゲームも序盤なので、そんなアイテムもってないよな・・・と思ったら持っていました。そういえば、カナーンを散策していたときに、水路を通っていくと隠れ宝箱に到達できることに気がついて、それを取りに行ったら中身がエリクサーでがっかりしたばかりでしたっけ。(もったいなくて)使えないアイテムをもらっても嬉しくないものです。うっかりお店で売却していたら、おばあさんの病気が進行して、シドのジョブが「喪主」になるところでした。危ない、危ない。多分、正露丸とか養命酒的に一家にあると安心の薬なんですね、エリクサーは。ちなみに私のお勧めの「あるといいな」は熱さまシートです。急な発熱にどうぞ。
そんなエリクサーが、途端に効果を発揮してばあさんはベッドから起き上がってきました。

いや、数分間の付き合いでしたこれには、シドも大感謝です。「カナーンまで連れてきてもらうわ、ばあさんを救ってもらうわ、わしは礼をしてもしつくせん。」なんて大仰なことを言い出す始末。ルーネスも「たかが数日一緒に行動しただけで大げさな」とあきれていますが、プレイヤー感覚ではほんの数分パーティー組んだだけなのでなおさらです。まぁ、私の勝手な憶測では、シドとルーネスたちは過去に接触があるという設定になっているので、シドの発言はもうちょっと意味深な含みを持つのかもしれません。

飛空艇の格納庫感謝しきりのシドがお礼にと、かつて飛空艇の倉庫として使っていた場所への隠し通路に通してくれることになりましたので、普通の家屋に現れた不思議なギミックを通って、飛空艇の謎に迫ることにしましょう。今は飛空艇置き場ではなく、物置として使っているそうですが、中には使えるものがあるんじゃないかとのことです。
でも、ちょっと意外ですよね。カナーンというのはこれといって特徴のあるわけでもないごく普通の町です。そして、その一角にあるごく普通の民家にこんな隠し通路です。ひょっとしたらカナーンは、「大きな勢力」によって作られた「隠れ蓑」なのではないでしょうか。飛空艇というのは、どうもこの世界においても唯一の空を飛ぶ人工的な手段のようです。その製造技術となれば、国家レベルの機密事項になりえますよ。FF2で大戦艦がどれだけの町を短期間で空爆して滅ぼしたかを思い出すと、喉元がゴクリと鳴るようなきな臭いところに足を突っ込みかけている気がします。シドという男が、ルーネスたちに何か隠し事をしているというのは私の憶測にすぎませんが、飛空艇に関連した大きな秘密というのはありえると思います。飛空艇製造の隠れ蓑としてカナーンなんていう町を用意したのが誰であるかはわかりませんが、今出ている名前で一番怪しいのは「アーガス王」というどこかの国の王様でしょう。

お宝さん♪もう気分はどこかの国のエージェントですが、とりあえず元飛空艇の格納庫だった場所で宝箱をたくさんいただきました。武器とか「こびとのパン」という謎のアイテムをもらいました。そういえば、町民の一人が南の森の「こびと」の話をしていましたが、FF3ではこびとも活躍する感じでしょうか。こびとといっても、どのくらいのこびとなのかで愛せるかどうかも変わってきますね。タルタルぐらい大きければ、それはもう戦力ですし、もやしもんの菌みたいな存在だったら無視していい空気みたいな存在感です。
で、もちろんエージェント・ルーネスとしてはこのただでさえ怪しい空間をそれだけで去ることはできません。ひょっとしたらと思っていたら、この部屋にも隠し通路が存在しました。隠れ蓑の町の中の、隠れ小部屋の中の、さらに秘密の通路ですからその先には間違いなくヤバいブツがあるに違いないです。行った先にはフェニックスの尾が二本と2000ギルの入った宝箱が二つありました・・・何この大金!?シドはこのカナーンで飛空艇に関する研究を潜伏しながら行っていたのでしょう。となるとこのお金はその活動資金といったところでしょう。ばあさんの命を救ったとはいえ、ブラックジャックでもないルーネスがこの大金をいただいてもいいものでしょうか?シドもまさか秘密の通路は発見されまいとタカをくくっていたのかもしれませんし、許諾なくこの金銭を持ち去るのは「窃盗罪」の可能性があります。万が一、シドに告訴された場合の、抗弁の材料として、彼の言質をとっておかないとかなぁ。弁護士にジョブチェンジもしなくてはならないかも。

そんな感じで、謎の勢力と謎の人物・シドとアーガス王のことは、しばらくエージェント・ルーネスが調べなくてはならない課題として残るのでした。フーテンのデッシュとかいう輩どころじゃありません。
あと一つ疑問なのは、飛空艇の倉庫として使われていたこの部屋に、飛空艇の搬出口がないことです。一度バラして外で組み立てるのでは、スパイの目につきやすい気がしますので、やはりまだどこかに「さらに秘密の脱出口」が存在して、そこから飛空艇で移動できるようになっていたのでしょうか。謎は深まるばかりです。