国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

« 男の子だもの | メイン | 生き残りの飛竜 »

竜の託卵

ステータス前回、飛竜に話しかけたら何だか怒られたフリオニールたちは、飛竜語を話すことができるようになるという「ペンダント」を求めて飛竜の洞窟へと向かいます。動物と会話できるというのが唯一の自慢だったガイが何だか落ち込んでいて手に負えません。最後の一匹になってしまい飛竜の気も昂ぶっていたのかもしれません。だから、ガイは悪くないよ。

飛竜の洞窟入り口飛竜の洞窟はディストの城の北西の山岳地帯にありました。飛竜っていう種族が元々は山岳地帯の出身なのかもしれませんね。竜の生態って何だか謎めいた感じです。世界中でいろんな竜の伝承が残っていますが、翼があったり、恐竜みたいだったり、蛇みたいだったり、火を吹いたり、ボールを七つ集めると登場したりとわりとバラエティに富んだ内容になっています。私が知る限り「爬虫類っぽい」ぐらいの共通点しか思いつきません。そんなイメージの核になる部分がない不安定な仮想の生物のミステリアスなところがクリエーターの想像力を刺激するんでしょうね。ドラゴンクエストは、もろに「ドラゴン」をその名に冠して、一応ドラゴンにまつわるエピソードがシリーズを通して登場しますが、FF2でもやはりドラゴン要素は欠かせないようです。FF1のバハムートからFFでは竜には翼があるというイメージで統一されていくのでしょうかね。で、穴を掘って住まうという感じなのかも。火を吹いて岩盤を削ってるシーンとかあったらかっこよさそうですね。

飛竜の洞窟内部飛竜の洞窟の中は、薄暗く物静かな感じです。どのくらい深い階層構造なのかもわからないので、とりあえず慎重に中を進んでいきます。もちろん敵もでます。敵が出るってことは、パラメキア的にもこの洞窟で何かを探しているのかもしれません。意外とペンダントが超重要アイテムだったりして。

ペンダント発見と思ったら、あっさりペンダントが発見できてしまいました。入って階段を一つ下りたくらいだったでしょうか。まだ、この洞窟は先がありそうなのですが、とりあえず目的は達成したので一度ディストに帰ることにします。ちなみにこのペンダントを発見した場所に竜騎士のものと思われる兜が落ちていたのですね。もちろん持ち主は既になくなっているのでしょう。おそらくはパラメキアが攻め入った際に、この洞窟に落ち延びて、追っ手に殺されたか、はたまた既に致命傷を負っていたか・・・とりあえず彼のペンダントは、冥福を祈りつつありがたくお預かりしてしまいましょう。はたして、飛竜と話すために必要なのは竜騎士の血なのかペンダントなのか、依然としてわからない状況ですが、少なくともこれがあればフリオニールたちにも飛竜と会話を持つチャンスが訪れるのでしょう。

指圧の心・命の泉ディストに戻ってくると、竜騎士の妻だという人が、先ほどの飛竜の洞窟について教えてくれました。かの洞窟をさらに奥に進むと飛竜の産卵場所・命の泉があるのだそうです。押せば湧いてくるやつですね。指圧の心、母心♪洞窟の中の泉で産卵するというあたりが、また一つ竜の秘密の生態っぽくて神秘的です。はてさて、爬虫類っぽいドラゴンも卵は水中に産み付けて、孵化後の幼生の段階は水中で過ごすんでしょうか。であるとするとカエルの仲間の両生類っぽい感じです。それとも生まれて間もない竜は、水辺の小動物を食べて育つということなのでしょうか。後でその命の泉というところにも行くことになるのでしょうから、そこら辺は要チェックです。

