眠る魔法使い 眠る魔法使い

国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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お寝坊さん

眠る魔法使い

サロニアを出てから、ダルグ大陸に向かう前にもう少しサロニアのある大陸を巡ってみることにしたルーネスたちは、南西の方に洞窟を発見しました。洞窟の名前は「ウネのほこら」とありましたので、ついにルフェイン語を教わる日がやってきたということでしょう。円形の崖の真ん中に陣のようなものが敷かれ、その上のベッドに人が一人横たわっています。話しかけると「グゥ~グゥ~」と知らないルフェイン語を話しかけてきました。こっ、これはイビキに違いありません!無防備にもこんなほこらで就寝中の男はいくらゆすっても起きる気配がありません。ふとベッドの傍らをみるとそこにはオウムが一匹止まり木に止まっています。オウムとは九官鳥と並んでしゃべる鳥として有名ですから、こんなところに意味深に止まっていたら多分何かしらの情報を持っていてくれてもよさそうです。テープレコーダーのない時代に音声を記録する媒体としてギリギリ違和感なく登場させられるのがこんな鳥類です。ちなみに今となっては現代劇でもテープレコーダーは使えなさそうですね。何だろう・・・スマホあたりですかね、音声の録音再生の主流は。

オウム:ウネは夢の世界の守護者。ここでずっと眠っている!どうやっても起きないよ。夢の世界から出てこない。

オウムのいうことには男の名はやはり「ウネ」とのこと。ドーガやザンデと並んで大魔道師ノアの魔力を受け継いだとされる三人の一人です。その身だしなみをよくよく観察すると、防止とかメガネの感じがどこか見覚えがあります。アムルでルーネスが目覚める直前に「ドーガに会いに行け」と告げた老人が丁度こんな格好だった気がしないでもありません。となると、夢の世界を守護するというこの男がルーネスの夢の中に入りこんでメッセージを残したと考えるのが妥当でしょう。この世界の異変を正せるといわれる一人がこんなところで眠り続けているというのはどういうことでしょう。ちょっと目を覚まして不思議な魔法で助けて欲しいところですが、夢の世界の守護というのはそれ以上に大事なことなのでしょうか?っていうか夢の世界ってなんですか?ドラクエ6でもプレイ中ってことなんでしょうか?

こうして傲慢なルフェイン語学者のイメージが夢見るメガネ老人にウネ像が置き換わったのでした。宿屋にでも泊まった方が彼とは会話できそうです。オウムと話していても仕方ないので、今度は大陸の北西の方に進みました。そこにはレプリトという町があり、どうも幻術師にちなんだ町のようです。ダスターで吟遊詩人・アルクゥと風水師・レフィアを、サロニアで竜騎士・イングズを強化した流れなので、バイキングにちなんだ町が希望だったのですが、幻術師のターンでした。一度、レフィアを幻術師として育てようとしたことがありましたが、その特技である召喚魔法を一つも覚えないので、風水師に出戻っていた経緯があります。しかし、この町に売っている魔法を買えば幻術師も活躍の場が得られそうです。魔法屋のラインナップには、エスケプ、アイスン、スパルク、ヒートラ、ハイパと5つほどで、それぞれチョコボ、シヴァ、ラムウ、イフリート、タイタンを召喚する魔法らしいです。正直呪文の名前と召喚対象の結び付け方がよくわからないのですが、escape,ice,heatなどなんとなく効果が推測できそうなものもあります。

チョコボ以外はお会いしたこともないので、どんなのが召喚されるのか勉強してみましょう。ちょっと聞いたことがあるのはシヴァとタイタンです。シヴァさんはヒンドゥー教の最高神の一人で、ブラフマーさんが創造して、ヴィシュヌさんが維持したものを破壊する役割の神様です。芸術や歴史の中でも「創造と破壊の繰り返し」なんてフレーズがでてきますが、一つの事象の終端を担う人がいないと次の事象の萌芽がならないという意味で破壊屋さんもとても大事なのだそうです。驕れるものが久しからざるのもこの人のおかげですね。召喚したら多分、破壊してくれるのでしょうね。しかし、このシヴァさんは密教やら仏教やらを経て日本に伝わる頃には大黒天になっているので不思議なものですね。七福神の大黒様は「食物・財福」を司るそうなので、召喚したらギルとかギサールの野菜とかを置いていってくれそうです。
破壊神といえば、ダークシュナイダーさんとかもサブタイトルにそんなのがついていましたっけ。もう、あの漫画もどこまで進行したのか把握できていませんが、多分、まだ続いているはず・・・。さらにドラクエにも破壊神のイメージは登場していて、ドラクエ2のラスボス・シドーという破壊神には熱心な信者がたくさんいました。一番の信者であるハーゴンがパルプンテで呼び出された世にも恐ろしいものに逃げ出したときはいろいろな意味で驚きました。忘れられない思い出です。新しいところで、ドラクエ9にも破壊神フォロボスなんていういかにも「滅ぼす」からネーミングされた神様が登場していました。世代的にシドーの方がドキドキさせてくれたのですが、ドラクエシリーズ内の優劣を語りだすと大変なことになるのでやめましょう。でも、あの破壊神・・・ベホマ使うんだぜ・・・。

タイタンといえばタイムリーにも最近「タイタンの逆襲」という映画が公開されたところです。これは「タイタンの戦い」の続編とのこと。いずれも爆笑問題を抱えるタレント事務所が芸能界を舞台にのし上がっていくという内容ではなさそうです。ギリシア神話ではティターンなんて呼ばれる大きな体を持つ神様で、ゼウスと戦争して地底に閉じ込められたサイドの神様ですね。元素のチタンや土星の衛星タイタンなんかはこの神様にちなんで命名されたそうです。多分、召喚したら踏みつぶしてくれるんじゃないでしょうか。

続いてラムウですが、名前を聞いて最初に思いついたのは「神砂嵐」のワムウさんだったJOJOっ子です。多分、「ラ・ムー」ということで幻のムー大陸の王様あたりを意識したキャラクターなんじゃないかと推測してみました。ムー大陸のことは詳しくしらないのですが、ラ・ムーさんが太陽神として崇められていたとする著作物があるそうですので、召喚するとプロミネンスとかで焼きつくしてくれそうです。

イフリートさんは調べてみて知ったのですが、ランプの魔人として有名なアラビアン・ナイトのあの人だそうです。魔人のことを総じて「ジン」と呼ぶらしくイフリートさんもそこに属するそうです。そういえばサスーン城やらカズスやらで起こった透明人間事件の首謀者がジンという魔人でしたね。イフリートさんとキャラが被ってしまいましたが、大丈夫なのでしょうか。この人は多分、召喚すると三つほど願いを叶えてくれるのでしょう。

というわけで幻術師というジョブもなかなか面白そうに思えてきました。何といってもチョコボを召喚できれば敵の強そうな場所に遠出してうっかり手綱を離してしまっても、チョコボに乗って帰れるというのは大きいですよね。レプリト滞在中に幻術師についてもう少し検討してみるのもいいかもしれません。