
胡散臭い記憶喪失演技の疑いのあるガラフとかいうおっさんは頭を振ったり「?」マークを浮かべたり必死に喪失アピールをしていますが、レナ姫には通じませんでした。「本当に、ごめんなさい。急がなくてはならないの…。」と言い放ち、ゴブリンから救出してくれたバッツも、自称記憶喪失のガラフも置いていく気満々です。何と言っても彼女にはもっと大事なおっさん・タイクーン王パパがいるのでした。どこに行くのかバッツが尋ねると「風の神殿に…。」とレナ姫様。もう早く先を急ぎた過ぎて、返答も「…」で述語を省略し始めました。

ここでガラフの調子のいい記憶喪失が再び牙をむきます。
ガラフ「風の神殿!!わしも、そこに行かなければならなかったような気がするぞい!!」
語尾「ぞい」!?まぁ、そこはいいとしてこのおっさん完全にレナ姫狙いです。あわよくば同行する気です。私は最初のゴブリンすらこのガラフの手のモノだったのではないか、くらいガラフに警戒していますよ、もはや。ゴブリンによる拉致が失敗したので、記憶喪失作戦に移行したんじゃないでしょうか?プランBってやつですね。少し渋るレナ姫の前に進み出て、連れてってくれと頼みだすガラフ。ここは少しレナ姫に未練を抱いてそうなバッツ的には・・・

バッツ「俺は旅を続ける。」
おっとまさかの離脱宣言です。いやこのままパーティーが集結するものかと思ってましたが、女の子が髭の怪しいおっさんに付き添われそうなのに、特に心配する気もなさそうです。レナ姫にしてみたら、ちょっと救援信号出してましたよね。(変なおっさん怖いな・・・この男子もついてきてくれないかな)って顔をしながらバッツにこの先を尋ねたんじゃないでしょうか?去り際にもう一回レナ姫はバッツの方を向いて「バッツ…どうもありがとう!さよなら…。」と感謝しながら去っていき・・・あれ、もう一回こっちの方を見まわしたよ。これ完全に「Help me!」のサインですよ。ドメスティックバイオレンスの被害者が加害者にバレないようにメッセージを送るための、Signal For Helpっていうハンドサインがあるらしいです。
- 手のひらをみせる
- 親指を曲げる
- 親指を閉じ込める
自分が身体的精神的に追い詰められていることを表すサインですね。レナ姫の大事なサインをバッツは見逃してないでしょうか?・・・歴代のFFの主人公たちはどこか抜けていたので誰も気づかなかったかもしれません。アルクゥあたりなら、敏感に気づいてくれるかな・・・(むしろ被害者側か)。

二人を見送ったバッツは、隕石の周りを調査してみましたが、何もありませんでした。こういったものの調査にはいろんな機材や試薬が必要なもんです。専門家に任せるとしましょう。一人になったので改めてステータス画面を開いてみました。レベル1のすっぴんですね。ブロードソードに皮の盾装備中。特に何もないので元来た道を戻ってボコと合流します。ボコと焚き火をしていた辺りの森に一度戻って、今度は北の方に向かってみることにしました。

崖に挟まれ狭くなっている地形にさしかかりました。ここで突然、ボコが急停止し、バッツを振り落とします。どうもバッツの様子がおかしいことに、ボコなりに気が付いたようで、活を入れようとしたようです。
バッツ「…じいさんに、女の子だもんな。それに、このあたりはゴブリンが多いし…わかったよ、ボコ。」
バッツはレナ姫、そしてガラフのことも本当は心配していたのでした。それを見抜いちゃうボコがかわいいですね。ディズニーアニメとかいろんな作品で使われる手法ですが、気の通った動物と話す態で、自分の本当の気持ちを再認識させるっていうメソッドがあります。ボコを通して、二人の旅の安全を手助けしたいと思っていたことに気づくバッツなのでした。私はガラフへの疑念とバッツからレナへの恋の矢印が出るのかどうかをしばらく注視していく所存です。