国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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男の子だもの

卵次第生き残った最後の飛竜が残した卵を無事に孵すべく命の泉に投入したフリオニールたちは、経過報告のためディストに戻ってきました。竜騎士の奥さんから飛竜の最期を知らされ、分かってはいたことですが、この遠征がすぐには意味をもたなかったことことに脱力します。もちろん、奥さんの言うとおり「卵」という最後の希望を泉の中で眠らせることにはつながりましたので、全てが無駄だったわけではありません。気丈な奥さんは、息子さんとともにこのディストの城に残って暮らすそうです。そして、飛竜の卵を見守ってくれるとのこと。このディストにきて二組の親子との出会いがありましたが、お互いがお互いを思いあう気持ちをまざまざとみせつけれらました。金髪の息子も母親を助け、一緒に卵を守ってくれることでしょう。そして、卵が孵化したあかつきには、次世代の抵抗勢力として育ってくれることでしょう。
もしもフリオニールの本当の母親がいたら、やはりフリオニールを助けてくれたのでしょうか。フリオニールの生い立ちがはっきりしませんが、捨てられた子なのか、やむなくマリアの家に預けられたのか、現状で知る術はありません。ただ、ディストの城にきてよかったとフリオニールは思ったのでした。

様子のおかしいヒルダ王女特に手柄もなく、手ぶらでアルテアに戻ってきたフリオニールたちが、いつものように反乱軍やアルテアの避難民の集まる広間にくると、話題はヒルダ王女のことで持ちきりのようです。王様の死後、気持ちを塞いでいたヒルダ王女の様子がいよいよおかしくなってきたのだそうです。黒騎士に敗れて瀕死の状態だったフリオニールたち3人を拾ってくれたときの威厳あふれる在りし日の姿は思い出すべくもなく、寝室に閉じこもったまま不気味な笑みを湛えているという・・・気丈なようでいて、中身は女の子ってことか。しかし、反乱軍の中枢をまとめあげるという重職は彼女にしか担えません。カシュオーン王子・ゴードンが現在反乱軍の指揮をとっていますが、それを面白く思わない連中がいないとも限りません。フリオニールに何ができるわけでもありませんが、王女の寝室へ向かってみましょう。
寝室では「フフッ」と相変わらず不敵な笑みこぼす王女が待っていました。ちなみにまだ正規に王座を継いだわけではなさそうなので、ヒルダ王女と呼ばせていただいておりますが、元老院的な機関とか有力な貴族の集団があれば、一早く王位を継承させたいところでしょう。宙ぶらりんな王座は国の不和につながりますからね。世継ぎの王子がいない以上、フィンの王位は多分ヒルダ王女に委ねられ、戴冠式を経てヒルダ女王が誕生という感じかな。ヒルダ女王は子を生して血を次代に繋げなければなりませんから、反乱軍に残っている国の有力者の家系か、まぁ、問題がなければカシュオーン王家の血を継ぐゴードンと結婚となりますね。もともとゴードンの兄スコットとヒルダ王女は懇意の仲で、二人の結婚について両王家の中でも合意はあったようですから、二つの国がくっつく下地はできていたと思います。ただ、カシュオーンは殲滅されているので、今の力関係ではフィンが間違いなく上段に位置することになります。早くもゴードンは尻に敷かれる図式が見えてきました。まぁ、あんまりフィンに優位にことを運ぶと元々カシュオーン領に済んでいた人の反感を買うことになりそうですが、そこら辺をうまく調整する力はヒルダ王女にはあるんじゃないかなと思います。

人払いしましたスコット王子の死を看取ったフリオニールとしては、ヒルダとゴードンの良縁というのは、なんか釈然としないものもあるのですが、王族の自由恋愛ってのはなかなか難しいものなんですよ。現代に住む私には、ちょっと分からない感覚ですね。
さて、ヒルダ王女は個人的にフリオニールと話がしたいらしく、マリア、ガイ、レイラの三人は廊下に下がっていて欲しいようです。何の話かはわかりませんが、ここにきて仲間はずれにされる感じで釈然としない三人ですが、フリオニールに促され渋々引き下がっていきました。王女との思わぬツーショットタイムが始まり、フリオニールもびっくりですが、ヒルダ王女はお構いなしに近くに寄るように指示をしてきます。

