国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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ツンデレ・マトーヤさんと低血圧王子

LV15になった戦士たち寒くなってきました。周辺の人々がどんどん風邪でダウンしていきます。自分もなんだかボンヤリしてます。生まれて初めて葛根湯のみました。風邪のひきはじめに飲むといいらしいですが、効果のほどはわかりません。明日、回復していれば、よく効いたということなのでしょう。バファリンは即効で頭痛が止まったりして、効き目が実感できるんだけど。明日にならないと効果がわからない葛根湯のようなポーションとかどうでしょう?スゴい効く、でも一日後!みたいな。
さて、LV15になってたくましくなったエフエフたちは、風邪をひく間もなく今日は西の城の王様に「クラウン」を見せにいきます。いや、タダじゃあげられませんよ。こっちは黒魔道士・ドラクエが一回死んでるんですからね。命を賭して得たこの「クラウン」。気軽に渡せやしませんよ。

眠りの呪いにつくエルフの王子「クラウン」のことをエルフさんたちは何か知らないか、一応エルフの城で尋ねてみようと思い、お城を訪ねてみたのですが、やつらは「王子を助けて」の一点張りです。使えないなり。エルフの脇にいるドクター(前に大臣的存在と書いてしまったような)に話しかけるも、「王子の呪いを解く方法を探してくれ。」ばっかり。相変わらず応じは「スヤスヤ」眠ってるし。もうちょっと「クラウン」に目ざとく目をつけて、「おぉ、そのクラウンは王家に伝わる伝説の・・・」とかいう台詞をお願いしますよ。

やっぱり、「クラウン」に一番興味津々なあの「西の城」の王様に見せに行くしかないですかね。前も書きましたが、私はこの王様を非常に胡散臭いやつだと思ってますので、「クラウン」を騙し取られないようにしっかりと懐にしまっておこうと思います。まぁ、条件次第ですけどね。1000000ギルぐらい積まれたら、すぐ交渉成立。そのくらい資金があれば、運河ぐらいなんとかなりませんかね。

西の城の王の変な笑いそんなこんなでウルフの群を蹴散らしながら、遠い西の城に辿りつき、さっそく王様に直談判です。城の再建にこの「クラウン」が要ると、以前話してくれていたので、交渉次第では1000000ギルぐらい軽いかもしれません。何せ一国の命運がかかっているのですから。なーに、その程度の金額、すぐに回収できますって。そしたら、開口一番「ファファファファファ」と王様から変な笑いが飛び出してきました。この人を見下したかのような笑いぶりは「悪人」の笑いそのものです。悪代官と越後屋のアレですよ。そして、「ファファファ」という音から、この王様ちょっと太り気味であることが想像されます。「ハハハ」→スマート、「ファファファ」→ややデブ、「ブフォフォ」→デブ(もしくはバルタン星人)。

水晶の目とクラウンの話やはりエフエフらはダマされていたようです。別にこっちはダマされてやってたんだよ、バーカ。なんて小学生っぽい反論をしたいところですが、「お前がわざとダマされていることを見越して逆にダマしてたんだよ。」とか反駁されてもイタチごっこになるだけです。大人しくダマした理由を聞きましょう。彼の言い分はこうです。

・実は俺、アストスだぜ。
・水晶の目とクラウンがあれば妖精王になれるぜ。
・クラウン、よこせよ、バカ。
・力づくでも取ってやるぜ!
・のび太のクセに生意気だ。

ふと思ったんですが、仮にもダークエルフの王様で、戦闘には自信がありそうなんです。どうして自ら南の洞窟に出向いて、「クラウン」を取ってこなかったのでしょうか?ちょっと太ったこの王様、実は暗いところが苦手なのかもしれません。南の洞窟といえば、暗いうえにアンデッド系やスライムみたいな気味の悪い敵がたくさん出てくる場所でした。怖がり太っちょのアストス。それがダークエルフの王様です。ダークエルフなんて種族これまで一人として遭遇していませんので、王様とは名ばかりでやはり「はぐれエルフ」にしか過ぎないのではないでしょうか。思春期の頃、人は自分は特別と思い込むものです。人のいい他のエルフと性悪な自分を比べて、「俺ってエルフっていうかダークエルフじゃね?」なんて「ダーク」の語感に酔いしれてしまったに違いありません。しかも痛いことに一人ぼっちのダークエルフの「王様」を気取っているのです。部下も配下も一切なしの一人ボス状態です。「茶を持て!」と命令しても、メイドが出てくるわけでもなく、一人いそいそと荒廃した西の城で、温度に気を使いながら紅茶を入れているのです。ちなみに西の城の壁が崩れているのを直さないのは、ダークエルフの人材不足ということもありますが、暗闇が怖い彼ですから、採光を考えてのことでしょう。薄暗い城にも壁の隙間から光の筋が現れるのです。

