部屋を出てゼムスとの決着をつけにいく伯父と兄の後ろ姿。「いいのかよ・・・、セシル?」「あの人・・・、死ぬつもりよ・・・。」「お兄さんなんでしょ?」仲間が口々にセシルに何かさせてあげようとしています。3人もゴルベーザにはさんざん煮え湯を飲まされているので内心複雑なはずですが、それ以上にリーダー・セシルに打ち明けられた真実を重く受け止めてくれているみたいです。親を殺されたリディアとエッジ・・・長時間はりつけにされた上に垂直にギロチンを下ろされそうになったローザ・・・ローザへの仕打ちって、ゼムスの趣味なんですかね、それともゴルベーザ?月の民が文明度で地球人の上をいっているという前提があったと思いますが、ゼムスの趣味なかなかえぐくないですか?特殊な性癖を持つ月の民は体を封じられ思念だけになっても女の子にイタズラしちゃうんでしょうか・・・。ただ、カインの趣味だったという可能性も少しあったりして・・・。
- ゼムス
- スカルミリョーネ
- カイナッツォ
- ゴルベーザ
- カイン
- バルバリシア
ダントツでゼムスが怪しいですが、ローザを吊るせそうな人をリストアップして怪しそうな順に並べてみました。ギロチンの段階でスカルミリョーネとカイナッツォは死んでいるので、あの変態道具一式を用意できたのは・・・。カイン、今どこにいるんでしょうね?
「兄・・・さん・・・。」かろうじてセシルの口から発せられた言葉がこれでした。「そうよ!たった一人の家族なんでしょ!?」さっきからセシルを脇で支えてるのはローザではなくリディアなんですよね。熱いセリフはこれまでもリディア担当だったことが多いのですが、ここでは家族を失った者として配置されてるんでしょうね。セシルは生まれたときから天涯孤独の身だと思っていたら、突然兄ができ、戸惑うのもわかりますが、リディアにしてみれば最後の家族を失おうとしている人に何かせずにはいられないんでしょうね。ましてや「しまった」ばかりのセシルですから、後で失敗を嘆きそうな気もするじゃないですか。リディアはもう「しまった」を生ませない大人になるのです!
残念時間切れです。リディアたちがあれだけ促しても行動には至らなかった主人公・セシル。苦悩するだけして鬱々として腐っていっちゃうよ!プレーヤーの私から乖離していくなぁ。重要な政策を進めてくれない検討使と呼ばれた総理大臣をテレビ越しに見ている気分です。兄だろうが気に入らないならお尻ぺんぺんでもなんでもいいからリアクションをくださいよ!とにかく巨人が大きく振動して内部にいては危なそうな雰囲気です。出口はどこだ・・・となったその時、「こっちだ!」と助けが入るのでした。「てめえ・・・!もうその手にゃのらねえぜ!」エッジが視界の先のカインを怒鳴りつけます。「こっちだ」って言った割にはカインはセシル側に走り寄ってきて「話は後だ、死にたくなければな!」と立場わかってんのかってくらいスカした仮定法+倒置法です。
セシルたちが脱出を開始した頃、制御システムを失った巨人の外側では巨人がぶっ倒れようとしてました。外は外で戦車隊と赤き翼が踏ん張ってくれていたはずですが、巨人がすっころんだのを見てセシルが「やった」と気づいてくれたでしょうか?外のみんなの中では、まだ「ゴルベーザ憎し」って感情が渦巻いてるはずなので後でその辺も説明しないとですね。あれ、巨人が倒れたら必然的に内部の構造物も90度くらい傾斜するわけで、中の人は普通に災害レベルの事故に見舞われるんですが、大丈夫なんすか?レビテトとかとっさにローザがかけてくれてうまいこと慣性を弱めてくれたりするのかな?
