エブラーナの王子・エッジは父王と母王妃を凶悪な化け物に改造され、正気に戻しはしたものの自ら命を幕を閉じさせてしまうというしょっぱい展開に見舞われてしまいました。初登場後、まずルビカンテに負け、次の見せ場がこれか・・・なかなかの不憫王子ですな。そして気持ちの整理もつく前にルビカンテが炎の渦からやってくるのでした。
エッジ「ルビカンテ・・・!てめえだけは・・・、てめえだけは許さねえぞ!」
憎しみからの闘志に奮い立つエッジですが、一応ルビカンテからのエクスキューズが入ります。まぁ、そうだろうなとは思ってましたが、王と王妃を魔物に変えたのはルゲイエだそうです。だが(ルゲイエの監督責任者として)非礼は詫びよう、とのこと。相変わらずの武人紳士ぶりで、高ぶる気持ちに水を差されます。まあ、詫びは言葉だけではないでしょうね?払うものは払ってもらわないと!
「私はおまえのように勇気ある者が好きだ。だが、そういった感情に振り回される人間では真の強さは手に入らぬ、永遠にな・・・。」と、エッジを評価しつつも、その限界も示唆してくるルビカンテ。・・・誰もがあんたみたいな強さへの求道者じゃないってことがわかってないようです。心の迷いが剣を鈍らせても、迷っていいじゃない、にんげんだもの。多分ルビカンテの目指すところにいるのが非道で非情なゴルベーザなんでしょうけど、あれを目指せといわれてもねぇ・・・序盤のセシルの暗黒期はゴルベーザサイドに向かってましたが、立ち直ってパラディンとしての強さを確立しています。エッジも情に厚い忍者として・・・いや、やっぱ忍者は任務最優先だな。エッジは忍者向いてない気がしてきた。派手な王室オーラが消せないと忍べないよなぁ。
ルビカンテ自身も言っている通り、勇気ある人間が好きだけど、感情ある人間は大成しない、という相反する思いは常にあり、心を迷わせます。今回、エッジは感情を強く出す方向でいくようです。父や母をおもちゃにされた怒りで一皮むけたようです。サイヤ人のアレですね。覚醒したエッジは「すいとん」と「らいじん」を覚えました。ルビカンテは属性が火っぽいし、水遁の術と相性が悪かったりするかもしれません。水遁の術っていうか遁術は姿を隠したり逃げたりする技なので、近くに水場でもあれば戦わずして逃げられます。(ダメじゃん)そもそも忍者って武装集団ではなくて諜報部隊なんですよね。ルビカンテにみつからないようにクリスタルを奪取してこそ忍者の本懐なんですが、今ここに立っているエッジは忍者ではなくエドワード王子なんですね。あぁ、なんかエッジ像がはっきりしてきた気がします。忍術は護衛術として嗜むけど、この子の本質は民に好かれる若様なのです。感情を殺して強くある必要はなく、国家の威信を背負って行動するのでいいのです。
覚悟が決まって強くなったエッジの姿を喜ぶルビカンテは戦闘前にヒントをくれました。「だが、私の炎のマントは凍てつく冷気すら受け付けぬぞ・・・。」そして、セシルたち全員を回復する大サービスまでつけてくれました。さすが求道者、フェアネスを重んじます。こういうとき敵の施しをつっぱねるタイプは起こるんでしょうが、私は喜んで受け取るタイプです。こっちが勝っても返さないよ!