アストスはみょうちくりんそんな悲しいアストスが闘いを挑んでくるので、バトル画面に突入です。その瞬間、すげー笑ってしまいました。太った王様の仮装の下は結構ガリガリの青白いヒョロヒョロでした。頭の装飾こそ派手ですが、全裸に近いようなセクシー装束です。放送コードギリギリってなもんです。もはや、エルフよりゴブリン・・・はっ、また可愛そうな想像が生まれました。こいつの性根が曲がった原因は、小学校の時につけられて「ゴブリン」というあだ名が原因です。あだ名の名付け親はもちろんスヤスヤと平和そうに眠り続けるエルフの王子です。昨今、学校でのいじめ問題が取り沙汰されていますが、ゴブリンいじめにあったアストスはそれでも自殺を思いとどまって、立派に生きています。ちょっと衣装がひわいであっても、暗闇が怖くても、力強く生きています。彼の胸にあるのは「復讐」の二文字だけ。妖精王となってエルフの王子を見返すのです。そして、国民総出でエルフの王子を「ネボスケ」と呼ばしめるのです。

アストスの復讐はちょっと陰険で強引過ぎるので、付き合っている暇はありません。マトーヤさんの「水晶の目」を持っているのであれば、彼女のために取り返してあげなくてはなりません。でも、水晶の目とクラウンを持っていると・・・エフエフは戦士から妖精王にジョブチェンジできるではないですか。対アストス戦、ブロードソードを握る手に汗が!
次のボス戦では、どうしても黒魔道士による「ストライ」+「ヘイスト」で合体魔法バイバイキルトを完成させたかったのです。ちなみに「ヘイスト」は攻撃回数を増やすという効果なので「ピオリム」のようなすばやさを上げる効果とはちょっと違う、という解釈の元、バイバイキルトは成立しています。バイバイキルトがわからない方は漫画「ロトの紋章」をお読みください。

白魔道士・クロノはやることがないので、「プロテス」でも唱えててもらいましょう。あとはガンガン攻撃です。この作戦を着実に実行したところ2ターン目で無事バイバイキルトは完成しました。戦士・エフエフがものすごいことになっているはずなのです。3ターン目の黒魔道士・ドラクエにはブリザラでも唱えてもらいましょう・・・ってエフエフの攻撃を待たず、そのブリザラでアストスがあっさり沈黙してしまいました。ガーランドの悪夢です。レベルが高すぎたのか、ボスがすぐに死んでしまうという現象がまた起こってしまいました。アストス・・・お前って何?

まぁ、でも思い返すと、アストスのやつ一番最初の攻撃で「デス」とかいう呪文を繰り出してきたんですよね。魔法なのかな?和訳すると「死」ですよ。死神なグラフィックがシーフ・ロマサガの命を狙ってましたが、「ミス」とのこと。いきなりだったので、呆気にとられてしまいましたが、なんかそういう「ザキ」みたいな攻撃もあることを覚えておきましょう。「ザオリク」が早く欲しいところです。

アストスはガーランド同様、死に際の台詞を一切残さず、王座から消えていました。なんか突然ストーリーから突き放された感じがして、少し動揺します。最後に「ぼくも本当はみんなと同じエルフなのに・・・」とか遺してくれれば、少しは同情のしようもあるのに。ヤツの遺体から「水晶の目」を奪い去り、ついにエフエフが「妖精王」になるときがきました。でも、ドラゴンボールを集めてはみたもののシェンロンを呼び出せないフリーザ様のごとく、「水晶の目」も「クラウン」もアイテムの「だいじなもの」欄におさまっているだけで、何ら手出しができません。ちぇっ、妖精王になったところでなんてこともないさ、と渋々諦めておきましょう。妖精になるってことは、人間辞めるってことだしね。正直、耳がとんがってしまうのはご免です。ミスタースポックかよっ!この水晶の目はマトーヤさんに返してあげましょう。

久しぶりに船を漕いで、俺たちゃ海賊、バイキング~♪マトーヤの洞窟に行くために、コーネリアの港に碇をおろしましたので、せっかくだからコーネリアの城に寄らせてもらいます。エフエフたちにご執心なセーラ姫のためですよ、もちろん。久しぶりの対面にさぞやいい反応をくれることでしょう。

セーラ「いっそ、このコーネリアにこのまま・・・エヘッ、何いってんだろ、私ったら。戦士様には大事な任務がありますものね。どうかご無事でまた戻ってらしてください。」

結構作りましたが、大意は間違ってません。セーラ姫のラブは日増しに大きくなっている模様。しばらく放置しておいたのが効いているのかもしれません。うーん、可愛いヤツ。もうちょっと頻繁に通ってあげたいところです。そして、せっかくだから大臣と踊り子の話で盛り上がります。この大臣、川端康成とか好きかもしれませんね。コーネリアの町から無邪気に手でも振って欲しいのかもしれません。ついでにと、城下町にも寄って、噴水脇にいる踊り子に話しかけます。

