国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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4つの属性再び

ナイト・エフエフの旅がまだ終わっていなかったということで、順番にSoul of Chaosのダンジョンにもぐり始めまして、2番手は「燃えさかる火の大穴」となります。確か火のカオス・マリリスを打倒したときに封印が解けて入れるようになった大穴です。場所はバハムートのいたドラゴンの洞窟のある群島の一つなので飛空艇でひとっ飛びです。これらの追加ダンジョンは中のマップがランダムに現れるらしいので、何階に何があったとか書くことはできませんが、とりあえず面白いフィールドとして後ろ向きな性格の人々が通行を遮って、モンスターと強制エンカウントするポジションに誘導しようとするマップとか、大穴の中なのに外のフィールドのように広大なマップとかがありました。後者には名前付きのキャラクターまで登場して、広大すぎるマップの攻略法にヒントをくれたりもしました。その人の名は「チューレ」。彼曰く「宝箱を探してるけど船ではいけない場所があって、カヌーや飛空艇を駆使しなきゃならない」とのことで、なんとこのマップには世界に一台しかないと思われていた飛空艇が、浮遊石をもって砂漠のオアシスまでいくともう一台見つかるというサプライズが隠されていました。飛空艇をはじめてみつけたときの砂漠が割れるアニメーションのおまけつきで何だか嬉し懐かし気分になりました。

風のバルバリシア、カイナッツォ

さて燃えさかる火の大穴は、大地の恵みのほこらよりも階層が深くて10階まで潜らないといけないようなのですが、ボスの配置が5階に二体、10階に二体で、10階のボスを倒すと地上に強制送還という仕組みなので順調にいけば2回潜るだけで攻略ができるようです。初回探検時の5階の相手は「カイナッツォ」という亀に似た腹這いムキムキ坊主でした。元ネタはダンテの神曲に出てくる悪魔の名前の一つなんだそうですが、FF4において水属性の四天王という立ち位置なんだそうです。FF4未プレイなためあまり深くは調べないでおきましたが、燃えさかる火の大穴ではFF4の四天王とかいうボスたちが出てくるとのこと。みんなダンテの神曲が元ネタな仲良し4人組です。

FF1にも四天王の代わりに4体のカオスがいたので、FF4と比較してみるのも一興かと思います。FF1の水のカオスはクラーケンというイカとかタコ系の触手ウニョウニョキャラでした。比べて、カイナッツォさんは腹這い亀さんなのでどちらも水辺の生き物感がでていますね。カイナッツォさんの場合、足がヒレではなく、ムキムキ筋肉質なので、ウミガメというよりはリクガメといった印象です。光の戦士に合わせて地上で戦うという制約がある以上ヒレつきのデザインは難しいのでしょうか。

ヘイストやストライといった攻撃力強化策でカイナッツォを倒すと光のカーテンをもらいました。続いて10階は自ら「風のバルバリシア」と名乗る女子四天王です。これは名前の意味も想像しやすいです。「野蛮」系女子のバルバリシアさんは「ゆびさき」「たつまき」などの攻撃をしてきました。まぁ、竜巻はいかにも風っぽいのでわかりますが、「指先」っていうのは何でしょうね。女子っぽい感じと照らし合わせると赤い糸でつながったり、指きりげんまんの約束をしたり、淡くて押さない恋愛模様が想像されます。女子の四天王といえば、火のカオス・マリリスさんもそうでしたが、バルバリシアさんは風の人なので、対応するのは風のカオス・ティアマットさんです。ティアマットさんは「おろち」系の人なのでバルバリシアさんとはこれといって関連が見いだせません。長髪がたなびくバルバリシアさんの方が風っぽさが伝わってきます。

余談ですが、女子系モンスターをデザインするときにどうしても服装に制限が生まれそうですよね。胸やお尻といった女子力を増幅させるパーツは露出が上がるほど効果がありますが、小学生も遊ぶようなゲームの中で何をどこまで表現していいのかというのは倫理的な制限がついてくるのでしょうね。いや、ドット絵時代は造形がものすごい抽象化されるので、それほど難しく考えなくてよかったのかもしれません。しかし、ポリゴンの描画性能が跳ね上がった昨今ではCEROのような外部組織とのコンセンサスが大事なのかも。・・・コンシューマーゲーム業界も成熟したもんですうね。バルバリシアさんは水着のようなものをつけていてマーニャレベルのセクシーさでございます。モンスターでも知能レベルがある程度まで発達すると全裸は恥ずかしいのだと想像します。