子供心に心配ついでに隣の金髪少年にも話しかけてみると、なんと衝撃の事実が発覚しました。生き残った最後の飛竜が・・・死んじゃうんだってさ。あぁ、フリオニールがこのディストまでやってきた理由は竜騎士と飛竜の力を借りるためでしたが、竜騎士の末裔はまだほんの子供で、飛竜は最後の一匹が命の灯火を消さんとしている状況です。無駄足とはこのことです。フリオニール、内心、焦ります。ですが、子供の手前、あまり動揺するわけにもいきませんので、平静を装いつつ、少年をなだめます。もしも、本当に飛竜が死にかけているのであれば、今すぐにもペンダントを使って情報を収集しなくてはなりません。「お見舞いに行ってくるよ。」とかなんとか少年に言い残して、飛竜のいる奥の間に進んでいきます。

飛竜へ申し出飛竜がイライラしたように鳴き声を荒げていたのは、そういうことだったんですね。よもや死にかけていたとは思いも寄りませんでした。そりゃ、言葉の通じない人が、死に際に近寄ってきて「力を貸してくれ」なんて言い出したらうざいってもんです。今度は、ペンダントを使って飛竜の言葉でもう一度申し出ます。但し、死に掛けた飛竜の力は頼りになりません。ディストとの協力関係は心情的なもので、軍事的なものとはならなそうです。帝国軍の悪辣非道なやり口を恨みに思っている同士、シンパシーを感じたフリオニールが「飛竜一族の無念を晴らしてやる」と宣誓しただけです。あの竜騎士の子供が将来的にはいい感じに育ってくれたりしないもんかと微かな希望はありますが、ディストへの遠征は正直失敗です。

毒飲んでましたすると、フリオニールの気持ちを察したのか、静かに飛竜が語りかけてくれました。この飛竜もパラメキアの飲み水への毒混入作戦の被害を受けていたため、もうじきその命が絶たれるのだそうです。全身に回った毒はおそらく「どくけし」では、どうにもならないものなのでしょう。もしも、この飛竜だけでも生きて協力してくれたのであれば、パラメキアに空から攻め入るという三次元的な攻撃も可能だったのですが、台座に横たわったままもう既に動くこともままならない姿からは、雄々しく空を舞っていたであろう飛竜を想像することはできません。自分の中で情には厚いキャラ付けのされている女海賊・レイラ姐さんが「死に水はあたいが取ってやるよ」とかなんとか言ってます、多分。無念でしょうね、帝国に手も足もだせない現状が。

飛竜の卵もらったが、事態は意外な展開をみせます。この飛竜、今の状況を嘆くこともなく、フリオニールたちに最後のお願いをしてきました。先ほど竜騎士の奥さんにきいた命の泉にこの飛竜の卵を沈めてきて欲しいとのこと・・・この卵は!?
そうです、この飛竜はお母さんでした。最初にあったときにフリオニールたちに威嚇してきたのも、死に際の抵抗ではなく、卵を守る母親の意地だったのです。本来であれば、飛竜の産卵は命の泉で行われるはずでしたが、毒によって洞窟への帰還が困難となったこの飛竜は、ディスト城で産卵していたのです。そして、この卵が無事に育つように、命の泉に返してやってほしいとフリオニールに願いを託したのでした。
フリオニールがもしも、ディストを見限って帝国との共闘を切り出さなかったらお母さん飛竜も卵を託そうなんて気持ちにはならなかったでしょう。うーん、この卵、何だか期待させてくれるじゃないですか。飛竜がどういったライフスパンで生きているのかわかりませんが、卵から孵化して一年もすれば、小柄ながらもそこそこの飛び手になるんじゃないでしょうか。繁殖は無理かもしれませんが、パラメキア攻略の一手には十分なりうるというのがフリオニールの計算です。

絶滅危惧種母親飛竜は最後の願いを言い終えると、静かに台座に首を下ろしました。まだ息はありますが、飛竜の洞窟から次に戻ったときに、この飛竜と生きて会えるという保障はもうどこにもなさそうです。「母親ってすごいのな。」とポツリとフリオニールがこぼします。孤児だった彼は本当の母親の姿を知りませんので、何か胸に残るものがあったのかもしれません。(と、勝手に想像しました。)