踊り子の真実相変わらず、一緒に踊りましょ、なんて気楽なもんです。君がイオナズンでも唱えられるのなら、一緒に踊ってあげてもいいんですけどね。そしたら、この娘、いきなり、

踊り子「マトーヤの水晶の目はまだ見つかってないみたいよ。」

とか言い出しましたよ。今まさにそれを渡しに行く所ですよ、お姐さん。大臣の言わんとすることがついにわかりました。この踊り子、ステージで踊りつつ、接客もこなす水商売のプロですね。それでお客さんからアレコレ情報を集めているに違いありません。まさかマトーヤさんの名前があなたから出てくるとは。一国の大臣が通う彼女の店はさぞかし立派なものでしょう。銀座の一等地にあって、大企業の社長さんや文壇の長達が集うのですよ。すげー。今は踊り子ですが、将来は独立して「ママ」にジョブチェンジです。大丈夫、金づる(大臣)が資金面で援助してくれるはず。エフエフが無事セーラ姫と結ばれて、この国の実験を握った暁には、お忍びで大臣と一緒にお邪魔させてもらいますよ。それ以前に、ストーリーがわからなくなったらここにくれば、次にやるべきことをそれとなく教えてくれるってことでいいんですよね。残りの石版の場所がわからなくなったら、占ってもらいましょう。(マーニャがミネアになる瞬間)

傲慢なマトーヤ女史久しぶりに会ったマトーヤさんは、話しかけるや否や「さっさと返さぬか!」といって強引に、戦士・エフエフから「水晶の目」を奪い取ってしまいました。いや、元々あなたのものらしいですけど、それはちょっと手続き的に不備があるんじゃないでしょうか?それ以前に義理って言葉、わかりますかね。誠意を見せて欲しいのですよ。そしたら、お礼に自分の作った中で最高の薬というのをくれました。ぶっきらぼうな受け答えでしたが、何気に「最高」の薬をくれちゃうなんて、ひょっとして「ツンデレ」ってやつでしょうか?「お前のことなんて本当はどうでもいいんだけど、この薬余ってて邪魔だからもってけよ!」みたいな。すごい愛情のこもったその薬の名前は「目覚めの薬」きっと粉末状の薬でしょう。すると「水晶の目」というのはやはり「夢見るルビー」ってことになりますね。この薬を持ってノアニールの民、もといエルフの王子の目を覚ましてやりましょうか。その前に、何となくマトーヤさんにもう一度話しかけてみました。

マトーヤ「もう用はないから、さっさと行け。思ってたほどイケメンじゃなかったし。」

何気に、目が見えなかった頃に戦士・エフエフたちの声を聞いて、イケメンな男子四人組を想像していたんですかね。「花より男子」のF4か?もちろん戦士・エフエフが道明寺ということになります。花沢ルイは誰がいいかな。しかし、ツンデレなマトーヤ女史のことです。この台詞の真意は「思ってた通りのイケメンで本当はずっといて欲しいけど、お仕事の邪魔をしちゃ悪いから元気に送り出そう」というところでしょう。もう少し若ければ萌えどころかもしれません。生まれるのが遅すぎました。

洞窟の箒たちにも別れを告げ、王子をたたき起こすとしましょう。こういう場合はドクターに話しかけた方がいいのかな。

ドクター「この薬はっ!?」

目が覚めたエルフの王子あっという間に目を覚ますエルフの王子様。

エルフ王子「長い間、悪夢を見ていたようだった。」

嘘つけ!お前スヤスヤと心地よく眠っていただろうが。どの口でそんな根も葉もない嘘を!この王子には飽きれるばかりです。こういう無神経な発言でどれだけアストスの気持ちを踏みにじったのでしょう。アストスも眠りの呪いなんかかけずに、速攻で「デス」をしかけてしまえばよかったのに。

さて、伝説の勇者ってことで、言い伝えにのっとって王子様は「神秘の鍵」を授けてくれました。これから、やることがいっぱいです。まだ見ぬ宝箱よ、待ってておくれ。その前にエルフの王子様よ、目が覚めたのならいい加減ベッドから出てきてはいかがかな?ひょっとしてこのまま「ベッド付きのキャラ」で行く気ですか?この国の行く末はどうなってしまうのか?ってか、この王子はどうして「妖精王」を目指さないのだろうか?エフエフの持つ「クラウン」を1000000ギルで買ってくれないものだろうか?