高速艇ノーチラス 高速艇ノーチラス

国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

« サロニア図書館 | メイン | サロニアの天才エンジニア »

ノアの後継者

高速艇ノーチラス

ノーチラスのスピードは世界一ィィィ!とサロニアのエンジニアにドヤ顔されたルーネス一行は、まだ城内で話を聞いて回っていました。高速艇ノーチラスのエンジンならダルグ大陸の十字岬から吹き出す風に逆らって中に入れるはずとのことで、「光の戦士たちよダルグ大陸へ向かえ!」と背中を押されることになりました。そんな次の目的地とおぼしきダルグ大陸について、そこに何があるのかヒントも聞かれました。

黒魔道士っぽい人がいる部屋で聞いた話なのですが、この世界には大魔道師ノアという有名人がいて、その人が死ぬときに3人の弟子的な人にその力を分け与えたとのこと。その3人の名前が「ザンデ」「ドーガ」「ウネ」で、今起こっている災いをを起こす力を持っているのはおそらくダルグ大陸に住むこの3人の魔道師だけなんだそうです。ノアという人はさておき、この3人の魔道師のことを我々は知っているぅ!

ザンデさんの名前は、デッシュを犠牲にしたオーエンの塔のメドゥーサ戦で、そしてエリアさんを犠牲にした水の洞窟のクラーケン戦で聞かれました。今回の災いの黒幕の筆頭候補は間違いなくこの人でしょう。ガルーダ戦でアルス王子こそ無事でしたが、ゴーン国王を失った背景にもやはりザンデがいたのでしょうか。ギガメス大臣から直接言及はなかったような気がしますが、まぁ、おそらくは関係者なのでしょうね。

そしてドーガの名前は、クラーケン戦後、水の洞窟が地震で崩れて救出されたルーネスの夢枕に立った老人の口から聞いたのでした。確か「ダルグ大陸のドーガにあえ!」みたいなことを言われていたと思います。ゴールドルやサロニアの一件を挟んでいたので忘れかけていましたが、ついにドーガに会いにいくという流れに辿りつけました。

最後にウネさんについてですが、ルーネスたちは知らないでしょうが、私はルフェイン語を研究するウネ教授のことを覚えていました。「私のことを知らない?ふん、ナンセンス」みたいなキャラクターでした、確か。そんな傲岸不遜なあの人がいつの間にかノアさんに弟子入りしていたとは驚きです。ルパガミド、ルパガミド。

とりあえず流れとしてはルフェイン語学者ではなく、ダルグ大陸にドーガを探しにいくことになりそうです。あの日、老人に枕元で言われた言葉をルーネスも少し思いだしたみたいで、「ダルグ大陸・・・どこかで聞いたような・・・」とつぶやいてました。その前に、世界の歴史やこの地の伝説を知りたいなら、サロニアの図書館に行くといいと言われたので、そっちも調べにいきましょう。

城を出るとき、サロニアを救った光の戦士よ、ありがとう!とひとしきり感謝の言葉を受けました。表面上はアルス王子の手柄となっていたようですが、内部の人はちゃんとわかってくれているようで安心しました。また、命令とはいえ無益な戦いをしてしまった自分が恥ずかしいと反省する兵士の方々の姿もみられました。まぁ、闘犬とか闘鶏とかと一緒ですから、畜生のレベルの扱いを受けたわけですもんね。赤面するのも無理はありません。王政化にあっては反逆=死罪なので、暴力支配怖いとも思いますが、現代社会において、ブラック企業の社畜の人々はもっとひどい扱いを受けていたりして、資本主義社会もこわいですね。ブラック企業に限らないかもですが。

サロニア城を出るとそこには噂の高速艇ノーチラスが置かれていました。すぐに運転したいのを我慢してサロニア北西の町に向かいます。基本的に町の中では歓迎ムードです。中には「今思えばギガメスが現れてからサロニアはおかしくなってしまった。国を乗っ取ろうとしたのかそれとも・・・」なんて考察を始める人もでてきて、平和を実感するのでした。圧政下では、そんな発想にいたる余裕すらなかったんでしょうね。想像するにギガメスがザンデの手下だったとしたら、軍事国家として強力すぎたサロニアの弱体化を指示されていたと考えるのが妥当なところでしょう。怪鳥ガルーダとして正面から攻撃するより、国王を操って兵力を半分ずつ潰し合わせた方が効率的だとも考えたのでしょうね。まぁ、普通に考えたらこの作戦は穴だらけだと思いますが、王家の信用を失墜させて王国をバラバラに解体する効果はあったかもしれません。もしもアルス王子がカシュオーンの二男王子のような臆病ものだったら危ないところでしたね。

