
古代図書館もついにB4Fで終わりが見えてきました。湿気が天敵な本棚を地下4階にまで掘り進むとはなんというチャレンジングでしょう。学者の知能をもってすれば、白魔法・シリカゲルとかで適切な湿度が保たれているのかもしれません。最下層の部屋の本棚には、ハシゴを書架にかけて本に熱中している金髪の子がいました。「ミド?」レナが呼びかけても無反応です。「気をつけろ!嫌な感じがするぞい!」本棚に向かったままこっちを見ようともしない若者にガラフが違和感を感じ取ったのでしょう。空気が張り詰め、間もなく手前の本棚から二冊の本が飛び出して、バッツたちを強襲するのでした。

本から現れたのはビブロスです、さっき上の階で学者から名前だけは聞いてあります。この単語は「パピルス」に端を発し、紙を指す言葉が転じて本を意味するようになったそうです。さらに転じて聖書も指すそうですよ。やはり本といえば、最大発行部数を誇るあの本のことなんですね。イタリア語で図書館をビブリオテーカ(biblioteca)って呼ぶことを何故か覚えていた私です。NHK出版のイタリア語講座みたいな本で読んだ気がする。
角としっぽとゴツゴツしてそうな皮膚を持つゴジラ色のこのモンスターは初撃で「マジックハンマー」なる技を繰り出してきました。・・・何が起きたかわからない?後で調べたところ、対象のMPを半減させる効果があるとか・・・単純に不発だっただけかな?回復役・レナ姫に当たらなくてよかったよかった。その後、プロテスで防御力を上げてきます。こちらはガラフ&イフリートによる「地獄の火炎」で応戦です。これは980ダメージとかなり効果てきめんではないでしょうか?続いて、あちらはコンフュでファリスを混乱させてきます。なるほど、こいつ賢いぞ!魔法をいっぱい知っている感じのキャラかもです。見た目は野獣(ビースト)だけど、でかい本棚に囲まれてちょっと知的。そして、ついには美女(ファリス)を篭絡(こんらん)したってわけですね。ファリスは早速、最大火力のガラフに「かくとう」で二連撃入れてきます。自らの手は下さず、コンフュで手足を揃えるタイプか!二発目のイフリートでまたHPを削った直後にファリスはまたガラフを攻撃します。本当はガラフのことをよく思ってなくって、混乱したフリをしているだけだったりして、ってちょっと思いましたが、ガラフがかわいそうなので黙っていましょう。ほら、セクハラとかしてきそうじゃないですか、ガラフって。直後にビブロスの攻撃でファリスの目が覚めました。さすがビースト、パンチ力もそこそこあります・・・っていうか、プロテス(二回目)を混ぜつつ、ビブロスがファリスばかりを殴り始めてついにファリスがノックダウンです。このビーストは美女に進められない!

ガラフの三回目の「地獄の火炎」でビブロスがやっとこんがり焼けたようです。風水師・レナ姫の鬼火はそうでもなかったんですが、さすが本のモンスターだけあって、強火力には勝てなかったようです。「イ、イフリート……お前ら、ふ、封印を……だが、わが主の封印は、空高く解かれるのだ!!!」散り際に何かそれっぽい言葉を残していくビブロスです。わが主?封印?封印といえば、クリスタルをめぐって暗躍する勢力「邪悪な心」が封印を解くのに必死だったはずです。ビブロスの主というのも邪悪の心関係者の可能性がありそうです。しかし、ひっかかるのはビブロスがイフリートの名前を呼んだところですね。そりゃガラフは三回もイフリートを召喚しましたが、召喚士がいないパーティーだったらこの戦いにイフリートは出てこないはずです。イフリート自体も本に封印されたような状態なわけで、ビブロスも同様に本から現れました・・・邪悪な心の主も本に封印されている?もしくは主はイフリート同様に召喚獣だったりして?まぁ、ビブロスが粉々になったので主情報はこれ以上、得られません。戦闘以外でイフリートと対話を持てるかどうかもわからないので、今はミドと思われる人物に話しかけてみようと思います。ちなみにビブロスはプロテスドリンクなるものをドロップしていきました。栄養剤の仲間みたいな名前です。いつかポーションを売り出したときのように、コンビニで流通させてほしい。守備力を上げたい会社員とかのためにね!

