国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

« スコットとゴードンの故郷 | メイン | これって戦争なのよね »

反乱軍崩壊

ポフトの町、パルムの町とアルテアに向かう途中の拠点は全てパラメキアの大戦艦の手によってことごとく滅ぼされていました。この分ではアルテアもひょっとすると・・・いやな想像がよぎります。これまでパラメキアの進行を何故か阻んでこれたポフト~アルテア地域ですが、大戦艦の威力の前にはなす術がないのでしょう。ミスリル奪還でにわかに活況を呈してきた時期だっただけに、今回の惨状がフィンの反乱軍サイドに与えた精神的な打撃も大きかったでしょう。フリオニールはヒルダ王女の無事を確認するべく、アルテアへと歩を進めます。

ツンデレじいさんの辛辣アルテアにつくと、やはり大きな被害を受けたらしく、町の外に人の姿がありません。しかし、反乱軍の本営に入ると、たくさんの人が生き残っている様子。不謹慎ではありますが、少しホッとしました。アルテアでは多くの人と出会っていますから、ここの人たちが無事でいてくれると気持ちが少し救われます。さっそくヒルダ王女の待つ王座の間に足を運びますが、やはり周囲の様子は大戦艦への恐怖心でいっぱいな様子です。そんな中、フリオニールを待ち受けていたのが例のツンデレじいさんです。「お前らみたいな若造に、大事を成し遂げられるもんか、ペッ!」といった感じでフリオニールの若さを侮っていたおじいさんです。ミスリル奪還成功の際には、ぐうの音もでないほどフリオニールの活躍をみせつけてやれたのですが、今度のミッション失敗を機に一気呵成にダメだししてきやがりました。内心、フリオニールを心配していることはちゃんとわかっていますが、「荷が重すぎた」なんてズバリ言われると少し腹が立ちます。しかし、言い返せるような好材料が今のフリオニールにはありませんので、ここはグッとガマンの子です。じいさんの言葉になぶられるだけなぶられて、みじめなフリオニールはヒルダ王女の前へ進みます。

ミンウさんに見切られた!?ヒルダ王女への報告を済ませると、現在の反乱軍の状況を王女自ら知らせてくれました。やはり被害は甚大で、しかも王様まで負傷されてしまったとのこと。元々あの王様はフィン王国から逃げ出してきた時点で怪我人で、実質何の役にも立っていませんでしたから、フィン奪還計画にあたって特段の支障はないように思われますが、そこは一国の王です。ベッドで臥せっていて、命の心配まででてきたとなると国民の指揮は下がります。この王国ももう終わりだ・・・、パラメキアに寝返ろう。なんて考える輩も出てくるに違いありません。
すると、フリオニールの脇から監督役のミンウ様が現れておっしゃいました。

ミンウ「私は王と負傷兵の回復に努めるため、本営に残ります。」

何ですって?ミンウさんは今回の大戦艦ミッションにも同行してくれた仲です。この失敗劇についても何らかの責任を負わされてしかるべきだと思ってました。これすなわち、尻拭いってヤツですよ。フリオニールたちは、過ぎてしまった失敗に別の形で報いることで自分のポジションを守らなくてはならないはずです。それがいきなりの戦線離脱。隊列の一番後ろでもうちょっとフリオニールたちを見守っていて欲しいところなんですけど。

ミンウ「だって、俺、白魔導師だもん。」

そうなんです、厄介なことにこの男、おそらくはフィンきっての回復屋なんです。王立療養所のトップとかそんな肩書きももっているに違いありません。そんなスペシャリストを今回の被害の補修にあてずに、前線に連れだすなんてこと許されるわけありません。しかし、ミンウのやつ、大戦艦による攻撃阻止が失敗した原因をフリオニールたち若者3人のせいにしたりしないでしょうね。今後も前線に借り出されるフリオニールたちに比べて、ヒルダ王女の脇で好き放題に何とでも吹聴できる立場にありますからね、ミンウさんは。自分の失敗はなかったことにして、フリオニールたちをとかげの尻尾のように切り捨てるなんて偉い人のやりそうなことです。そもそもミンウさんは口数が少ないため、裏では何を考えているのか読めないところもありました。誠実そうな立ち居振る舞いはヒルダ王女の前でのポーズかもしれないってことです。ここでフリオニールたちを見切って、反乱軍の本営に残るというミンウさんに若干の不信感をおぼえます。

仕事速っ!フリオニールと離別したミンウさんは、するとあっという間に王様の元に駆けつけ、おそらく何らかの白魔法で怪我の治療にあたり、危篤状態から、あっという間に小康状態を取り戻してしまいました。やはり仕事のできる人は違うなぁ。こんなパフォーマンスを見せ付けられたら、ヒルダ王女だって信頼を寄せるに違いありません。フリオニールに足りないのはそういった、自己アピールのスキルなのかもしれません。若さにまかせてファッションに力を入れても、戦時下にあっては浮いているだけで、誰も認めてはくれません。ツンデレじいさんに叱られて終わりです。パーティーは3人になってしまいましたが、いかにヒルダ王女にアピールするかが今後の鍵になりそうです。

(追記)
王様は大戦艦の攻撃で怪我をしたわけではなく、大戦艦の存在そのものにビビって心労のために倒れたのでした。王様の心臓はノミの心臓。