パロムとポロムがその身を挺してセシルとジジイたちを救っていたその頃、はやくもカイナッツオ敗戦の報せがゴルベーザの元に届いていました。電話やインターネットなどの通信機器はまだこの世界では未確認ですので、魔法の力、あるいは視聴覚伝達系の魔物を介して情報がリアルタイムに送られているものよ思われます。ダイの大冒険ならあくまのめだま、ワンピースなら電伝虫みたいな。結局ゴルベーザの居場所はバロン王国ではない別の場所ってことなんだと思いますが、具体的な場所は特定できません。相変わらずローザが吊るされ、カインが侍っているようです。ローザの両腕のうっ血がすごい心配です。毎日カインが吊るしたり、おろしたりしているんでしょうか？ど変態たちですね。
カインが残り一つのクリスタルの話を切り出すとゴルベーザは「あそこは少しばかりやっかいだ」と難色を示します。確か最後のクリスタルはトロイアってとこにあったはず。厄介と言わせているのはこの国の国防力が理由なのか、はたまた飛空艇をもってしても航行に難がある場所なのか・・・。しかし、一計案じたカインがセシルにとってこさせてはどうかと提案します。
いまやゴルベーザの四天王を半壊させたセシルですから、トロイアでもうまいことクリスタルをとってくるかもという打算があるわけですね。その見返りとして、ローザを使うというのがカイン案です。世界のピンチと愛するローザを天秤にかけさせるとは、カインもなかなか悪いですね。セシルはクリスタル渡しちゃいそうですよね、大局ではなくその場のことしか考えずに動きそう。幼馴染には手に取るようにセシルの選択肢がわかるのでした。ゴルベーザも異論がないようで、カインはこの交換条件を伝えに出発します。ローザはカインの名前を呼びますが、カインの中にはセシルとの勝負しかないのでした。
えっと、ここどこだっけ？多分、王の間を出てすぐ、竜騎士団がたまってた辺りかな？舞台は再びバロン城に戻ってきました。石になった双子はとりあえず置いておいて、シドの飛空艇・エンタープライズ号の隠し場所が公開されます。本当に灯台下暗しという感じではありますが、あのでかい船のドックをこんなところに用意できるシドは只者ではないですね。多分、建築屋でもやっていけます。テスト航行とかバレずにできる？騒音とか工作絡みの臭いとか、完全に消し切ってここで建造したのか・・・しかも秘密裏に一人で・・・。全作通して多分、飛空艇に関してはいくらでもチートなキャラなんでしょう。飛空艇愛がおそろしい。
操舵手の位置についたシド。エンタープライズの出番です。テラもヤンも多分、初フライトですよね。この鉄の塊が浮くっていうのは、最初は絶対頭がついていかないですよね。地球に引かれる下向きの力よりも大きい反対向きの力を翼が作るだけの仕組みなんですが、揚力って直感的に理解できないですよね。多分、鳥にしかわからない。それをいったらテラの魔法の方がよっぽど理解できないですけどね。画面が激しくゆれるとバロン城からエンタープライズが飛び立ちました。なお、飛空艇は浮上後ホバリングしているので、翼の揚力だけで浮いているわけではなさそうです。確かFF3のときは時の歯車っていう動力源があったんですよね。無尽蔵な力でドローン的に飛んでいるのかな？
エンタープライズが飛び立つや否や、赤い飛空艇が横付けしてきました。・・・白旗を振りながら？もちろんこれはゴルベーザの船で、乗っているのはカインです。白旗もあちらの作戦でしょうね。シドはカインがこうなった経緯を知らないようでつっかかっていきそうになりましたが、セシルに制されます。白旗を上げている割に不遜な態度のカインなんですが、白旗は降伏のサインにも使われるってだけで、停戦交渉にも使われるんだそうです。武器を置いて話しましょうっていうサインなんですね。セシルは真っ先にローザの無事を確認します。完全にカインの思うつぼですね。ローザが心配だってことを余すことなく表明したので、交渉はとてもシンプルです。土のクリスタルとローザを引き換える、ただそれだけ。土のクリスタルを手に入れたらまた連絡すると伝えるとカインはすぐ立ち去ろうとします。卑怯な手腕に熱血・ヤンはプルプルしちゃいます。セシルは・・・セシルはローザと同じようにカインの名を呼び、目を覚ませと声をかけます。
セシル「トロイアへ向かおう・・・。シド、舵を北西へ・・・。」
トロイアの場所をセシルが知っていることにもびっくりですが、飛空艇乗りなら世界の都市の位置くらい知ってて当然か。言われるままに舳先を北西にヨーソーロー！しばらく進むと城と城下町がみえてきました。多分、ここがトロイアでしょう。