身分の壁を越えられるかそして、びっくりなことにフリオニールが・・・求められました。「じらさないで・・・」あまりに直接的な言葉に私が一番びっくりしました。FF2という名のエロRPGを間違えて買ってしまったのかと、画面を二度見しましたよ。ここから変に凝ったグラフィックシーンが開始されたりするのかと。リメイクとはいえ当時のファミコンのグラフィックです。色の階調も少ないはずなので、肉感のある絵を描くにはタイルパターンを駆使して・・・。いやいやいや、一瞬いろんな妄想が飛び出しましたが、冷静になりましょう。ヒルダ王女、そんなに「ゴードン」がお嫌ですか!?そういえばスコットから預かったリングを受け取らず、フリオニールに預けたままにしたというあたりのヒルダ王女の行動が、ひょっとしたら伏線として生きてくるのでしょうか。恋人を失ったヒルダ王女を癒すのは、若い兵士。そりゃ、フリオニールはミスリル奪還から大戦艦撃破と若いわりに目に見える活躍ぶりを発揮しましたが、いやはや王女様のご寵愛をいただくことになるとは。フリオニールの出世計画もいきなり王手となりそうです。
身分の差を越えたラブロマンスというのも悪くないんじゃないですか?FF1のときもナイトの身分でセーラ姫とそのバックグラウンドを狙っていきましたが、よもやFF2でも同じ図式ができあがるとは。今回、フィン王国自体は傾きかけた船ではありますが、ヒルダ王女自身は優れた女性ですし、再興の余地はまだあります。ここでヒルダ王女と鉄の結束を築いておくことも今後のためかもしれません。

いい夢みさせてもらったよ装備品を一つずつ脱ぎ捨て、ヒルダ王女のベッドへと徐々に近づいていきます。この段階でフリオニールの性体験はゼロというのが、私の予想です。戦争中という背景もありますし、一番近くにいる女子も妹同然に育ったマリアです。女海賊のレイラさんが直接的な行動を起こさない限り、フリオニールから燃え上がるような恋愛感情が起こることはこれまでなかったと思うのです。自分大好きのフリオニールは、わざわざ女の子を誘ったりしません。ただ、誘われたらフラフラします。
フラフラしたフリオニールは、そして足元をすくわれます。ベッドの上には下半身が蛇の女性型のモンスターが、してやったりと待ちうけています。すっかり防御を解き、あとはルパン三世のようにハート模様のトランクスを脱ぎながらベッドに飛び込むだけだったフリオニールは唖然としています。「きさま!王女じゃないな!!」あまりにも情けない言葉が王女の寝室に響き渡ります。王女に化けていたと思われる敵を前に半裸という無様な状態で逆に襲われてしまうとは。フリオニール、人生最大の恥辱!

ラミアクィーン戦そこでさらに恥ずかしいことに廊下で待機していたはずの仲間が加勢に訪れます。一番見られたくない人に、一番見られたくない姿をさらけ出してしまいました。マリアの頬が軽く紅潮して、なんだか伏せ目がちです。無表情なガイすらもなんだか軽蔑の眼差しを送っているような。まぁ、フリオニールの主観です。ガイは本当は事態を飲み込めていません。レイラさんにいたっては、苦笑しています。恥ずかし過ぎる。顔から火が出るとはこのことです。
とりあえず、仲間が時間を稼いでくれている間にさっき脱いだものを再度装備します。ですが、慌ててしまってうまく着付けられません。さっきからマリアがこっちをチラチラ見ている気がするし、この後このパーティーでやっていける気がしません。もういっそ、ヒルダ王女のように引き篭もりたい。
着替え終えたフリオニールは、これまでで最も憎むべきヒルダ王女のニセ者・ラミアクィーンに対峙します。「コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス、コロス・・・。」呪文のように呟きながら、異様な迫力でモンスターに切りかかります。心中お察しします。