女の子が召喚した土くれ人形みたいな巨人はぶっとい両腕を振り下ろします。そのスケールの大きさに戸惑うばかりです。まずあのサイズのこぶしがセシルを狙ったら、その周囲数メートル？十数メートルが巻き込まれて破壊されそうです。すなわち召喚士の女の子もろとも跡形もなくなります。女の子はいろいろあって錯乱気味でしたから、その精神状態が幻獣にもうつってしまったんでしょうか。そして、その一撃は想像以上の威力でした。フィールド画面は地形をデフォルメ表現されていると思いますが、そのスケールでもわかりやすいほどポッカリと地面が裂けました。1km以上は割れてますよね。アラレちゃんとかの所業ですよね、地球を割るのって。
その衝撃でその場にいた者は地面から投げ出されて、倒れていました。女の子が意識を失ったせいか、もう巨人の幻獣は姿が無くなっています。場面にはセシルと女の子の姿があるのみで、カインがいなそうです。まず女の子の無事を確かめ（紳士）、カインを探し始めるセシル。でも、見つからないし、いつまでもこんなところにいられないと、気絶した女の子を担いでセシルは行動に移ります。そう、カインは動き出したのです。親友のカインは、まぁ放っておいてもセシルなんかよりうまくやってくれるでしょう。
フィールド画面に出るとミストの村の東の山を越えた場所に投げ出されていたようです。幻獣によって変わってしまった地形で東西が分断されてしまったという表現なんだと思います。となるとカインは西側の村の方に残されているのかもしれません。あっちはバロン王国と直接アクセスしあえるので、地震を伴う地形の変化にバロン王国から救助隊が出ているかもしれません。いや、違うか。ミストの召喚士たちを絶滅させるのが王様の目標なので、くるとしたら救助とは逆で生き残りを狩りにくる兵士か。セシルとカインの謀反はまだ王国には伝わってないと思いますが、ベイガンあたりが工作して、二人もどさくさに紛れて亡き者にしようとしてたりして。カイン、うまくやってくれ！
さてこっちはこっちで大変です。カインがいないけどモンスターのボリュームは同じくらいなので戦闘がちょっと大変です。というかHP減ったままで、ゴブリン4体にバックアタックされて死にかけました。初めてのESCAPEコマンドがゴブリンか。ポーションで命をつなぎつつ、女の子を匿う場所を探しましょう。この辺は砂地、というか砂漠地帯みたいです。飲み水の確保も考えて動かないと。ヤシの木みたいな植栽のあるオアシス近辺に集落を見つけたので、とりあえずそこによってみましょう。
しっかりとした壁で囲まれたその集落はカイポというそうです。パピプペポが入った名前って珍しいかな。ベルポイ、ルプガナ・・・そうでもないか。FFでも プラボカとかコペとかポフト、レプリト・・・結構あった。イメージ的に港湾都市が多い気がしますが、ここは砂漠の町。エジプトのカイロが元ネタとしては大きいのかも。町に入ると水をたたえたきれいそうなところですが、今はわき目も振らずに宿屋に直行です。宿屋の店主も女の子の顔色が悪そうだと丁寧にベッドに案内してくれました。（いい人）お代もいらないそうです。（超いい人）
セシルまでベッドを用意してもらっちゃって、やっと落ち着きました。女の子のママはセシルが殺したようなものだと謝りつつ、それでも君を安全なところに送りたい、と自分の意思をちゃんと伝えるセシル。ローザにも思ってることを言えない子だったのに、割とちゃんとしています。王様の呪縛から解放されたせい？女の子にしてみても複雑なところです。お母さんを亡くし、敵っぽい兄ちゃんに拾われ、兄ちゃんの相方は自分の召喚獣が行方不明にしちゃったという愛憎が交差する状況。自分の子供の頃だったら、この展開についていけなかったんじゃないかな。ただ、ちょっと落ち着いたのか、むやみやたらと召喚するということはしなくなりました。・・・店主の好意に甘えて一晩、そのまま休ませていただくことにしましょう。
翌日、なにやら騒がしいので目を覚ます二人。ガチャガチャと鎧兜姿の兵隊が宿屋に押し入ってきたようです。
ジェネラル「見つけたぞ、セシル！」
ジェネラル階級と赤き翼団長とどっちが上か・・・いや、幻獣討伐係に降格してるので、セシルは呼び捨てもやむなしか。とにかくカイポまでセシルを探しに来たジェネラルは、バロン王の命令でミストの生き残りを捜索してたみたいです。ミストの生き残りがいることってどうやってバレたんでしょうね。
- セシルを尾行した兵士がいて王に報告した
- カインが先に捕まって自白させられた
- 実は元から王の狙いはこの女の子で、死体がみつからなかった
- 地面割った召喚士が生きているに決まってるだろ、これ
どれもありそうだけど、4でいいか。セシルたちが一晩帰ってこないし、ミストの方から地鳴りがするし、王国もビビったことでしょう。ローザさんの心配もマックスです。ミストドラゴン討伐は命令通りこなしているので、王様は女の子を渡せば、先日の失態を許してくれるそうです。ジェネラルは「ミストの者は危険」という理由で王様に生き残りを探すように言われてるみたいで、女の子でも容赦なく連れ去るつもりみたいです。
セシル「くっ、断る！」
「くっ」の部分でちょっと一回考えちゃってそうですが、ちゃんと自分の意思をジェネラルに伝えられました。
その途端戦闘開始です。親切な宿屋のおじさん、修羅場に巻き込んですみません。あとでバロン王に請求してください！敵はジェネラル一体とその部下3人。人型の敵ですが、セシルと等身が不釣り合いな点はご愛敬。FFでは敵側のグラフィックの方が凝っているものなのです。前衛の部下たちを一体ずつ斬り伏していくと「かかれ！」と後ろで号令だけしていたジェネラルは、不利だと見るや撤退していきました。全滅を避け、現状を王に報告しに戻ったんですね。多分、ベーガンあたりにチクチク言われるんでしょうが、女の子に優しくできないヤツに同情は不要ですね。
一難去ったところで、あからさまに助けてもらっていることを自認できたのか、女の子側がセシルの謀反騒動を気にしてきました。親を倒してしまった子に気を使われて、恐縮至極なセシルさん。女の子は悪くない、自分がみんな悪い、とお互いに謝り合い状態になります。そしついに「あたし・・・、リディア・・・。」と女の子が名前を明かしてくれました。リディア・・・なんか聞いたことがある気がする。多分、世界史で史上初の硬貨を作った国みたいな感じで習った気がします。でも、この子がこのゲームにおいて結構キーパーソンになるんだったら、それで名前だけ知っているという可能性もあるかも。とにかく、召喚士リディアが仲間になったようです。仲間にしてどうするよ。子連れ狼状態で移動しつつ、この子の安住の地を探すことにしましょうか。