カインが再びゴルベーザにそそのかされてパーティーから離脱しました。しかも、珍しく任務に成功して手中に収めたはずの闇のクリスタルも持ち逃げされる始末。相変わらず脇が甘いセシルですが、ドワーフ城のジオット王に顛末を伝えないわけにはいきません。腰が重く感じますが、説明責任を果たしにファルコン号を飛ばしてきました。
ジオット王の期待に背いたのはこれで何度目でしょう?
- この城のクリスタルをゴルベーザに奪われる(カルコブリーナは倒した)
- 地底のバブイルの塔に潜入するもルビカンテにクリスタルを持ち去られる(ルゲイエは倒した)
- 地上のバブイルの塔に乗り込むもクリスタル目前で落とし穴(ルビカンテは倒した)
- 封印の洞窟の最後のクリスタルを入手直後に奪われる(封印の洞窟ももう使えなくなった)
「おお!よくぞ戻った!」という王の歓待の言葉がむなしく響きます・・・。
「じつは・・・」と申し訳なさそうに経緯を説明するのも何度目でしょう。「もはや打つ手はない・・・。あの魔導船の伝説が、本当でもないかぎり・・・。」と諦めムードの王様ですがしれっと見知らぬ代案を提示してきました。さすが王の元にはいろんな情報が集まるものです。魔導船が何なのかよくわかりませんが、伝説にすがれるものならすがりましょう。魔導船でゴルベーザの野望を挫けるってことなんですよね?なんでもはるか昔の巨大な船だそうで、伝説では「竜の口より生まれしもの・・・」とジレット王が諳んじ始めたところでちょっと待ったコールです。セシルはこの伝承を知っていたのです。
ミシディアの言い伝えの話をすると、逆にジオット王はミシディアが実在することにびっくりしてました。地上と地底はそれほど断絶した時間が長かったんでしょうね。アガルトの民なんてドワーフの血をひいているはずが、外見的な特質はかなり薄まっちゃってましたもんね。ミシディアが実在するからには魔導船の存在も結構あり得る話になってきそうなので、クリスタル集めは一回忘れて、魔導船での一発逆転狙いもありかもしれません。長老が祈りの神殿にこもってずっと祈祷中だってところも、ジオット王的には魔導船復活のまじないなんじゃないかと予想が立つみたい。
いざ、ミシディア!と王とセシルのテンションが最高潮になったところで、ローザから地上への道が閉ざされているという今一番の問題を冷静に指摘されます。唯一使えそうなバブイルの塔ルートもクリスタルが揃ったことで近寄れなくなっているそうだし。いや、エッジが言い出しただけで確認してないけど。そうなん?
そこで登場するのが、もちろんシドですね。生きていてくれて本当に良かったし、地底に残されていたことも超ラッキーでしたね。シドはファルコン号の舳先にドリルをつけて地上までの岩盤を掘削しながら飛んでいく突飛な案を提示してきます。まあ、この手の話になると絶対ドリルより船体が先に回転しちゃうって話になっちゃいますよね。シールドマシンみたいにトンネルの外壁に固定する機構、ジャッキで押し出す機構と削る機構の3つ機能が必要だとすると、ファルコン号を固定する機構がない気がします。まあ、シドに任せておけば、なんやかんやでうまくいくのでしょうが・・・。
「飛空艇のシドに不可能の文字はないわ!」と豪語し、さっそく作業に取り掛かるシド。体のケガがまだ万全ではないのが心配なローザ。例によってこき使われるドワーフたち。一応、甲板に出て見学するセシル、エッジ、リディアの三人。あっ、ヤン生きてたよ、って言いそびれた。でも、忙しそうだし後でいっか。
ドリル接合作業も順調に進んでいるようにみえましたが、メインマストの方を向いていたエッジの後ろでシドが突然ぶっ倒れました。言わんこっちゃない。老体をセシルのため、バロンのため、未来のために酷使した結果、おじいちゃんはまたメシの不味い救護室に逆戻りです。
「どうやら、おいぼれの出る幕じゃなくなってきたの・・・。」ベッドの上で弱気な発言が出てきました。製造現場で一番動き回ってましたからね。年齢的に監督業に従事して、的確な指示を出す側に回ってもらった方がいいかもしれません。「おまけに、この体じゃワシにできるのは飛空艇をいじることぐらいじゃ・・・。」ん?シド?飛空艇をいじるのもしんどいってことではなく?もしかしてこの人・・・パーティーの空いた一枠を狙ってたってことですか?マジか、この人のバイタリティどうなってるんだ!?驚異的なやる気にたじろぐも、少し似た気性を持つエッジはやはりシドの生きざまに共鳴したのか、セシルとローザのことを頼まれて合点承知の助ときたもんだい、って感じです。実の娘はまた別にいますが、やっぱシドのセシルとローザへの気遣いには特別なものを感じます。多分二人の子供の名前の候補ぐらいは考えてますね。カインの名前は出ませんでしたが、シドの心中はその点も傷ついているかもしれません。バロン王国大好きおじいちゃんは国王と過去にどんなやり取りがあったんでしょうね。これから魔導船なる乗り物を探しに行きますが・・・その話をすると這ってでも参加してきそうなので、今はゆっくり体を癒してほしいところです。
途中で作業が止まっちゃってたかと思いましたが、無事船首にドリルがくっついたようです。ドリルっていうかジャベリンみたいなものなのかな?回転するのかよくわかんないけど一点突破してくれそうな形状です。ファルコン号のスピードと合わさって、できて間もない花崗岩的な岩盤をぶっこわしてもらうことにしましょう。