闇のクリスタルを無事入手し、来た道を戻ろうとするセシルたちです。本当はテレポで即脱出したいところなんですが、なぜかうまくいかないので、終電を逃したような気持ちでトボトボ徒歩で帰路につきます。たまにはいいよね、こういうのも・・・。クリスタルルームの外の崖にかかっている橋に差し掛かると、突然地面が揺れだしまして・・・
セシル「!! 壁が!」
リディア「動き出す!」
封印の洞窟の最後の仕掛けが発動したようです。インディアナジョーンズよろしく、封印された宝物を渡すまいと洞窟自体が意思を持ってセシルたちに文字通り迫りくるのでした。
ここで普通は急いで橋を渡って逃げると思うのですが、エッジが「なら、ブッ壊すまでよ!」となぜか臨戦態勢に入ります。この柔軟な発想・・・ハンター試験で試される臨機応変さ、柔軟な対応のやつ・・・なのか?壁は不動産ではない、動産だと考えると法律的な対応も変わってきます。何より目の前で現に迫り来ているわけですから、これはフィールドの構成物ではなく、敵や障害物の類のものなんですね。ドラクエでいうところのツボです。あったら割る、それだけだ!
実際問題、この壁が迫ったら破壊するっていう発想はテラ、ヤン、シドのような古い人間からは出ませんでした。あのバロン城での壁にペチャンコ騒動の時にエッジがいたら、パロムとポロムは石化しなくても済んだかもしれません。デモンズウォールと命名されたこの迫る壁はマーベルのヴェノムみたいな顔まで生えちゃって、その質量で侵入者を崖に突き落とすという算段なのでしょう。相撲でいえば寄り切りか。ジリジリと寄ってきますが、どう考えてもこの時間を使って走って橋を渡れますね。崖に落ちるのはデモンズウォールだけで済む気がする。
でも、どうしても壁を壊さないと気が済まないようなので、とりあえずガシガシ打撃を加えていきます。何が効くのかわからないから少しずついろいろ試しますとリヴァイアサン召喚は6000超のダメージなので打つまでの時間は鞭で打ち続けるよりは効率いいのかな?ジャンプはどうだろう?カインは通常攻撃も悪くないのでジャンプより回数を重ねた方が与えるダメージが大きい?
相手は本当に前に前進してくるだけなので、いつもの戦闘のように頭を使う必要はないのでちょっと気が楽です。回復役の二人も攻撃に集中できていいな。これぞ本当の壁打ちってやつで、ストレス発散のために、たまにはこういう敵がいてもいいなあ。ただ、殴っても殴っても前進を止めないデモンズウォールはいつしか本当に眼前まで迫ってきてちょっとこのままではマズイ気もしてきました。なんか別のことをした方がいいのかな、とエッジになんか適当に投げさせてみました。「こてつ」・・これ投げてもいいやつなんだろうか?わかんないけど、3000くらいのダメージでした。何を投げるか悩んでいる時間があったら、殴り続けた方がよかったかな?その後のカインの攻撃でやっと壁が沈黙してくれました。
「ヘッ!おとといきやがれってんだ!」エッジは見事に壁を撃破し有言実行できました。経験値も79999とたくさんもらえたようでみんな仲良くレベルアップです。カイン、セシルがここでレベル60達成しました。多分、この壁イベントのためにテレポが封じられていたと思うので、これを以て洞窟も脱出というになり・・・ならない!相変わらずテレポはグレーアウトしたままで使用できませんでした。ドラクエだとリレミト詠唱はできても「しかし、不思議な力でかき消された」といわれるところですね。これが作り手側の事情ってやつか。やつらの掌の上で、まだ何か起こるってことか・・・。
・・・おかしい、何も起こらないぞ?B5Fから駆け上るようにB4F,B3F・・・と出口に向かってますが、モンスターは出ても他に何も起こりません・・・これはもしかして封印の洞窟がテレポを封印してるってこと?
ついに封印の洞窟入口まできちゃいました。ここで画面が青みがかり、カインに「帰ってこい」という念波が直接送られてきます。これはゴルベーザのやり口ですね。「そのクリスタルを持ち私のもとへ・・・。」カインは過去にゴルベーザに洗脳されていた経緯があり、そこから立ち直っています。今さらそんな言葉を・・・あれ、膝を折るカイン、「大丈夫だ・・・」なんて言ってますが、明らかに影響を受けている様子・・・そんなやつの判断力はあてになりません。セシルはちょっと気を引き締めた方がいいですぞ!
カイン「おれは・・・もう・・・しょうきにもどった!」
うっ、ついに漢字を忘れてしまうカイン。戻った正気とは誰にとってのものでしょう。
ふいにカインはダッシュしてセシルの腹にワンパン一発くれました。セシルのうめき声の後画面には「【闇のクリスタル】を奪われた!」という無情な文字が・・・。
カインの再度の裏切りに場は騒然とします。エッジは経緯を知らないのかとにかく憤り、ローザはカインに真意を問い、ゴルベーザ(サウンドオンリー)はしたり顔で自分の術を自画自賛、これでバブイルの塔が完成し、月に行けると大はしゃぎです。ゴルベーザとセシル(あるいはローザ?)の狭間で揺れるカインは・・・ゴルベーザの元へ走り出しました。
バルバリシア戦の直前でしたっけ前回の洗脳が解けたのって?あの時はローザがギロチンにかかった状況もあって、あわただしい状況だったんですよね。やはり一度敵側にいたやつを味方に引き入れる場合、最低限の素性のチェックって必要なんですね?今回の場合、ゴルベーザの催眠術みたいなものが残っていたってことなので・・・あー、味方の側に催眠術師もいなければ心理療法士もいないか。セラピストに一定期間預けていれば防げたのかなぁ・・・。とにかく強がっているけどカインの精神がガチで弱いことは教訓とするしかないか。竜騎士なんてジャンプしてどこかにいっちゃうし、パーティーとの連携を全否定するようなヤツにあった職業で(ジョブ差別)、信頼関係を築くのが下手なカインが、セシルに嫉妬しながらも近くにいたっていう状況がちょっと気持ち悪かったかもしれません。多分、カインも目深にかぶった兜装備を開放して目を見て話せるようにならないと、いつかのセシルみたいに鬱で病んでいくんじゃないでしょう。
高笑いしながらゴルベーザの声も途絶え、カインの姿も既になく、出口までの残りの数メートルの距離で敵に出くわし、アタッカーを一人失った4人パーティはバランスの乱れが喫緊の課題となりそうな予感です。これドワーフの王様になんて報告しよう・・・。