国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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豪華賞品

前回、冒険ロマンRPGの主人公、「勇者」としてはありえない失態をおかしてしまったフリオニールは、恥辱にまぎれながらもその原因となったモンスターに攻撃を開始したのでした。この「ラミアクィーン」というモンスターの名前をみてちょっとひっかかったのですが、ドラクエシリーズに「ラーミア」という乗り物、もとい聖なる神鳥がいまして、ひょっとしたら「ラミア」という単語には元ネタがあるんじゃないかと調べてみると、予想通りWikipedia先生に回答が掲載されていました。「ラミア」には地方によっていろいろな伝承が残っているようですが、FF2の「ラミアクィーン」から鑑みるに、ギリシア神話に登場する元・リビアの女王というのがイメージとして近そうです。ゼウスに見初められて、ヘラの怒りを買うというギリシャ神話の定番コースで実子を殺されて以降、下半身を蛇の姿に変え、他所の母親を羨んで子供を食い殺す化け物になったのだとか。今回はフリオニールがその犠牲になりそうだったわけですが、人に化けてベッドに誘い込むなんてなかなかいかがわしいモンスターです。ドラクエのラーミアの方とは名前以外にあまり関連が見出せませんでした。異世界ではレティスだし、ラーミアはどっちかっていうと不死鳥のフェニックスが背景にありそうです。

恥ずかしすぎる完璧に騙されたという怒りも手伝って、無事に偽のヒルダ王女を倒したものの、穴があったら入りたい心境のフリオニール。仲間との会話もなんだかギクシャクしています。変に仲間が気を使ってくれるのが逆に気まずいんですよね。頼むから何かしゃべってくれ、マリア
いの一番に飛び込んできたレイラはどうやら、王女の寝室での一連の事件をこっそり見ていたらしく、おかげでフリオニールの危機は回避できましたが・・・一応確認してしまうフリオニールがまた恥ずかしいです。「レイラ・・・ずっと見ていたのか・・・?」

姐さんに握られた弱みそういえば、この姐さんも一度はフリオニールを騙そうとした経緯がありましたっけ。「女は怖いんだ」という姐さんの台詞は説得力がありすぎます。なんかもう、下手するとこのパーティーの主導権がレイラ姐さんに握られてしまったかもしれません。ごろつきを纏め上げただけあって、神経の使いどころを心得てそうな姐さんはリーダーにピッタリです。フリオニールに本当に必要なのはこんな女性なんじゃないかとすら思います。カカア天下、万歳。尻に敷かれるこの安心感。

ものすごい胡散臭い情報とにかく、現状をまとめると「ヒルダ王女救出は未遂に終わっていた」ということと「フリオニールも危険分子として敵に認識されだしている」ということがわかりました。わざわざ、ヒルダ王女に模したモンスターを送り込んで、フリオニールを名指しで襲ってきましたからね。まぁ、大戦艦を落とした段階でフリオニールも相当名を上げたってことでしょう。名を上げると危険も増えますが、できることも増えますので、このまま継続して戦功を重ねていきましょう。そして、ヒルダ王女の再奪還を考えなければなりませんが、ここで兵士から一報が入ります。パラメキアの闘技場で開催される天下一武道会ならぬ闘技会の賞品にヒルダ王女が出品中とのこと!パラメキア皇帝よ、お前はエンドールの王様か!「賞品は姫」というのは漫画チックというか、実際にあったらなかなか下品な発想だと思うのです。女は強い男が好きなはず、という勝手な理屈が背景にチラチラ見え隠れします。フリオニールも剣の熟練度がメキメキ上がっていますから強いっちゃ強いですが、強さを理由に女子にモテたことはありません。
ってか、それ以前に人を賞品にするなんて、とんだ人権侵害です。人の命は誰の所有物でもありません。奴隷反対!近代民主主義国家としては納得できません。あぁ、でも剣と魔法のファンタジー世界で、普通に王制がまかり通っている世界でしたっけ。じゃあ、よし。姫が賞品だというのなら、力づくで奪還してやりましょうとも。エイエイオー。