さて、ビブロスの奥にいた子に話しかけると・・・
ミド「えっ?本を読む邪魔をしないでよ!」
超びっくりして飛び跳ねたのはやはりミドでした。そして軽くキレられました。この子、どうも本に熱中していたため、地獄の火炎が飛び交ったビブロス戦の騒動に全く気付いていなかったそうです。「なんのこと?なんか後ろの方でガタガタ音がしていたけど、お兄ちゃん達だったのかい?」マジか・・・イフリートもこうなると形無しです。無頓着が過ぎるミドにあきれる4人ですが、その集中力の高さはシド博士を上回ってくれそうな才能の片鱗を感じさせます。どこか抜けてる天才キャラクターなのかも。
ミドはどうも丁度本を読み終えたところだったらしく、さっさと帰り支度をはじめました。まじか、バッツたちをスルーして帰る気・・・だと・・・。大物かよ。というか、ビブロスも何でこいつをこの部屋に入れたし?もしかして、「本好きに悪い奴はいねぇ」論理で通してくれたんでしょうか。あっ、イフリートなしであの「ここは通さん!」の本棚が通してくれたわけだし、何だこれ図書館全体に好かれている、天然天才少年なのか!?と思ったのも束の間、「お兄ちゃん達も来る?僕だけが知ってる秘密の抜け穴があるんだ!」だそうです。図書館に特別好かれているわけではなく、裏道を通ってここまできただけでした。いたずらっ子め。ちょっとハリーポッターっぽいじゃないか。

ミドがさっきまで見ていた本棚に抜け穴を広げてくれました。ここを通ると図書館2Fに直通だったようです。前に学者がいぶかしんでいた本棚に穴が通じて、ミドが帰還しました。部屋の学者一同が駆け寄り、ミドの無事に安堵します。遅れてバッツたちが穴から現れると学者たちはミド救出成功に感謝の念を送ってくれました。「へっ?お兄ちゃん達、ぼくを助けに来てくれたの?」別に危険な目にあったわけでもなく、むしろ読書を邪魔されたくらいにしか思ってなさそうな気もしますが、一応ミドからも感謝されました。基本いい子なのね。
「そうだ!それより、みんな!すごい本を見つけたんだ!ほら…この方法なら火力船を動かせるかもしれない。」
ミド救出を称えるムードは数秒で消え去りました。学者様は頭の切り替えが早いですな。地下の本棚で発見された本に書かれた新しい理屈で、もうみんなのハートはわしづかみされていますね。どういうセオリーで壊れた火力船を動かすのか、バッツたちには見当もつきませんが、火力船が絡んでくるとなっては無関係ではいられません。ミドはこの大発見を早くシドおじいちゃんに知らせようと息まいていますが、そのシド博士(悪い酒で酩酊中)がバッツたちを突き動かして、ここに送ったのです。そのことをミドに告げると、彼はシドおじいちゃんがどれだけすごくて、どれだけ研究熱心なのかを語りだしました。ここには強いリスペクトを感じますね。

ミドの熱量が大きいほど、ちょっと今のシドの状況を伝えにくいですね。大きな失敗と挫折と投獄体験で彼は今、酒場から出られなくなってしまっています。キラキラした目でおじいちゃんを語るミドになんて伝えるよ。「負けようとしている…。」三人が下を向く中、ストレートにファリスが伝えました。そんなはずはないとこの場を飛び出すミド。追いかけて1Fにいくと走り回っている学者たちが、ミドはシドの元へとブツブツ言いながら向かっていったと教えてもらいました。追いかけねば!
西の砂漠に気を付けながら古代図書館を北上し、カルナックの町へ向かいます。途中、もしかしたら火力船の話もでてたし、そっちにいたりして・・・と火力船に寄ってみましたがいませんでした!(ついでに取ってなかった宝箱を漁っておきました。グリーンベレーとか円月輪とかゲットしました)

カルナックの町の酒場の2Fにやってきました。相変わらず浮かない顔のシド博士です。声をかけてもダメ、ミドが先に来なかったか尋ねてもダメ。ため息交じりで「わしはもうダメじゃ…構わんでくれ……。」とうなだれるだけです。これを打開できるのは、技術屋の目を覚ますには・・・。