ルーネスたちはレプリトの町で召喚魔法について学習中です。大魔道師ノアさんレベルになるとリバイアサンや竜王バハムートまでも自由に召喚できたとのことで、なんだか夢が広がります。リバイアサンみたいな巨大な生物は召喚した途端に自分が潰されそうな気もしますが、大魔道師ともなるとその辺もぬかりないのでしょう。ちなみにリバイアサンもバハムートもノアによって封印されてしまったらしいので、召喚できないっぽいです。さて、召喚する側と召喚される側の力関係ってどうなっているのでしょうね。食事中とかに召喚されてもすごい困ると思うのですが、幻術師というくらいなので召喚したように見せかける幻術にかけられるということなのでしょうか。町の人の話によると考えて使えばどんな魔法よりも強力なのだとのことなので、考えもなしに召喚するとよろしくないのでしょうね。トイレの最中に召喚したら、二度と呼ばれてくれない気がします。それから幻術師と魔界幻士が呼び出す召喚獣はまったく違う特徴を持っておるのじゃ、という話も聞きました。なんでしょうね、魔界幻士って・・・。幻術師と並んで語られるっていうことは今後増えるジョブなんでしょうか。魔界塔士Sa・Gaなら聞いたことがありますが、あちらは塔を攻略していくお話でしたっけね。魔界を頭に冠することによってなんか強そうにみせるはったりの類かと思われます。名刺の肩書に横文字をいっぱいくっつけるような行為です。
さて、召喚魔法の使い手であったノアさんの話もいくつか聞かれました。はるか昔、ノアという大魔道師がいて、ノアは白と黒、2つの魔法の他、召喚魔法すらも思うままに操ったそうです。すなわち万能な魔法使いだったわけですね。白魔法と黒魔法はてっきり相反するものなので両方を操ることはできないものと思っていましたが、よくよく考えれば赤魔道士みたいなやつもいたので、やる気になればどっちも唱えられるということなんでしょう。白魔道士と黒魔道士というのは、何かそれ以外の信条的なものから魔法の色にこだわるジョブなのかもしれません。それに加え召喚魔法も唱えられるというのであれば、今すぐアルクゥあたりを大魔道師というジョブに変えたいところです。そのノアの弟子の一人は夢の世界の番人で、南のフィヨルドのどこかでずーっと眠りについているんだそうです。これは先ほどのウネのほこらのことでしょうね。夢の番人うんぬんはともかくあの辺の地形がフィヨルドだったことにびっくりしました。確かにサロニアの湾岸はデコボコしているところが多くて、リアス式海岸を思わせたのですが、あのデコボコはどうやら氷河の浸食によってできたフィヨルドだったそうです。FFの世界地図では極が上下にあるとは限りませんが、とりあえず、ウネさんの寝ている辺りは海が凍るような寒い地域なんでしょう。寒い方がよく眠れるのでしょうか・・・そのまま夢の世界ではなくてあの世にいってしまいそうな気もします。
このレプリトにはグルガン族の人もいました。例によって未来をみる力で教訓めいたことを語りかけてくれました。はるか昔、光が氾濫した時と同じく、今、闇の力が氾濫しようとしていて、それは何者かが闇を呼びよせているせいなんだそうです。でも、その首謀者は闇の力を増大させても、バランスの崩れた光と闇の二つの世界はどちらも消えてしまうことに気がついていないそうなのです。現在、ザンデというやつが悪の親玉の最有力候補ですが、闇の力で世界を手中に収めようとした結果、世界そのものが消滅の危機に陥っていることに気が付いていないというとんだドジっ子属性を持っているかもしれないってことですね。イソップの寓話で肉を咥えた犬が橋の上で川に映る自分の姿をみつけて、そいつの肉を奪おうと吼えたてたら、川に自分の肉を落としてしまったという話がありましたが、欲張って全てを失うドジさ加減が似ているように思いました。それに全人類が巻き込まれるあたりが壮大なドジっぷりです。
そうそう、レプリトには幻術師の人もいて、召喚の練習をしていました。「なかなか呼び出せないな、エーイ!・・・おっとまたチョコボが出てしまった。ダメだ!」と何度も何度もチョコボを召喚していました。彼はおそらくエスケプの呪文を唱えているのだと思いますが、この呪文でチョコボ以外を呼び出すつもりなのでしょうか?それともレベルが低い幻術師はシヴァやイフリートを呼び出そうとしてチョコボを召喚してしまうことがあるのかな?もしくはサロニア城下にいた研究者のように「デブチョコボ」でも呼び出そうとしているのかもしれません。その応用でいくと「デブシヴァ」や「デブイフリート」はては大陸を覆わんばかりの「デブリバイアサン」の使役にも成功するかもしれません。召喚魔法・・・おそるべし・・・。