はい、また更新が滞っていました。何をしていたかってもちろんドラゴンクエストモンスターズJOKERなわけです。もうモンスター図鑑コンプリートとか年齢的にきつくなってきましたね。グランスライムを作る下準備にむやみやたらにメタルスライムを狩ったり、「クロアのメタキン」なる専門用語も覚えたり、地味に大変でしたよ。後半はもう本当に惰性だけで、何の楽しみもなく配合材料を狩ってはみわくのメタルエリアでレベルを上げていました。やっぱり周りに対戦して遊んでくれる人がいないと駄目ですね。モチベーションが上がりませんから。とにかく自力で揃えられるモンスターは全部コンプしたので、ついにJOKER卒業を果たしました。ワインレッドの竜神王を拝んでさよならです。スライムマデュラとか欲しい人はあげますよ。(笑)で、ドラクエソードも発売目前となりましたが、Wiiをまだ買えていないので、FF2に着手する絶好のチャンスが訪れたという次第です。
軽く内容を忘れかけましたが、前回スコットのことで盛り上がったのでした。
男らしい散り際をみせてくれたスコットの意を汲むべく、フリオニールはすぐさまアルテアに戻って託された伝言を伝えて周ります。フリオニールは心を打たれたのです。そして思ったのです。自分も死ぬときはあんなこと言おうと。死ぬ間際にスコットはフリオニールに「リング」を渡していきました。何のリングかわかりませんが、中つ国を支配する力はなさそうです。パーティーにデブのホビットもいませんしね。デクノボウ・ガイはいますが。ひょっとしたら、ヒルダ王女に渡すはずだったエンゲージリングかもしれません。そんなもの託されてもちょっと重過ぎます。
まずは町の外にいるカシュオーン王子ゴードンからです。いつまでたってもクヨクヨしているゴードンに、埒が明かないのでチラッと「リング」を見せてみました。すると、状況を飲み込んだのかゴードンはメソメソをやめ、スコットからの伝言を食い入るように聞き始めました。
ゴードン「そうか、兄はそんなことを・・・」
まだちょっと弱気な感じですが、少し考えるところがあったようです。少なくともゴードンがスコットを見殺しにした、というのは間違いですからね。正確には見半殺しにしたというところでしょう。大差ないかもしれませんが、ゴードンにはもうちょっと自信を持ってもらい、兄の弔いの一助となってほしいです。(すなわちパトロンになってください。)カシュオーンの国力も相当弱まっていることでしょうが、王族のカリスマ性が維持されていたのであれば、彼の号令で反パラメキアに力を貸す人も多く出てくることでしょう。いっそ代わりにフィンに攻め込んでキャプテンどもを亡き者にしてきて欲しいです。そしてスコット兄ちゃんの遺体を故郷に持ち帰ってあげて欲しいです。
次は、撤退時に腰に矢で攻撃を受けて、これまた病床の身のフィン国王に伝言です。なんでも、王国側には内通者がいたとかで、フィン占領までの時期を大幅に早まったとかなんとか。ボーゲン伯爵という爵位にある男だそうですが、そいつについて何か王様は知っているのでしょうか。伯爵といえばドラキュラレベルな爵位ですね。日本の華族では「公・侯・伯・子・男」なんて5階級ありますが、そのうちの第3位ですからそれなりに偉そうです。ヨーロッパの伯爵は州を一つ任されるぐらいの領主だったようです。まぁ、それが今のアメリカの州知事と比べて社会的にどっちが上なのかは、さっぱりわかりません。
王様「今、政治のことは全てヒルダに任せているから、ヒルダに聞いておくれ。」
あぁ、幻滅です。スコットの残した情報は、腰の痛みに負けました。こんな王様に愛想をつかしてボーゲン伯爵もパラメキアに寝返ったのかもしれません。
言われるがままにヒルダ王女のところに、スコットの最期を知らせにいきます。なんというか一番この人に伝えるのが辛いです。スコットの遺した最期の愛の言葉をヒルダに伝えてあげたい。例え、スコット本人が望まなくても、ヒルダにはきかせてあげたいです。
ヒルダは表情をあまり変えず、スコットの死を受け入れます。これは悲しみにくれるヒルダ王女のドット絵を描くのが面倒だったのではなく、一国の王女として体面を保とうとするけなげな姿を表現しているのです。(きっと)やはり、ヒルダ王女とスコットはいい関係だったらしく、ゆくゆくは結婚ということもありえたそうです。王子と王女の恋愛ですから、もちろん国の存亡をかけた政略が張り巡らされてるわけですが、お互いに気に入っていたのであれば、それはもう望ましいものですよ。しかし、二人の将来はパラメキアによって引き裂かれてしまったのです。この1シーンはプレイヤーの反パラメキア心を掻き立てるのになかなか効果的なのではないでしょうか。少なくとも私は黒騎士とキャプテンへの怒りが32倍ぐらいにふくらみましたよ。
そんな私情を廃していたヒルダ王女でしたが、ポロリと一言漏らしてしまいます。
ヒルダ「スコットは他に何か言っていませんでしたか?」
苦渋の選択を迫られるフリオニール。
フリオニール「特にございません。」
ヒルダ「そうですか。」
もうこの3行で感情移入度が振り切れました。言わないんだ、フリオニール。だよね、言えないよね。自分だったら言っちゃいそうだよ。でも、フリオニールは自分の中で消化することに決めたんだよ。背負い込んじゃったんだよ。うひゃー、難儀な男じゃのう。
でも、消化しきれずに「リング」を王女に渡そうとするフリオニール。二人の宝物かもしれないしね。さすがにこれくらい渡したいよね。遺品だし、ヒルダ王女も快くもらってくれることでしょう。と思ったら、受け取り拒否ですよ。「それはあなたが持っていなさい。」だってさ。勇気を証明するものだから・・・て、こんな大事なものいいんすか?何も持たざる若者・フリオニールに王女・ヒルダの期待が寄せられた瞬間でした。後で返せって言われても返しませんよ。でも、これはちょっと質で流せないな。かっこいい男を目指すフリオニールとしては、スコット師範(色男道)の形見として肌身離さず持っていようと思います。
さて、そんなヒルダ王女の期待はすぐに形になって現れます。敵兵あふれるフィンへの侵入に成功した3人はその実力を買われて、反乱軍への協力を認められます。大人の階段を昇ったってことですよ。しかも、側近のミンウを連れてサラマンドとかいうところのヨーゼフを訪ねろって言われました。ミンウは王女の片腕ぐらいに思っていたので連れて行っていいのか心配ですが、フリオニールのさらなる出世の足がかりになりそうな案件です。このミッション大事にいきましょう。