渡りたくなる橋再び、飛竜の洞窟に潜ります。洞窟内にはクレバスができており、橋が渡されていたりもします。そんな人工物から察するに竜騎士たちも頻繁にこの洞窟に訪れていたのでしょう。ただ、パラメキアに落城されて以降、誰もメンテナンスをしていないとみえ、その木造の橋はボロボロな状態です。・・・明らかに強度の劣る部分が一点見られますが、まぁ、きっと渡ると下に落ちるんですよね・・・落ちるよなぁ。でも、あえて渡るのが男ってもんです。あわよくば、落ちないととれない「さとりの書」的なアイテムの入った宝箱があることを夢見て、橋を渡ると案の定、ブチンと途中で木組みを支えていた縄が切れ、下に真っ逆さまです。そして・・・、正しいルートから外れた場所に落とされただけでした。男の性って悲しいな。

レブナントこのダンジョンです「レブナント」っていうモンスターが出てくるんですが、なんか聞き覚えのある単語なんで気になっていたんです。単なるゾンビ系のHP吸収してくる見た目もパッとしない敵なんで、どうして気になるのかわからなかったのですが、よくよく思い出してみるとFF12の続編かなんかで「レヴァナントウィング」という傍流が出ていたのでした。果たして「レブナント」と「レヴァナント」で関係があるのかないのか、さっぱりわからなかったので、調べてみたところおそらくどちらも「REVENANT」と綴って「幽霊」や「亡霊」を意味するんじゃないかと思います。その他に「(長い留守の後に)帰って来た人」なんて意味もあるんだそうですが、FF12はまだ未プレイなためどういう意味がそのタイトルに込められているのか正確にはわかりません。きっとFF12でもシナリオ中でヨーゼフみたいに人が死んでいて、でも外伝的なストーリーでその人がクローズアップされるとかそんな内容なんじゃないでしょうか。むしろ注目すべきは「v」の発音が「」から「ヴァ」に変化しているところです。FF2から回を重ねるごとにFFは格段とおしゃれ感が上がっているのです。(憶測)

間違えると小麦粉で、○×クイズをさらに難しく4択にしたような感じで扉が並んでいる部屋に辿りつきました。通常、思い切りよく飛び込んでみると、小麦粉だらけになったり、泥まみれになったり、熱湯につかるはめになったりするわけですが、FFだと行った先が「小部屋」なんですよね。宝箱があるわけでもない何もないガランとした部屋だと、あまりの空虚感で罰ゲーム以上のがっかり感を味あわされるのですよね。あと引き返すと必ず敵が出てくるところもシンドイです。ドラクエだと正解の扉以外も入ってみると小さなメダルの入ったツボがあったりして、ついつい全部試したくなるんですけどね。そのクセでついつい左端の部屋から順番に入ってみたりして。右から2番目が正解だったと思います。

キマイラ語はいける正解の扉の奥はどうやら命の泉らしく、緑色の湖面を静かに湛えています。が、眼前には黄色いモンスターが。ガイいわく、フリオニールの抱える飛竜の卵を狙っているのだとか。おぉ、飛竜語はわからずとも、キマイラとは心が通じたのか。ジャイアントビーバーといい、キマイラといい、なかなかキワモノまで守備範囲が広いガイの動物語力

3匹で卵をわけるつもりなのか飛竜が卵を泉に沈めてくれと頼んだとき、この竜は水生生物なのかとも思いましたが、そうではなく、陸上の他の動物から身を守るために水中で孵化させるという解釈が正しそうです。凶暴なキマイラが卵の中をピチャピチャと舐める姿は想像するになかなかにおぞましいものです。命の泉とかすごい名前もついているので、あそこに沈めてしまえば、モンスターが手出しできない不思議な作用が期待できるのだと思いますが、このキマイラは撃退しておくにこしたことはないですね。ということでガッツリやっときました。このキマイラの血の臭いで、他のモンスターが近寄らなくなってくれればいいのですがね。

水中孵化飛竜の卵をそっと割れないように丁寧に沈め、任務完了です。育った飛竜が反乱軍に何をもたらすのかはまだわかりませんが、なんとなく期待していますよ。