国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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謀反の決意

幻獣を召喚使役する者、それが召喚士。召喚された幻獣が倒されたとき、召喚士自身もただでは済まない。召喚にまつわるルールを知らなかったとはいえ、幻獣討伐任務の結果、母親の遺骸に泣き崩れる女の子がそこにいるのは紛れもなくセシルが(カインも)直接の原因です。カインとの状況確認の会話が女の子の耳に入ってしまったようで「じゃあ、あなたたちがお母さんのドラゴンを・・・!」セシルが「すまない」と謝罪の意思をみせますが「まさか君のお母さんを殺してしまうことになるとは・・・」と付け足してしまい、言い訳がましさが残ってしまいました。何も考えずに王の手足として動いちゃったから望まない結末を招いちゃいましたね。カイン曰く、陛下はミストの村の召喚士を全滅させるのが目的だったと推測できるそうです。ミシディアのクリスタルや魔法の力もそうでしたが、近くに脅威となる力があったら、それを事前に削いでおくのが今の王様のポリシーです。「かわいそうだが、この子もやらねばならんようだな」と完全に悪党のセリフを吐いてしまうカイン。王の意をくみパフォーマンスを上げてこその出世競争です。竜騎師団長の判断は迅速です。

さすがにセシルがここで決断できない愚図っぷりだったら、プレーヤーもコントローラーを投げ捨てちゃいますよね。カインを制止する方にセシルは決断します。

カイン「やらねば俺たちがやられる」
セシル「子供だぞ!」
カイン「陛下の命にそむくのか?」

整理しましょう。ミストの村には召喚士という脅威があります。将来の争いの芽を摘んでおくという政治判断はありえることなんでしょう。ミストの村とバロン王国の関係について詳細はわかりませんが、軍人であれば命令通り職務を執行してこそです。それが組織というものです。ミストドラゴンの召喚士を殺してしまったことまでは意図せずとも任務の一部だったとしてセシルは受け入れていたでしょう。でも、女の子まで殺すことまではセシルの人道に反することだったようです。兵隊は大義なくとも動けると思っちゃった上層部の人選ミス、指示ミスにみえます。あと、女の子を標的に加えるってことは、この女の子も召喚士の卵ってことなんですかね?ミストは忍者の里みたいに集落ぐるみで召喚士を育成しているとか?だとしたら、気味の悪い集落にみえますよね。幻獣を召喚して農作業に役立てるところとかちょっと想像ができないので、軍事的な産業組織にみえちゃいますよね。多分、バロンの王様ならまず兵力としてミストを自分の下につけようとしてますよね。でも、その打診をミストは断ってそうです。ちょっと条件が合わなかったのか、王様の傲慢さが要求にでちゃったのかな?それで断られた腹いせにミストを滅ぼそうとしてそうですよね。これまではミストドラゴンさんによって谷以上は侵攻させないことに成功してきましたが、隊長クラスが二人もやってくるとまもりきれなかったか。

セシル「これ以上・・・、こんなことを繰り返してまで陛下に従う気はないッ!」
カイン「フッ、そういうと思ったぜ。」

カインのやつ、ウジウジ王様への恩情に迷わされているセシルを見てブラフかましてきてました。内心は竜騎士のプライドが汚い仕事を選ぶわけがなかったのに、セシルから決断をひきだすために「(女の子を)どうする?やっちゃう?」みたいな三下の台詞で煽っていたのですね。これも友情か。カインの好感度がジェットコースターのように上下します。そしてカインは情だけで動いたセシルとは違って、現実もみえている男・カインとしては祖国バロンへの裏切りがタダで済むはずがないと、他国への陳情を考えているようです。具体的な行動に落とし込めるカインさん、あんたがリーダーだぜ!「ローザも救い出さないと!」はセシルに言ってほしかったですが、これもカインが先回りして言ってしまいます。セシルのために道を敷いてくれたカインですが、「お前のためじゃないさ」と意味深なセリフも出てきちゃいます。あれ?これはローザを巡った三角関係に発展する感じですか?オープニング映像でもテラスのセシルとローザを少し離れたところからみてましたっけ。ローザの幸せのために自分は身を引くが、相手のセシルがちょっと頼りないので助け舟を出しまくるカインさんかっけー。

とにかく村も燃えているし、女の子を一人こんなところに残すわけにもいきません。戦争孤児が敵の将校に保護されるというのは、複雑なところではありますが、まだ子供ですので無限の可能性を失うよりは、辛くとも生きていることの方が・・・ってそんなのはセシル側の言い分ってだけですよね。お母さんを殺された子はセシルの差し伸べる手をとろうとはしませんでした。カインは力づくでも連れて行こうとしますが、女の子は拒絶し、逃げようとします。

女の子「いやあーッ!みんな!みんな、だいっきらい!!」

女の子の周囲がまばゆく輝きだし、突然の戦闘シーンに展開していきます。えっ、女の子相手に暗黒剣的な展開じゃないよね?演出とはいえ敵の位置に女の子を配置する構図に動揺させられます。結局セシルたちの攻撃ゲージが溜まるより先に女の子の拒絶ゲージが溜まり、「もういやーーーーっ!!」の絶叫とともに召喚技「大地の怒り」が発動してしまいます。

多分、年端もいかない女の子なんですが、やたらと物騒なモアイの全身版みたいなのが地面から出てきました。あれ?ミストの人たちの何割かはこんな感じで巨大な幻獣を呼び出せたりしちゃうの?ミストドラゴンも大きかったけど、この子が呼んだモアイ(仮称)の方がいかつくってパワーが溢れててつよそうなんですけども。もしかして、村の中でも「天才」とか呼ばれちゃう系の召喚自慢さんだったりしますか?あれ?セシルここで死ぬの?

あとずっと思ってたんですが、オープニング映像に緑の髪の召喚士っぽい女の子がいましたよね。召喚士の系譜に緑髪ってなんかあるんですかね?あとあとパーティーに加わる女の人と何か関係がありそうですよね、この女の子。

カインの手伝いもあって王様との決別を決めた途端に、因果が巡って幻獣に討伐されそうになるセシルさん。くじけちゃだめだよ、人生とはそういうものだから♪