暗闇の雲 暗闇の雲

国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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支柱・アルクゥ

暗闇の雲

闇のクリスタルの化身を一通り倒して渡り、ついにラスボス・暗闇の雲との最終決戦に臨むルーネスたち。「ファファファ・・・ここは闇の世界。光の力だけでは私は倒せん・・・。」とルーネスたちの抵抗を真っ向から全否定してくる暗闇の雲です。ここで一つひっかかることが・・・今、暗闇の雲は「ファファファ」と笑いましたよね。この特徴的な笑い方は、あの時ザンデがやっていたヒキ笑いにそっくりです。ザンデは暗闇の雲に操られていたという話が先に出てきましたが、ザンデ戦のときに戦っていた相手は、もはやザンデではなく暗闇の雲に操られた哀れな人形だったのかもしれません。今となっては無理ですが、意識がしっかりしているザンデとも少し話をしてみたかった気がしますね。

光の力だけでは倒せないと念を押されましたが、タイムリーに闇の4人の戦士が現れ、「光の4戦士だけではないぞ!光と闇の希望を!力を合わせて無に立ち向かうのだ!」と4人が暗闇の雲と思しき光に突入していくのでした。その光景にレフィアが目を見張らせます。闇の先輩たちとは何の打ち合わせもせず、「1000年前と同じように力を合わせよう」とだけ言われていますので、ルーネスたちは1000年前の光の戦士の行動をトレースしなくてはならないのですが、特にそんな1000年前の記憶がよみがえるわけもないので、闇の先輩についていくこともできなかったのですが、どうやら先輩たちは自分の仕事をきっちりやり遂げてくれたようで、暗闇の雲がちょっと焦ったように「えーい、こざかしい!闇のクリスタルの力がなくともお前たちを倒し、今度はその光の力で世界を無に還してやろう!」と襲い掛かってきました。これはすなわちこれまで暗闇の雲の力の根源であった闇のクリスタルが闇の戦士によって元の正しい力のあり方に戻り、暗闇の雲の弱体化に成功したということです。これは光の玉を使ってゾーマの闇の衣をはぎ取ったのに等しいことで、いわゆる勝ち目というやつが出てきたことを意味します。

再戦の場所は渦巻く雲の上です。先ほどの大戦では気がつかなかったのですが、暗闇の雲の両肩あたりに伸びているヘビ型の触手にもターゲットのカーソルがあうようで、ラヴォスやデスタムーア戦のように邪魔者から先に排除しておいて戦闘を楽に進行できるようになるというお約束のハシリなのかもしれません。ただ、どっちの触手がどの攻撃を行っているのかわからないので、とりあえず手前の向かって左の触手を先に潰すことにしました。すると厄介ないかずち攻撃がなくなり戦闘がかなり安定した気がします。しかし、相手はダメージを蓄積すると攻撃パターンが変わり、波動砲を撃つようになってきました。弱体化したせいか、波動砲一発で全滅することはなくなりましたが、戦局は一変し、一気に形勢は不利になりました。ルーネス、イングズの前衛二人はもうプロテスやヘイストで強化している暇はなく、アルクゥのアレイズだけがこのパーティーの生命線となりました。たしか、とにかくアルクゥだけは死なないように戦っていました。ケアルガとケアルダの全体掛けもまた大事な要素ですし、とにかく他の三人が死んだり生き返ったりしている中でアルクゥがふんばってくれました。防御と回復中心の進行になったので、こちらの火力はかなり低かったのですが、最後までアルクゥが耐え抜き、ついに暗闇の雲を晴らすことに成功しました。まさか猫耳導士・アルクゥがこの戦闘での最大の功労者になろうとは予想だにしておらず、セーブ前に戻されたくない一心だった私は、心の中でアルクゥがアルクゥさん、アルクゥ様、アルクゥ神と敬称がへとどんどん強まっていくのを感じていました。ダイの大冒険でポップがおいしいところをかっさらっていったときぐらいの感動を感じつつ、エンディングへと展開が移っていきます。

