国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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ザンデは悪だったのか?

リボンを回収しながら闇のクリスタルを巡るルーネス一行は次に×字の右下方向のマップに進みます。ここでまず三つ目のリボンを回収し、手持ちのリボンの総数が4つになったので、みんなでおそろいのリボン姿に変身します。Wikipedia先生によるとリボンは16世紀~17世紀のヨーロッパでは男女問わず広く使われたとのことなので、男性がリボンをつけることを小馬鹿にするようなことを書いてしまったのは現代人の私の無知さが原因です。なお、現代では女の子のキャラクターを強調するデザインアイテムとしてリボンが使われることが多く、ミッキーマウスの顔にまつ毛と大きなリボンを書き足すとびっくりするほどミニーちゃんになってしまうなどの現象が起こります。それにしても昔のヨーロッパ人男性はどこにリボンをつけていたのだろうか・・・。

さて、行く手には濁った黄色いクリスタルが待ち受けていて「もうすぐ闇の氾濫が完全に始まるお前たちはここで死ぬのだ。」とマイク・ワゾウスキ似のアーリマンが現れました。

アーリマン

「もうすぐ完全に始まる」という日本語に少し違和感を覚えつつ、アーリマンのクエイク、ファイが、メテオなどに耐えつつ、戦闘を続けます。・・・まだ完全には始まっていないのか・・・でも少し始まっているということなのか・・・そしたらもう始まっているのか・・・じゃあ、始まってるんじゃん!モヤモヤした気持ちをアーリマンにぶつけると、3人目の闇の戦士が現れました。

闇の戦士

「光と闇はどちらもなくてはならない。太陽とこの世界の関係に近い。ザンデは世界と太陽の関係を切り離すことで昼と夜をなくし、時間の流れを停止させたのだ・・・。」
どちらもなかうてはならないの説明にまたしてもモヤモヤしたものを感じさせてくる闇の戦士。これまでのバランス論からいくと光と闇はお互いに力が弱い方が強い方の周りを回ってバランスを保ってきたというのが前回聞いた話でしたが、その関係を太陽とFF3の世界に当てはめてもよいとすると太陽とこの世界は恒星と惑星の関係が逆転することもあるってことなんでしょうか。こちらの現実世界とこちらの太陽は一方的に太陽からエネルギーの恩恵を地球が得ているだけで、地球が爆発しても太陽は元気なままだと思うのですが、どうもこちらとは状況が違う、もしくは違うと信じているようです。さらにザンデは地球の自転を止めて昼夜をなくすというか固定することで時間を停止させたのだそうです。もはやこちらの物理学では説明のつかない時空の話なのでザンデの力も相当だったのだろうなと思われます。3ターンで死んだけど。私なりの解釈ですが、この世界では天動説や地動説を超えたお互いがお互いの周りを回っている両動説が採用され、その運動モーメントによって時間が進むのです。

「だが、よもや暗闇の雲を生むことになり自分が支配されてしまうとは思わなかったろう。ここで暗闇の雲を止められなければお前たちの世界が闇になるだけでない。光と闇、二つの世界が消えてしまう・・・全てが無になってしまうのだ・・・。」なるほど、時間を止めることが太陽と世界の関係を、ひいては闇と光のバランスを崩して暗闇の雲を生んでしまったと、そしてザンデは操られていたという何気に大事な意見を拾うことができました。ドーガとウネの献身にはルーネスにあてた思いとは別にザンデへの気持ちをちょいちょい感じていたのです。止められるものなら止めたいみたいな・・・。ザンデが最初から手の付けられない悪人であったなら、ノアも弟子にすることはなかったでしょう。多分、3人の弟子はかなり仲良しさんであって、ザンデの凶行を最初はドーガもウネも信じられなかったのではないでしょうか。そう、ザンデ自身すらもこの一連の事件を予見できていなかったはずです。ザンデの臨んだ永遠の命と暗闇の雲の目的は矛盾しています。ほんの少しの好奇心がザンデに時を止める実験を行わせ、そこで彼の意思に暗闇の雲が介入し始めたとしたら、はたしてザンデにすべての罪を負わせてもよいのでしょうか?とにかく倒すべきは暗闇の雲です。恩人の友人を操作していた元凶を早く倒してあげましょう。

「だが、お前たちと私たちが力を合わせればまだ間に合うかもしれない!さぁ1000年前と同じようにともに力を合わせて暗闇の雲を倒そう!」そういって、闇の戦士は消えました。1000年前と同じようにと言われても、1000年前に存在していなかったので、どうしていいのかわかりませんが、先輩がついてくれれば、波動砲で全滅という事態は防げそうな気がしてきました。頼もしい闇の先輩・・・名前はないのかな?