ティターンを討伐すると土のクリスタルがルーネスたちに語り掛けてきました。「光の戦士たちよ・・・私の力をザンデという者が悪用し、この世界を再び暗闇で包もうとしている・・・さぁ、私の中より力を取り出し、世界を包む暗闇の雲を振り払うのだ・・・シルクスの塔は光の力を集めて作られた塔だ。ザンデはそこで光の力を利用して暗闇の雲を呼び出そうとしている。光の戦士たちよ、シルクスの塔に行き、ザンデを止めるのだ。」あのシルクスの塔にそびえるクリスタルはどうやら光の力を集めるためのもののようです。光の力がなぜか真逆の「暗闇の雲」という物理的な形になるそうですが、太陽光が水を気化させて雲を形作るシステムを考えれば納得できます。暗闇の雲というとなんだか黒い雲を想像してしまいますが、そもそも雲に決まった色はなく、普段白く見える雲は太陽光を水蒸気が乱反射させてランダムなスペクトルの光線を放っているだけのことです。なので、雲が太陽を覆ってしまえば太陽光が地上に届かなくなり、雲も暗い色になるのです。暗闇の雲というと仰々しいですが、要するにただの雲なんじゃないかと思われます。シルクスの塔は巨大な加湿器のようなものですが、そこから発せられた水蒸気が雲になるためには何か核となる物質が必要です。大気中の塵を添加するのでしょうか?
ともかく「ザンデを止めろ」という土のクリスタルからの命令は、ドーガやウネの遺志とも合致するものです。その使命を達成するために、ルーネスたちは土のクリスタルからもらった新たな称号を吟味し始めました。新しいジョブは「空手家」「導士」「魔人」「魔界幻士」「賢者」「忍者」というラインナップです。この最終局面にきて「空手家」はないなぁというのが真っ先に思いつきました。いや、「KARATE」が海外で人気のある競技であるという話は聞いたことがありますし、日本でも格闘技界の花形みたいな存在ですが、剣と魔法のファンタジー感は徒手空拳ではなかなか盛り上がらない気がします。ストリートファイター2からリュウとケンを借りてきて、波動拳、昇竜拳でザンデを止めるようなことが果たして許されるのか・・・。確かにモンクみたいな腕力ジョブもありますが、空手家はやはり近所に道場がありそうな身近さが世界観にマッチしない気がします。その点、忍者はまだファンタジー感があります。本当の忍者は西洋人の思っているような派手な技をあまり使いませんが、その勘違いされた方の忍者のイメージは戦闘を華々しく飾ってくれそうで楽しそうです。導士というのは「道士」と間違えて綴ってしまいそうですが、後者は道教関係のジョブですね。日本だと「幽玄道士」という映画のタイトルからキョンシーを操りそうなジョブと勘違いしそうですが、「導」士はあくまでも「導く人」です。すなわち今でいうと「教師」や「宗教家」あたりのジョブになるんじゃないでしょうか。となると「生徒」や「信徒」などの導かれる側の人材が必要になりそうですね。そして「魔人」というジョブについてもいろいろ思うところがありますよ。魔人ブゥの話を展開したいところではありますが、それよりも何よりもFF3では既に魔人の存在を確認しているのです。そう、ゲームの序盤に出てきた炎の魔人・ジンこそがこの新しい称号の先駆者です。多くの人間を縄人間の姿に変えてしまった悪いやつですよ。「魔」とつくわけですから当然悪いやつなんですが、光のクリスタルがよもやそのようなジョブの称号を与えてくるとは・・・。しかし、先の水のクリスタルからも魔剣士なる称号をいただき、闇の力に抗えてこその魔剣士であるとファルガバードで教わりましたので、魔人ももしかしたら魔に対する抵抗力が高めな人ということかもしれません。「魔に強い剣士」と「魔に強い普通の人」だったら前者の方が使えそうですが、多分、普通の人ではないと思うので少し興味があります。モンスターをお菓子に変えて食べちゃうみたいな能力があるかもしれません。魔界幻士というのはちょっとなんなのかわかりかねますが、「幻」がつくからには幻獣・・・すなわち召喚魔法が使えそうです。スクウェアからはさらにわかりにくいジョブとして「魔界塔士」というものも世に出されていますので、佐賀県民の方にはなじみ深いかもしれません。ちなみにロマンシング佐賀の件がどう着地したのか続報を聞かないので少し気になります。最後に「賢者」ですが、これはとてもよく知っています。遊び人の熟練度を高めてないので、悟りの書がないとなれないやつですね。
いろいろ考えた上でとりあえず土のジョブをお試ししてみることにしました。まず、学者経験者のアルクゥをさらに賢くすべく賢者にしてみました。本が好きな彼はどうやら既に悟りの書を読んでいたようで、すぐに賢者になれました。そして、幻術師からステップアップということでレフィアを魔界幻士に・・・と思ったら手が滑って一度「導士」にしてしまいました。すると、なぜか画面に猫耳にコスプレしたレフィアの姿が現れました・・・。これは誰向けのサービスなのでしょう?猫耳の隆盛は歴史が古いらしく詳しくはWikipedia先生にお尋ねいただきたいのですが、歴史が長い分洗練されたというか浸透したというか、サブカル感がかなり薄まってしまいました。カジュアルにきゃりーぱみゅぱみゅのファッションアイテムの一部です。ファイナルファンタジー3の発売が1990年だったことを鑑みて・・・大島弓子先生の漫画と関係あるんでしょうか・・・。とにかく見なかったことにしてレフィアを魔界幻士に再チェンジします。イングズは竜騎士のジャンプのイメージから身軽そうな忍者になってもらいました。無口だし、静かだし、忍者向きな性格な気もします。これでサラ姫様の寝室に忍び込んで・・・敵の間者から姫の身を守れますね。ルーネスは何にしようか一番悩んだのですが、得体のしれない魔人というのが気になっていたので押し付けてみました。