この後、FF3を総括するような字幕が流れていくのですが、Aボタンで流れを制御できなかったため、おぼろげなテキストのメモしか手元に残っていないのですが、とにかく、最初は全てが無であり、星土水火そして命が生まれたりして、光と闇に分かれたりして、命からはまた別に希望が生まれたりして、時が夢や絶望や命を押し流して、光と闇が再び重なろうとしてもそれを希望のエネルギーがまた二つに分かちます。戦士たちを突き動かすのはみんなの希望だよ。だから希望を忘れるなよ。みたいなことを銀河鉄道999のナレーション調に訴えかけてくる感じでした。さりげなく「土」が「星」と言い換えられているあたりがそれっぽくてズルいなと思いました。

星空の画面から一転して4人が光の心の五人組のところに戻ってきました。あれっ、闇の戦士たちにもお礼をいいたかったのですが、闇の世界から光の世界に戻ってきてしまいましたね。暗闇の雲に向かって突入していってから闇の戦士たちはどうなってしまったんでしょう?また次の出番に向けて、各々のクリスタルの元に戻ったんでしょうか?将来、ルーネスたちが逆に闇の戦士たちを助けるときがくるとしたら、それぞれがどれかのクリスタルのところに配置されてないといけないかもしれません。今のうちに決めておきましょうか、組み合わせを。

土→イングズ(お兄さん的安定感)
火→レフィア(鍛冶屋的鍛鉄感)
風→ルーネス(お調子者的漂流感)
水→アルクゥ(火消し的常識感)

さて、お待たせしていた5人にルーネスが「みんな!」と声をかけるとサラ姫が4人の名前を呼び、5人でルーネスの方に駆け寄ってきました。「やったな」とシドがいうと照れるルーネス、アルス王の「やりましたね!」に微笑むアルクゥ、じいさんのリーダーの「さすが本物、すごいすごい」にまんざらでもないレフィアとイングズ、デッシュの「すごいじゃないか」に得意顔のレフィア、そして視線を交わすサラ姫とイングズ。やはりじいさんのリーダーだけこじつけ感が否めませんが、それはともかくサラ姫とイングズの関係性がもう言葉を必要としないレベルにまで達しているということに驚愕しました。なんなの?大人なの?

「さぁ、みんな帰ろう」のルーネスの号令で一行はクリスタルタワーを降りて、インビンシブルに乗り込みます。まずは塔の南のアムルの町に爺さんのリーダーを送りに行きます。真っ先に邪魔者を下船させるわけですね。「ありがとう、じいさん!」とルーネスが代表して挨拶をしますと、じいさんのリーダーは「なんのなんの、さあてアムルに帰るとするかい。」アムルでは、残りの3じいさんがお出迎えしてくれ、みんなの無事を喜んでくれました。リーダーも年の功で「何を言っとる。お茶の子さいさいよ!」と軽口で返していますが、魔竜の呪いを解くのにどんな苦労があったのかわからないので、本当にお茶の子さいさいな用事だった可能性もあります。本当に、このじいさんにきてもらう必要があったのか、どうしてもエリアさんの復活を期待していた心がじいさんをくさしてきます。「ありがとう、おかげで世界がは救われたよ。」とルーネスがお世辞を使うと「フォフォフォ!困ったことがあったらこの4人の爺さん勇者にまかしときー!またいるでもおいで。わしらと一緒に修行させてやろう!ファッファッファ!さらばじゃ。また会おう!」と調子づいた感じを出してきます。フォフォフォという笑いは4人の「Four」にかかっているのか?と思った矢先に続けて「ファッファッファ」と笑うこの4人。もしかしたら・・・暗闇の雲の残滓に操られている可能性があります。となるとザンデ4人と一度に対峙するような感じになり、12ターンぐらいの戦闘になるのか・・・身構えていましたが、一行はアムルを後にし、次の目的地サロニアに向かうのでした。