場面は巨人内部に戻り、「ようやく自分を取り戻すことができた・・・。」とカイン。大元の洗脳が「ゼムス→ゴルベーザ」でしたから、孫請け洗脳「ゼムス→ゴルベーザ→カイン」も必然的に切れたのでしょうね。ゴルベーザの論調だと、洗脳された側にも悪に魅入られる素質があるってことらしいので、カインの話も聞けるかもしれません。謝っても謝り切れないとうつむいてしまうカインですが、こんなところもゴルベーザと共通です。故意ではなくても、被害は残り、主観的な過失もあるので言い訳したくてもできません。「当たりめえだ!てめえのせいで巨人が現れたも同然だ・・・!」とエッジが怒るのも無理ありませんが、正常な判断力が欠けた状態だったので責めづらいっちゃ責めづらいのです。兄ちゃんのことで下を向くセシルに加えて、カインも下向き地蔵になっちゃいました。二人の幼馴染・ローザさんも下を向いちゃいますが・・・カインを必死にかばい始めました。ふぅ、年長者の三人全員沈黙しちゃったらどうしようかと思いましたよ。
ここでまた一つ回想シーンが挟まりました。今度はちびっ子セシルとちびっ子カインの話みたいですね。二人はバロン城内で出会って仲良くなったのかな。あっ、カインの父の名前はリチャード・ハイウインドだって!竜騎士は伝統的にリチャードでハイウインドなんですかね?FF2ではリヴァイアサンの中で出会ったんでしたっけ?初対面ではすぐ仲良しになれたわけではなく「なれなれしいな。王様に目をかけられているからっていい気になるなよ。」ってカインに言われちゃうセシル。一触即発、あわや喧嘩が始まりそうな険悪な雰囲気でしたが・・・
仲裁にちびっ子ローザが登場です。この時既にカインとローザは顔なじみだったみたいで、この時期女の子に男子は口では勝てないのでした・・・ていうかこの段階で既にカインはローザの尻に敷かれてそうですね。「われわれは、むやみに戦はしない・・・。王様の教えでしょ?」おっ、バロン王はこの頃には王位を盤石にして、平和的に国を繁栄させる方に指針を示せているようです。セシルを拾った頃はまだ、侵略戦争で富を得る派を押さえきれずセシリアをクルーヤに連れ逃げられちゃってましたが、うまく抑え込んだんですね。今、ちょっとロシア周りがバタバタしている中、中国もまた権力が集中しだしていてちょっと警戒感が出てますが、平和的にうまくやるっていうのは難しいんでしょうね。良き政治家、良き王様とはなんなんでしょう?
「竜騎士たる者言い訳しない!」ビシッと言われて、カインは不貞腐れながらも従うのでした。ここで下を向くセシルボーイ。「僕が先に手を出したんだ・・・。」何かと思ったらそんなこと!っていうか挑発してたのカインで手出しも未遂だった気がしますが、セシルはそういうことでも熟慮しちゃう子だったのです。三つ子の魂百まで・・・か・・・。大人になっても下を向きよくクヨクヨするよ、君は。「正直ね、あなた。」どうも、この時ローザ姐さんの姉御肌に何か引っかかりを作ってますよね、セシルったら。「な、俺のせいじゃないだろ?」って完全にカインは雑魚のセリフを吐いちゃってます。子供でもこういうのわかっちゃうんですよね。友達になりたいのはどっちでしょう。
回想は終わり、カインにもゴルベーザの真実が告げられます。そして、ゼムス討伐にカインも乗り出します。母の愛を受けたセシル、ローザの愛を受けたセシル・・・ゴルベーザとカインの洗脳にはいずれもセシルが関わっていたりして、なかなか罪作りなモテ男・セシル・・・いつかリディア関係で余計な敵を作らないといいですね。カインの矛先がゼムスに向いたところでエッジに3度目の洗脳の軽口を叩かれますが、「もしもその時は遠慮なく俺を斬るといい。」と本気をアピールします。多分竜騎士相手にエッジが勝つには攻撃の回転力でジャンプされる前に斬るか、圧倒的にやばいものを投げるしかないかな・・・。竜騎士のジャンプは対人では無敵っぽいとこありますね。(もう洗脳されないでね。)
そしてついにセシルが顔を上げて言います。「行こう・・・。月へ・・・。」世界のために、兄を追いかける決断が彼の中でだされたようです。「だがローザとリディアは残るんだ。」女子供はすっこんでろい!と長く旅を共にした二人を置いていく、というのが彼の決断なのでした。理由は「死ぬかもだから」です!この子がうつむいて導き出した答えは、ちょっとピントが外れてますね。もうこれまでめっちゃ死んでるし(プレーヤー目線)!まあ、実際のところ、私も女の子が痛い目に合うのってあんまり好きじゃないんですが、高まった連帯感を損なうような発言になっちゃってるので、セシルは本当に話下手です。あと、現実的にローザの回復とリディアの召喚なしにこの先倒せるボスなんていないでしょう。セシルなんて「ケアルア」までの男ですよ。まずエッジが死んで、蘇生しようとレイズをかける間にセシルも削られて、回復が間に合わずにエッジとセシルが死んで、ジャンプから降りたタイミングでカインが消し飛んで終わりです。
でも、惚れた男の言葉に逆らえないローザ・・・えっ、本当に魔導船降りちゃったよ!っていうかいつの間にか魔導船の中じゃん!巨人が倒れる前に脱出してたのか・・・。「巨人の肛門」シーンは女子に配慮してカットされた模様です。「そういうこと。ガキはいい子でお留守番して名・・・。」とエッジもリディアに言い放ちます。・・・若もガキじゃん。良い大人としてはエッジも降ろしたいな・・・。「バカッ」ぼる塾・田辺さんばりの声を張りながら、リディアも出ていきました。男3人となり、セシルとカインがアイコンタクト。「何も言うな、カイン・・・。」それでもやっぱり親友の二人。これで気兼ねなく戦えるってものです。(負け戦必至)