さて、戦闘ですが、これまで四天王戦は基本的に初戦で敗退して、二戦目に作戦を練って再挑戦という流れで辛勝してきました。初見殺しにまんまとひっかかるんですよね、私は。先のルゲイエ戦に至っては連敗に連敗を重ね、そこで学んだのがよくわからないときは「動かない」です。ルビカンテ戦ではそれがはまって初めて一発で倒せたことを先にほうこくしておきます。
まずセシルが一発入れると、ファイラでカウンター攻撃が返ってきました。もうこれでセシルは半分回復要員になる未来がみえてきました。続いてルビカンテの「かえんりゅう」で後衛の女性陣は膝をつき、エッジは真っ先に死にました・・・。こいつ、前衛に置いてていいのか?カインはとりあえずジャンプし、リディアは試しにシヴァを召喚してもらいました。ダイアモンドダストは・・・どうやら炎のマントに吸収されて回復させちゃうようですね。しかもカウンターにブリザラを発動して・・・自分で吸収して回復・・・したのか?ローザはエッジを生き返らせたものの、タイミング悪くカインが降ってきて、ファイラのカウンターでエッジは2度目の死を味わうのでした。ここまでエッジのアクションゼロです。
どうもルビカンテはマントをまとったポーズと、全身を露わにしたポーズと2つの体勢を使い分けてるようです。エッジが3回目の死を迎え、せっかくの「すいとん」も吸収されることがわかったあたりから、感情のままに攻撃するのを止めて、冷静に的確に相手の嫌がることをそろそろ開始します。とりあえずリディアはしばらく防御態勢でいてもらって、セシルとリディアが回復呪文を続けていれば、こっちも死ぬことはなさそうなので、カインがジャンプしてればそのうち勝てるだろうという目算を立てました。ここにリディアとエッジに何かさせて効率を上げていければなおよし、という感じでしょうか。
とりあえず手裏剣をエッジに投げさせたら、カインのジャンプの倍効率が上がりそうでした。残念ながら、手裏剣の残数がないのでこの手は使えませんが。今度少し買い込んでおこうかな。あっ、余計な事したらエッジが「かえんりゅう」で4度目の死です。エッジの体力、なんとかしたい・・・。一応「らいじん」の方も気になったので使ってみたら、微妙でした。この戦いに一番意気込んでいたエッジが一番、使いづらいなぁ。
マントを背中に回しているときなんかは北極の風がクリティカルヒットするんですね。いろいろやってみて少しわかってきました。そして、わかったころにはルビカンテの体力を削り切り、勝っちゃうのでした。なお、勝った時点で若様はかえんりゅうで5度目の死亡中だったのでした。
仲間と力を合わせて勝つというスタイルに初めて気づくルビカンテ。ゴルベーザやルビカンテみたいな強者は一人で何でもこなせるので、チームプレイという発想すらなかったようです。集団競技なら勝てるかな?でも、力のある人は徒党を組んでも能力が高いんですよね。ダイの大冒険のオリハルコンのチェス駒のくだりを思い出します。ゴルベーザと四天王が協力し合ったらさぞ面倒なことでしょうね。バルバリシアが台風状態でルビカンテが炎のマントをひるがえし、カイナッツォが津波を起こして・・・状況を把握するだけで死ぬほどメンドそうです。
「また、あいまみえようぞ・・・、いつの日か、必ず・・・!」そう言ってルビカンテは炎に包まれながら消えました。去り際のセリフは、再戦をにおわすものでしたが・・・倒したってことでいいのかな?死してなお面倒くさいルビカンテ、とかいいださないでしょうか?とりあえず、エッジは両親の敵を討ったつもりのようなので、いまはこれでよしとしましょう。
ここでエブラーナの援軍がやっと到着です。城の長老役のおじいちゃんまで、老体に鞭打ってやってきました。まあ、ルビカンテもいないし今さらではありますが、これが連帯の力ということにしておきましょう。共通の敵を倒したところで、一応エッジとの共闘関係は終わりですが、エッジはルビカンテの上司・ゴルベーザが気になっているようです。簡単に月にある世界を破滅させる力を狙うやつと説明すると、情に厚い若様はすぐ乗ってきました。長老的にはエブラーナの再建を優先させてほしかったようですが、そんなことをしていたら世界もろとも終末を迎えるというのがエッジの大局観のようです。日本の為政者にも持たせたい!こうしてゴルベーザをこの手でブチのめす連盟にエッジが加入しました。長老は大事な王子をセシルに預けて、こっちはこっちで国の再建案を考えなきゃいけないのか早々に帰っていきました。結構サバサバしてるぜ、エブラーナ民たちよ。