さて、目的の図書館では、たくさんの書架の中からオーエンの本、古代の本、飛空艇の本、難しい本、暗黒剣の本といった本を閲覧できました。

オーエンの本は3冊に分冊されていて、どうもある装置の研究者が書き遺したもののようでした。長年の研究の末完成したこの装置を使えばどんな巨大な者でもコントロールでき、理論上はこの星でも動かすことができるとのこと。星を動かすというのは裏を返せば自転や公転を止めることもできるわけで、特定の国に太陽が当たらないように操作することや、北極の氷を全て溶かすといったこともできちゃうかもしれないのです。そしたら、まぁ間違いなく世界を手中に収めることになりますね。核兵器みたいな破壊しかできない兵器なんかよりずっと「使える」装置となります。この本の著者は次の研究課題として「冷凍」を挙げていて、物質を完全に冷凍することで時間の流れから物質を切り離すこおを目指していました。それは人間であっても例外ではなく、SFでよくきかれる「コールドスリープ」みたいなものを目指していた節があります。さて、この著者の人は3巻目にして研究の完了をみたのか準備が整ったとしてサロニアから実験場へと移動するとのこと。そして、息子であり優秀な弟子であるデッシュを連れていく・・・とのことでした。総合してこれまでの出来事と照らし合わせてみると、この本の著者、おそらくオーエンさんは、大陸を浮かばせる実験をしに出かけたのでしょう。その地でオーエンの塔を建造し、例の装置で浮遊大陸が誕生しました。サスーン城やアーガス城の領主から反発を受けそうなものですが、古代ではまだ両国は誕生していなかったのかもしれません。グルガン族はどうでしょう?グルガン族が古代からいたとして、グルガン族の未来予知能力を聞いた古代人オーエンさんは、有望でチャラ男な息子にして弟子のデッシュを未来での惨事に対応するべく冷凍装置で眠らせて現代に送り込んだということになります。冷凍装置が不調だったのか、デッシュがチャラ男すぎたのか、彼は冷凍睡眠状態か覚醒後、やるべきことをすっかり忘れてサリーナ嬢とイチャイチャしていたわけですが、最終的にはなんとか父の残したオーエンの塔を守りきったのでした。この時間軸を使ったシナリオはなかなか印象深いですね。まさかデッシュの生い立ちを図書館の一角で知ることになるとは、レフィアが不覚にも涙ぐんでいることでしょう。

続いて飛空艇の本を紐解いてみましょう。どうも新刊本だったらしく、「The best 飛空艇 of the year」が紙面で発表されていました。

1位 潜水艦ノーチラス
2位 巨大船インビジブル
3位 飛空艇エンタープライズ

これまで乗っていたエンタープライズ号がなんと3位にランクインしています。もう壊れちゃったけど・・・っていうか、サロニアに壊されちゃったんですけどね。その代わりに1位のノーチラス号をもらえたのだからよしとしましょう。しかし、潜水機能がまだ未実装なのに潜水艦と銘打たれているということは、やはりFF3には海底マップも用意されているということなんでしょうね。世界地図も随分と海の面積が大きいことだし、多分グラコスの城ぐらいはあるんでしょう。2位のインビジブルというのは初耳ですね。名前からしてステルス機能を持ってそうですが、この世界に航空レーダーみたいなものがあったりするのでしょうか。巨大船ということなので、FF2でいう大戦艦みたいな存在なのかもしれません。大戦艦の破壊力が半端なかったトラウマがあるので、ちょっと怖いです。絨毯爆撃で町がいくつも滅んだのでしたよね。インビジブルという名前も、通った後にペンペン草一つ残さず、目撃者全員死亡的な意味だったら怖いなぁ。

もう一つ飛空艇にも関係する本で「難しい本」というのを読んでみましたが、ルーネスの知識レベルを大幅に超えていたので部分的にしか読めませんでした。「時の歯車の原理・・・永久機関とはその反物質を・・・均衡状態で・・・」これはルーネスどころかレフィアの脳もパンクしそうな内容です。過去に学者だった経験のあるアルクゥ先生なら読みこなせるかもしれませんが、ルーネスがすぐさま本を閉じ、本棚に戻してしまったので正確な内容はわかりません。飛空艇の原動力である時の歯車に関する本なのでしょうね。人類の夢ともいえる永久機関が実現されているわけで、多分デッシュの親父のオーエンさんもこれを使って浮遊大陸を浮かしているんじゃないかと推測されます。「反物質」「均衡状態」という単語があるので俗に言うダークマターの斥力と地球の引力を均衡させて一定の高さに浮かぶとかなんとか書いてあるのでしょう。反物質というのは質量がマイナスの値らしいので、大量に摂取したら体重計に乗るのが楽しくなりそうですね。時の歯車を分解して、反物質を取り出す女子が殺到し、飛空艇時代が終焉に向かう未来予測も立ちそうです。反物質は自然界にはみられないので、自分で作らなきゃならないそうです。反物質と物質が衝突すると対消滅という現象とともに両物質は消え、エネルギーに変換されるということなので、宇宙開発におけるエネルギー源としての利用も考えられているんですって。これ以上深く考えると風水師・レフィアさんにブラックホールで図書館ごと質量を奪われることになりそうなので止めましょう。残りの本は次回!