国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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娘を持つジジイたち

カイナッツォを倒したタイミングで王座の間に飛び込んできた男がいます。そもそもこの城にきた動機でもあるシドその人です。どこかに幽閉されているとのことだったのですが、なんと自力で抜け出してきたようです。そしてその勢いで偽バロン王にモノ申しにきたみたいです。下手するとセシルたちが来なくても一人でバロン城を占めてしまっていた可能性があるかもしれませんね。なんといっても彼だけが居場所を知っている最新鋭の飛空艇があるわけですから、一回分の燃料と爆薬があればカイナッツォにも大ダメージ、ベイガン悶絶ものでしょう。本人曰く、あんなかび臭いところに閉じ込められてブチのめしたるわい!だそうです。昔の水路の近くにでもあったのかな、牢屋?

当の偽バロン王の姿はなく、その代わりに生死が不明だったセシルがパラディンになって目の前に現れました。びっくりもそこそこにローザの心配をするシドに、これまでのゴルベーザとのあれこれを話すとバカモン!と一喝されてしまいました。ゴルベーザは名目上は赤き翼のトップの立場で飛空艇を使って他国の城を陥落させまくっています。愛する乗り物が完全に兵器としてしかみられていないことにシドの鬱憤も相当溜まっていたようです。そしてどこかで王様の正体に気がついちゃったんでしょうね。ただのエンジニアだったら即殺されていたんでしょうが、新型飛空艇のこともあってなんとしても生かしておかねばならなかったわけです。

ここでローザを救うためにもさっさと飛空艇を出せ、とせっかちじいさん・テラが会話に入ってきます。ちょっとムッとしたシドが「なんじゃ、この無礼なジジイは!?」とちょっと喧嘩腰です。テラはテラでああいう性格ですので、ジジイ呼ばわりでカッチーンと頭に来ちゃって、ジジイ同士の醜い争いにゴングがなります。この人たちのジジイ度はちょっと難しくて、髭の白髪の感じからテラの方が年上にみえるんですが、頭髪の色なんてセシルだって白っぽい栗色です。ファッションで行けばテラの派手衣装は若さの表れかもしれません。そもそもこの二人はどっちも年頃の一人娘がいるんですよね。ちょっと物忘れがひどいテラと、家に帰ると大いびきでベッドに埋もれてしまうシドと、どっちもどっちでくそジジイって感じですね。うるさい父親をもって、器用な立ち回りを求められる娘も大変だ。

ジジイたちに割って入ってのは紅一点のポロムです。二人の間に入って交通整理をはじめる賢い子です。社交性はこの場にいる大人より確実に高いです。パロムの世話を焼かされて育ったスキルなんでしょう。ヤンや自分たち双子の紹介を済ませると、性格上ジジイたちに一言余計な軽口を叩くパロムですが、これ以上脱線させないように一蹴されて終わりです。ヤンはモンク長として位の高い人との接客も慣れていて頭を下げながら丁寧にこの場を離れようと提案します。シドはこういう人には礼儀正しいとちゃんと評価するんですね。それではシドの案内で新しい飛空艇の場所に向かいましょう。偽王たちにはわからないように工夫されて隠されてたそうですよ。ご託はいいからさっさと案内せいとテラがまたせかします。テラがうるさく言う度にいちいちシドが反応するので、なかなか歩みが始まらないなぁ。

今、シドが入るといよいよ6人パーティーでどうなるんだろうと、シドの先導で6人が城内の廊下を進んでいるのをみて思いました。しかし画面がまたカイナッツォブルーで覆われ、クカカカとどこかで聞いた笑い声が聞こえてきます。「この俺を倒すとはなぁ。だが、俺は寂しがりやでな。」どうやらカイナッツォの声のようです。寂しがりやという意外な一面があることを吐露してきた・・・お墓にベイガンの腕なし遺体でも手向ければいいでしょうか?