ルビカンテ スカルミリョーネ

バルバリシアからはブレイブハートなるドロップアイテムがありました。剣の武器らしいですが、名前に何か由来があるのかどうかは謎です。一度、大穴から外に出されて、再度5Fまで潜るとローブ姿の「土のスカルミリョーネ」さんがいらっしゃいました。「フシュルルル。うれしいぞ、うれしいぞ。お前らを葬り去ることができて。さぁ餌の時間だ!」と変な笑いとともに登場しました。ローブで顔までほとんど隠れてしまっているので、吐息がローブを揺さぶった摩擦で「フシュルルル」なんて音が出ているのでしょうか。土のカオス・リッチもマント姿だったので布感がちょっと似てるなと思っていたら、この人は第二形態を持っているのでした。

死してなおスカルミリョーネ

その姿なるやゾンビとかスカルとかアンデッド系の醜いものでした。ザーボンさんが第二形態を嫌うかのように醜い姿をローブで隠していたんでしょうかね。このアンデッド感も土のカオスと一致します。「よくぞ私を殺してくれた!死してなお恐ろしい土のスカルミリョーネに怯えるがいい!」といっているので、殺しても死なないっぽいです。毒ガスという攻撃方法もなんとなく納得の容姿です。しかし、第三、第四形態は特になく、ナイト・エフエフの前に崩れ落ちて終わるのでした。ドロップアイテムは月のカーテンです。

そして、10階まで潜ると最後の四天王に火のルビカンテというスパイダーマンのような男が立ちはだかりました。「我は火のルビカンテ、お前たちが立派な戦士か確かめさせてもらおう。」となんだか紳士的な態度で接してきます。ドラクエ6のデュランみたいなキャラなんですかね。何か信念のようなもの持っている中ボスは倒した後も、ストーリーに深く介入してきたりするので、ルビカンテさんにFF4で会うのが楽しみになりました。早くFF3をクリアしないと・・・。

ルビカンテさんの火炎流攻撃を避けつつ倒すと、「菊一文字」なる日本刀をドロップしました。刀コレクターなんでしょうかね。そして脇にあった宝箱に「リボン」が入ってました。まさか・・・お前・・・ゲレゲレ?それはともかくこのリボンっていうアイテムがすごい使えるアイテムだなんて話を聞いたのですが、ちゃんと調べてなくて、装備させてなかったりします。リボンっていうと国内では女の子のアイテムというイメージが強いですね。有名な少女漫画誌も「りぼん」だし、手塚治虫先生の「リボンの騎士」というのも女の子という性を象徴するのにリボンという単語を使っています。日本に限らず、ミッキーマウスとミニーマウスのような一見似たようなキャラクターの性差を表すアイテムとして、リボンはよく使われますね。他にも長いまつ毛とかお花とかスカートとか長い髪の毛とかいろいろ女子を表すアイコンはいろいろありますが、とりわけリボンには結んだり解いたりという何か変化を象徴するような属性もあるので効果的な使い方を考えやすい気がします。女の子が伸ばした髪を束ねたりするのに使うので、女の子のイメージがついたんだと思いますが、元々は生活雑貨で、「ちょっと目立つ紐」ぐらいな存在だったんじゃないかと思います。ネクタイなんかもリボンの派生形と思えば、光の戦士(男)が装備しても問題ないかもしれません。ジプシーと俗に呼ばれる人たちがリボンを暗号や(希薄だけど)所有権の印として使っていたなんて話もあったような気がします。

四天王を倒し終えて、なんか土属性の下っ端感がいなめません。水属性もキワモノなイメージです。土と死体という結びつきと、水と水棲生物という結びつきを断ち切らない限りかっこいい土属性、水属性は望めないのかもしれません。あとはバルバリシアさんとマリリスさんの紅一点勝負については個人的にはマリリスさんに軍配が上がりました。他にもいろいろ考えましたが、FF4をプレイするときまでとっておくことにします。