ドワーフたちの危機を止めるべく、セシルたちはバブイルの塔B9Fのカギ付きの部屋を目指します。ルゲイエの遺作・巨大砲を操作する現場に行ってみて、現物を物理的に停止させるのかと思いきや、ルゲイエのカギで入室した先には、オペレーターがディスプレイっぽい丸窓を眺めるコントロールルームがあるのでした。FF4はもう電算的に砲弾兵器を管理している!!操作役はゴブリンキャップ3人なので、特に扱うのに数学的な知識も必要ないくらいに洗練されたコントローラーに仕上がってるんでしょうね。あっ、これはゴブリンへの偏見ですかね。めっちゃ頭がいいゴブリンが高等教育を受けて、この場を任されているのかも。
ゴブリンキャップ「ワハハ、死ねドワーフどもめ!」
うわっ、超頭悪そう。
セシルたちが到着するや武力行使してきたのでやはり戦闘員か。専門職・砲兵っぽくはなく、持ち回りの当番制で今日たまたまシフトがあった三人だったのかも。逆に誰でも操作できるオートメーション化がルゲイエの高い技術力を表していますね。セシルたちはそれ以上の武力で三人を圧倒しますが、敵わないと悟った途端にドワーフは操作盤に走り去り、「ポチッとな」をしてしまうのです。多分発射ボタンを押すだけの簡単なお仕事なんでしょう。ドワーフ制圧は余裕だったのに、ボーっと操作盤に近寄るのを見過ごして、巨大砲が動き出してやっと「しまった」「クッ、なんてことを!」と騒ぎ出すセシルとカイン。セシルの「しまった」は何回目でしょうね?しまった、ミストの村焼いちゃった!からずっとしまってばっかりです。
リディア:しまったお母さん喪失から暴走して村の地形を変えちゃった!
ローザ:しまった恋が盲目過ぎて砂漠を軽装で横断して死にかけちゃった!
カイン:しまった横恋慕してるのを見透かされむざむざ敵に洗脳されちゃった!
ヤン:しまった海難事故で記憶を失ってる間にバロン兵を引き連れてブイブイ言わせちゃった!
最高のしまったパーティー!
どうもゴブリンたちはこの部屋自体にも何か操作を加えたようで、部屋から電線のスパークみたいな発光がジリジリ発生し始めました。それに立ち向かうのはヤンでした。「暴発するぞ、ヤン!」とセシルは止めようとまごつきますが、これでは退避が遅れてしまうと踏んだヤンは、キックで4人を強制的に部屋の外に出します。「けり」の全体攻撃(対象味方版)ですね。そして部屋の扉が閉められるのでした。ドワーフを救うためには巨大砲を誰かが止めなくてはならない・・・かといってここにいては全員が危険・・・義の人・ヤンは自分の番だと思ったんでしょうね。既にテラを見送っていたヤンは年長者として何か考えるところがあったのかもしれません。リディアが海に飲まれた時も率先して海に飛び込んだのもヤンでした。(津波に弱いのに)
ヤン「妻に会うことがあれば、伝えてくれ・・・私のぶんも生きろと・・・。」
部屋の外から仲間が呼びかけますが覚悟を決めた男は背中を向けて「楽しい・・・旅であった!」と一言。セシルが扉を叩くも中からは絶叫とともに轟音と光があふれてきます。
その後、静けさが周りを包みます。巨大砲の発射は・・・止まったのかな?コントロールルームの扉は壊れてしまってもう開かないようです・・・。北斗の拳でトキが未来ある人に代わって核の灰を浴びたシーンを思い出しました。いい人は自分の死を厭わない選択ができてしまうので厄介ですね。突然の悲しみに一同に言葉もありません。ファブールの僧兵隊長っていう結構偉い人を借り受けて、セシルはクリスタルと一緒に変換する義務があったのですが、どうも難しそうです。バブイルの塔撤退は一人少なくなって少しモンスターとの戦闘が長引くようになりました。カインのジャンプとヤンの蹴りが戦闘開始の合図だったのに、相手への初撃がセシルのもたもたした剣の振りかぶりではスピード感がいまいちです。
あー、バブイルの塔は帰り道も長いなー。喪失感のせいかもしれませんが。とりあえずやっと入り口まで戻ってきました。しかし、外に出たらまた新たな展開が・・・ゴルベーザが頭に直接話しかけてくるやつがきました。「鬼の居ぬ間に命の洗濯か?」二つの慣用句を混ぜて使ってきて何を言いたいのかよくわかりませんが、とりあえずゴルベーザは煽ってきているつもりのようです。ヤンを失うところも遠隔から覗いてみてたんですかね?趣味の悪い男です。どうもバブイルの塔の入り口は堀のような構造になっていて、入出に橋を渡らないとならないみたいなんですが、ゴルベーザが「遊びはこれまで」と言うと途端に橋が端から崩落し始めました。巨大砲も壊されて地底のバブイルの塔は用済みとなってしまったんですかね。ゾットの塔といい、あいつらは何かと塔を使いつぶしてきますね。こちら目線では第一目標のクリスタルは持ち逃げられてしまったものの、敵の施設をつぶせて、ドワーフの安全が守られたので戦果ではあります。あっ、呑気に戦況を分析している場合じゃないですね。橋ごと奈落に落とされそうなので走って逃げなきゃ・・・あーっ、落ちるわ、これ・・・。