何かやる気だしたゴードンすると、再び王女の寝室のドアが開き、どこで聞きつけたのかゴードンが自分も連れてってくれとお願いにきました。人の寝室を何だと思っているのでしょう。エチケットのかけらもないです。どんだけ自由なんだ。プライバシーの侵害だ。もしもフリオニールがヒルダ王女となんかいやらしいことでもしてたら、どうするんだと・・・。あぁ、穴があったら入りたい
ゴードンは本物のヒルダ王女の状況にいてもたってもいられないという心情らしく、フリオニールと共に自身の手でヒルダ王女を取り戻したいとのこと。なんかこいつ、おいしいところだけツマミ食い的に参加してこようという感じがして、相変わらず好きになれませんが、彼は彼なりに自分の立場をわきまえているのかもしれません。うまいことフィンの後継者ヒルダに取り次がなければ、カシュオーンの領民の未来は暗いかもしれませんもんね。
それか、兄のスコットとヒルダ王女の睦まじい様子に感化されて、本当にヒルダ王女にホレてしまったのでしょうか。あのヘタレが・・・ヒルダ王女を!?あえてジャイアン風に「ゴードンのクセに生意気だぞ。」と恋心を牽制したいですな。あぁ、本当はこの台詞、どちらかというとスネ夫の台詞かもしれません。でも、スネ夫のものはジャイアンのもの、ジャイアンのものはジャイアンのものなので、そこは気にしないでおきましょう。
ゴードンの真意はわかりかねますが、ヒルダ王女を助けたいという気持ちは本当なのでしょうから、連れていってみましょう。でも、あんた亡きフィン国王から、反乱軍の全指揮を執るように言われてなかったっけ?責任放棄しちゃダメなんじゃないの?適材適所というか、あんまり強くないんだから、王座に座って事務仕事の方が向いてるんじゃない?
そしたら、空気を読んだレイラ姐さんが「あたいたちだけでもなんとかやるよ。」と申し出てくれました。なるほど、姐さんが入れば、反乱軍の士気も上がるかもしれません。ゴードンより頼もしいですから。ん?ところで元女海賊だったレイラにそこまでやらせていいのか?今は普通に仲間として行動を共にしていますが、レイラをみんなどこまで信用しているのでしょう。仲間になるまでの経緯がなかなか胡散臭いので若干心配です。が、パーティーは幼馴染3人組+ゴードンという編成に戻りました。
内心、フリオニールはホッとしました。さっきの偽ヒルダ王女の一件を知らないゴードンがいてくれれば、気まずい旅路の安息所になってくれることでしょう。後はレイラの口が軽くないことを祈るのみです。ヒルダ王女を連れ戻して帰ってきたとき、アルテア中にあらぬ噂が広がっていたりしたら、いっそパラメキアに寝返ってしまいたくなりそうです。

ツンデレじいさんの激励それでは、旅の準備を整えてさっさと出発しましょう。ヒルダ王女が賞品となっている闘技会がどんなシステムで運営されているのかわかりませんが、フリオニールが到着する前に優勝者が出てしまえば、その人(おそらくはマッチョ)にヒルダ王女を奪われてしまうってことも考えられます。急がないとマッチョがヒルダ王女に何をするかわかりませんよ。とりあえず、闘技場の場所を明確にするため、反乱軍基地内の人に話しかけて回っていると、ツンデレじいさんから激励の言葉をいただきました。「死ぬでないぞ。」ツンデレじいさんのデレ部分が炸裂します。今までそんなこと言われたことないよ。なんかシナリオもいよいよ大詰めという段階なんでしょうか。

じっ、じいさんっ!さらに返す刀で「おまえたちが好きじゃったよ」発言まで飛びだしました。なんだよ、じいさん。俺たちだってじいさんの叱咤がなければここまでやれなかったよ。思わぬ言葉にフリオニールとじいさん泣きっ面です。ここまで名前すらついていないキャラクターに感情移入したことがかつてあったでしょうか。FF2の助演男優賞は、自分の中で既にじいさんが有力候補です。チョイ役なのに圧倒的な存在感でフリオニールを導きました。じいさんのためにも、ヒルダ王女は必ず奪還してみせます。好きだよ、じいさん。