カイナッツォ「クカカカ・・・、死してなおすさまじいこの水のカイナッツォの恐ろしさ・・・とくと味わいながら死ねえ!」

あぁ、死してなお○○しい〇〇の〇〇しさ・・・〇〇味わいながら死ねえ!という言い回しはさんざんコケにしたスカルミリョーネのパクリじゃないですか!結局こいつも四天王の中では雑魚だったのでしょう。いや、もしかしたら残りの二天王も倒した後同じようなテンプレ台詞とともに最後っ屁を放ってくるのかもしれません。先に地獄で待っているぞといいながら、カイナッツォの置き土産が稼働すると狭い廊下の壁がドンドン狭まってきましたよ。この壁は石造りで窓などもありません。ひたすら長方形の短辺の幅が0に近づいて、容積ごとセシルの厚みも0に向かっていくことになります。石や金属の棒でもあればつっかえ棒になるかもしれませんが、杖や剣でこの壁の質量は抑え込めないかな・・・。あっ、まだ使ったことのないメテオみたいな呪文でどうでしょうかね?それとも廊下の前後の出入り口は鉄の鋲が打ってありますが、木製っぽいですよ。ファイガで何とか燃やせないでしょうか?必死に壁を押し戻そうとするセシルとシド。反対の壁はヤンとテラ。呪文でどうこうするという選択肢はないみたいですね。こんなトラップではめられると最初からこれを使えばよかったのでは?って思いますが、多分、死してなおすさまじいカイナッツォは、このトラップの発動条件を自らの死と決めてあったのでしょう。罠の動力が物理ではなく、死後の呪い的な未知の力で賄われているのですね。その力に対抗するにはそれなりの代償がいるのかも。

ここで意を決しちゃうのは双子でした。あっ、あかん。嫌な予感しかしません。二人はそれぞれ迫りくる壁と対峙し、セシルに感謝の弁を述べ始めました。「お兄様ができたみたいで嬉しかったですわ。」・・・おい、やめろ。それ以上言ったら確定してしまう~。テラが二人に気が付き、止めようとしますが、二人の決意は固く、二人息を合わせて目をつむり・・・「ブレイク!」画面がホワイトアウトします・・・ブレイクってどんな呪文だっけ?

次の瞬間、目に入ってきたのは石化した二人の姿でした。ブレイクは石化の状態異常の魔法でしたか。これは金の針で治るので大丈夫です・・・ダメなようです。テラがエスナかなにかで回復を試みましたが、二人は自分の意志で石化しているので解けないようです。多分、死してなおすさまじいあいつの怨念は抑え続けなければならないという二人の判断なんでしょう。意志で石・・・槍でやりなおす・・・みたいな?テラとヤンは沈痛な表情です。テラは娘に先立たれてますし、ヤンは泳ぎ下手そうなのにリディアのために荒れる海に飛び込むくらいの子供好きですもんね。・・・っていうか、双子ちゃん死んだ感を出してますが、石化を解く方法をみつければ解決するって話ではないのでしょうか?・・・あぁ、恐れていたことが現実化してしまいました。6人パーティー問題は解消されましたが、

  • セシル:若者
  • ヤン:妻帯ジジイ
  • シド:子持ちクソジジイ
  • テラ:子亡くしクソジジイ

という稀にみるジジイパーティーの誕生です。ヤンの年齢もまた謎ですが、FF4はジジイと子供が多すぎて、平均年齢の変化が半端ないです!

シド「とむらい合戦じゃ・・・!エンタープライズを出す!!」

・・・うわっ、弔っちゃったよ。ともかく新型飛空艇の名前が判明いたしました。エンタープライズ号はFF3でも使っていた名前です。後継作でも名前が残っていくんでしょうかね?魔法の村はミシディア、転職はダーマ・・・みたいな。双子を失ったことで、パーティーの士気だけは上がったようです。雨降って地固まる、テラとシドも同じ方向を向き始めました。飛空艇があれば、ゴルベーザの一方的な進行も止められるかもしれません。加齢臭漂う中、セシルの作戦は次のステップに向かうのでした。