が、試しにちょっと戦闘をしてみたところ、コレジャナイ感が漂ったのですぐに別のジョブに変更しました。まず、三日月帽子に青いコスチュームのルーネスも嫌いじゃないのですが、魔人というのは単なる黒魔導士の上位ジョブっぽかったので、これまでどちらかというと肉弾戦担当だったルーネスの使い勝手がわからなくなってしまったのです。次に賢者・アルクゥはでかい学帽が面白くもあるのですが、賢者がオールマイティに魔法が使えるジョブではあるが、白黒召喚のどれのスペシャリストでもなく中途半端な印象を受けました。そして魔界幻士ですが、スカート姿のレフィアも悪くはなく、幻術師よりも召喚魔法の効果がわかりやすいというメリットもありそうでしたが、バハムートを手に入れて召喚自体に飽きてしまっていたので卒業しようと思います。イングズはなんかもうちょっとカッコいい格好にしたかったので忍者はやめときました。忍者ではサラ姫様の横に並べませんしね。そうそう忍者の「投げる」というコマンドを使ってみたのですが、これはどうやら手持ちの武器を投げるコマンドらしく、万が一に備えて大量に余っていた「きんきらの剣」を投げたら案の定その武器は消費されてしまい、「強めの武器を投げなくてよかった」って心底思いました。
以上のことを踏まえ、ザンデを倒すためのジョブの組み立てを再考したのがこちらです。
ルーネス→忍者
イングズ→ナイト
アルクゥ→導士
レフィア→風水師
この布陣で熟練度を上げていって本当にいいのか判断できないのですが、とりあえずイングズにはサラ姫様のナイトでいてほしい気持ちが強く働きました。竜騎士から派手な装飾を取り去りナイトになるメリットがあるのかどうか悩ましかったのですが、質実剛健なイングズっぽさが出ている気もします。アルクゥは優しい性格から回復役になってほしかったので、城魔法のスペシャリストである導士となりました。どう考えても猫耳の羞恥プレイはいじめっているようでもありますが、かわいらしい顔をしているのでダメではないと思います。少なくともイングズに猫耳フードを被せるよりは良心的だと思います。レフィアはビジュアル的に好みだった風水師です。既に風水師歴があり、熟練度も結構高いというのもポイントです。さらに熟練度を上げたら「地形」コマンドの効果も高まるんですかね。最後にルーネスはやはり悩んだのですが、土のクリスタルにもらったジョブをもう一つくらい育ててみたい気持ちが捨てられず、イングズから忍者をもらいました。っていうか、土のクリスタルからもらった称号6つのうち4つが魔法をメインに使うジョブでして、ガキ大将気質のルーネス的には選択肢が「空手家」か「忍者」の二択だったのです。より中二病らしさが出せるのはやはり東洋の神秘・忍者ではないかと思い銀髪の忍者がここに誕生です。ちなみにこの忍者というジョブは忍ばなければいけないはずなのに、真っ赤な衣装で超目立つ気満々です。そんな勘違いぶりもルーネスと親和する気がしています。忍者はなにか投げなきゃいけないかもしれないので、とりあえずインビンシブルの中で投擲用に4種類の矢をそこそこ買っておきました。忍者なのに矢を投げて戦うルーネスもまたかわいいではないですか。
さて、ジョブは整いましたが、新しいジョブになりたてでレフィア以外は熟練度がまだ低いです。これはザンデの元に向かう前に少し強化しておいた方がいいのでしょうか?勝手がわからないので、とりあえず古代の民の迷宮の1Fをグルグルランニングして敵を倒して成長しているところです。そうそうグレートデーモンという敵にその時出会いまして、この人が「召喚」とかいうコマンドでアイアンクロー(モンスター)を召喚してきました。レフィアの知らない召喚魔法がまだまだあるんですね・・・。アイアンクローを呼び出すのだから呪文名は「アイアン」でしょうか?「アイスン」と間違えそう・・・。それから、ルーネスたちはこれまでの職歴で魔法使い系のジョブにつくことが少なかったので、導士のアルクゥが低レベルな白魔法しか覚えていません。インビンシブルで売られている白魔法も限られているので、これは買い付けに行く必要があります。もちろん行先はドーガの村です。レベル7までの白魔法がここで全部揃うはずですから。しかし、そのためにはインビンシブルからノーチラスに乗り変えて海底をもぐっていく必要があります。この一手間がなんて残念なんでしょう。ドーガの村の南の山を小山にしておくだけでいいのに、なんで古代遺跡まで乗り換えにいかねばならないのか・・・はっ、ひょっとして、FF強者の方々は将来のジョブチェンジに備えてゆく先々で魔法を購入して集めておくのでしょうか?そうか・・・どうりでお金が余るはずだ・・・。よくわかりませんが、ドーガの村でとにかく白魔法を大人買いしました。ナイト・イングズもどこまで白魔法が使えるようになるのかわからないので、全部買い与えてみました。「金ならある」って魔法に随分とつぎ込みましたが、調べてみたところナイトが使える白魔法はLV1の魔法のみだそうです。(ガーン)