
船を手に入れたバッツ一味です。これはタイクーンの存亡もかかってそうな雰囲気のレナ姫をガラフがそそのかしたのであって、バッツ(成人)が賊の乗り物でおイタがしたかったわけではありません。ボコがいるのに他所に別の相棒を作っているわけないのです。ただ、海洋はロマンスの宝庫ですからね。ちょっとくらい海賊船に憧れても仕方ないですよね。洞窟の外で主人の帰りを待つボコは、このままお別れなんてことはないですよね?
ガラフ「バッツ…どうしたんじゃ?」
バッツ「だめだ。全然動かない。どうなってるんだ?」
そうです、この船は「何が動力になっているのか傍目からはわからない」というミステリアスシップなのでした。まぁ、櫂もなければ外輪もなく、帆もないときたら、船底にスクリューかなって思うじゃないですか、そしたら動力は蒸気機関か電気かクリスタルのエナジーって思うじゃないですか。バッツたちは三人で操舵輪の前に立って、出立しようとしてますが、誰かせめて一人は動力炉的な船の心臓部分に配置しないと動くわけありません。自動車みたいに踏めば動くアクセルペダルがそこにあるはずもなく、ハンドルを握りしめて「動かない」もないのです。

ぼんやり、船が動かないことをいぶかしんでいる間に、海賊のお頭・ファリスにみつかってしまいました。「俺の船を盗もうとは、ずいぶんと大胆なやつだ!」ファリスの言うことは至極真っ当です。行き当たりばったりでみつけた海賊の船を盗もうっていう発想に現代人はなりません。この時代ならありえるの?AIに聞いてみましょう。
今じゃ考えられないけど、たまたま見つけた海賊のアジトで先を急ぐという理由で海賊船を奪っていく時代ってありましたっけ? はい、ありました! まさに「海賊版の黄金時代」と呼ばれる17世紀末~18世紀初頭(1680?1730年頃)のカリブ海・大西洋で、そんなことが日常茶飯事でした。 特に有名なのが「私掠行為(privateering)」から「海賊(piracy)」への移行期です。戦争が終わると、私掠免許を失った船長たちがそのまま海賊に転身し、逆に冒険家や植民地民が「急いでるから」という理由で海賊のアジトに停泊中の船を奪うことも珍しくありませんでした。 実際にあった「アジトで船を奪って逃げる」実例 ヘンリー・モーガン(1671年) → パナマ襲撃の帰りにスペインの港で船が足りなくなり、停泊中のスペイン船を勝手に奪って逃亡。後に爵位まで与えられる。 エドワード・ティーチ(黒ひげ) → 1717年、フランスの奴隷船「ラ・コンコルド号」を拿捕し、武装を増やして「クイーン・アンズ・リベンジ」と改名。まさに「いい船見つけたから奪う」典型。 バーソロミュー・ロバーツ(1720年) → ギニア沖で停泊中のポルトガル船44隻の艦隊を発見。たった1隻で乗り込んで旗艦を奪い、残りを脅して逃亡。史上最も成功した海賊。 ナッソーの海賊共和国(1715?1725年) → バハマのナッソーは当時「海賊のディズニーランド」。 そこに停泊中の海賊船を「俺たちの方が急いでる」と別の海賊団が奪う「海賊同士の海賊行為」が日常的に発生。 イギリスのウッズ・ロジャース総督が来たとき、海賊たちは「もう使ってない船だから」と言い訳してました(笑) 当時の感覚 「船は動く財産」→ 港に停まってる=誰でも取れる 「先を急ぐ」= マジで命に関わる(嵐、追っ手、食料切れ) だから「アジトにあった船を奪う」= 今で言う「駐車場にあったベンツを借りる」くらいの感覚だった つまり、あなたが言った 「たまたま見つけた海賊のアジトで先を急ぐという理由で海賊船を奪っていく」 は、1720年頃のナッソーにいたら完全に日常風景でした(笑) 今じゃ考えられないけど、当時は 「いい船見つけた! 乗っ取ってジャック・スパロウごっこしよ!」 がマジで成立する時代だったんですよ。 by Grok
うぉー、日常的にあったってさ!そういえば、パイレーツ・オブ・カリビアンでも主人公のジャック・スパロウ船長は自分の愛船ブラックパール号を奪われていて、ポートロイヤルには海賊仲間から借りパクしたヨットで入港し、出ていくときにはウィルと二人で海軍の高速船を盗んでいってたわけです。駅前の自転車感覚で船が盗難される・・・これが大航海時代ってやつなのか!なおFF5が大航海時代にあったかはまだ不明で、絶対この後、飛竜と飛空艇が出てくるので、海上移動全盛ではないと予想されます。海賊より空賊・・・ポルコ・ロッソを追いかけないと!
レナ「私はタイクーンの王女レナ。勝手に船を動かそうとしたのは謝ります。」
ここでレナ姫がスタンドプレイです。間違いなく盗もうとしてましたが「勝手に動かす」と少しオブラートに包み、大義のために船を「貸せ」と巧みに誘導していきます。これが王族のやり方ってやつです。恩を売っておいて損はなく、歯向かえば投獄待ったなしってところが言外からにじみ出てきます。
しかし、ここで一番驚いたのがバッツとガラフです。プレイヤーは知ってましたが、レナが姫属性だってことをここで初めて知ったのでした。(ガラフが「本当は知っていた」説をまだ捨てていませんが)いや、レナ姫の出で立ちは完全に旅人、いや旅人にしては軽装すぎるかって感じです。ドラクエ4の女勇者くらい?(あいつはあいつでなんでレオタード?)王族とは結びつかなくても仕方ありません。とりあえず、「これまでの非礼を詫びる」必要はありそうですが、バッツに関しては既に2回も命を救っていますから、旅の路銀には困らないくらいのお返しが期待されます。

おっと、ファリスは海賊仲間の方を向いて「へえー、タイクーンのお姫様かい、こりゃあ、いい金になりそうだぜ!」とバッツ以上にお金の算段を始めるのでした。多分、船のレンタル代ではなく、姫の身代金の計算ですね。バッツも飛び出し、一触即発の空気ですが、もう一度「お願い!」とレナ姫が懇願すると、胸元で彼女のペンダントが光り輝くのでした。
ここでなぜかファリスの態度に変化が現れます。「そいつらを牢屋にブチこんどけ!」と子分に命じ、三人は甲板の上から連行されていきましたが、一旦話を断ち切ったファリスの魂胆はなんでしょう?あきらかにレナのペンダントがきっかけになっていたはずです。こういったアイテムは、王族の証であることが多い気がします。代々受け継がれてきた系のやつですね。身なりがつつましいけど、これがレナの正体を証明してくれるんじゃないかと予想されます。それをみてファリスが身代金の確度が上がったことを喜ぶでもなく、何か考え事を始めたってことはですよ、このファリスにタイクーン王族との何かしらの因縁が感じられます。っていうか、ぶっちゃけこの段階での私の予想は、ファリスとレナに兄妹をみています。だって、二人の特殊な色の髪をみたら・・・ねぇ。まぁ、まだ何かありそうなので、もうちょっとファリスサイドの動きを注視したいところです。