やっとのことで下水道の奥に住むデリラばあさんに会え、浮遊草の靴を貸してもらえるところだったのですが、デリラばあさんの投げた靴をキャッチしようとすると横やりが入るのでした。「危ない!下がるのじゃ!」と危険を知らせるその声は明らかに先に洞窟で助けた4人の老人グループでした。もう地上に帰ったものと思っていましたが、まだ何か本物の光の戦士に未練があったのか後ろからついてきていたようです。そのじいさんのしわがれた声に注意をそらされ、浮遊草の靴を地面に落してしまうと、その瞬間靴が爆発しました。衝撃で爆発するということは浮遊草の靴はニトログリセリンのような危険物だったのでしょうか!?イングズがじいさんたちに詰めより、なんでまだここにいるのか問いただすと、なんとさっき助けられたにも関わらず、ルーネスたちが心配になってついてきてくれたとのこと。老婆心という言葉の通り、人は年をとると余計なおせっかいを焼きたくなるものなのでしょうか。しかし、どうやらちょっと事情が異なるようです。デリラばあさんの投げたあの物体は浮遊草の靴なんかじゃなく、単なる爆発物とのこと。以前、この偽物を見たことがあったじいさんたちは、デリラばあさんがルーネスたちにむかってそれを投げつけるのをみて助けてくれたのでした。・・・もうほんとにさっきから「じいさん」とか「ばあさん」とか高齢単語ばかりタイプしてますが、アムルの町のお年寄り元気でやんちゃすぎるでしょ。他の町ではせいぜいジルじいさんみたいな長老役がいるのが関の山で、シドみたいなちょい悪じいさんがいるだけでも随分がんばった方だと思われるのに、アムルったら組体操を組む4人組のじいさんやら、爆発物を投げつけるばあさんやら、奇想天外にもほどがあります。
きっと、町を流れる水の水質がよくて、じいさんたちがいつまでも健康で暴れられる町なんでしょうね。しかし、下手したら死人がでかねない爆弾トスとはおだやかではありません。なんだってこのデリラばあさんはその顔が端的にあらわすように人を避ける偏屈になってしまったのでしょう。他人が大好きなのにうまく表現できなくってついつい爆殺しちゃうツンデレばあさんなんでしょうか?多分、その逆で人間が嫌いなんでしょうね。俺は群れない一匹オオカミなのさ、みたいなキャラを目指していたりして。
しかし、ばあさんはどうやらじいさんたちと古い馴染みのようで、じいさんたちがルーネスたちこそ本物の光の戦士であるとばあさんの懐柔を試みると、すんなり本物のふゆうそうのくつを渡してくれました。ちょっとじいさんたちにつらく当たっていたイングズもこれにはびっくりして、じいさんに「ありがとー」と素直に感謝すると、じいさんはフォフォフォと笑いながら「わしのテレポで帰ろう」と地上まで連れて行ってくれました。えっ!?じいさんテレポとか使えるの?なかなかの隠された才能です。一人、アルクゥとトレードしたい・・・。
パーティ内で誰も使えない呪文テレポで地上に戻りました。そして、すぐにしたことは微妙に使いにくい吟遊詩人・アルクゥから白魔道士・アルクゥへのジョブチェンジでした。回復役を確保して、次回、浮遊草の靴を履いてゴールドルのやしきに向かいます。