戦艦は沈んでなんぼ
さて、前回更新から随分と日が経ってしまっていました。その間、たくさん仕事が入ってしまいてんてこ舞いな状況だったことを言い訳として記させていただきます。大戦艦攻略のいいところでプレイを止めてしまったため、プレイを再開するためのテンションを上げるのに相当苦労しました。だって、フィン王国の存亡がかかった場面ですからね。生半可な覚悟じゃ臨めないってものです。仕事で疲れた体では、そんな修羅場に乗り込んでしまおうものなら、キャプテンたちに囲まれてボコボコにされておしまいです。
なので、「ドラクエ4」とか、「レイトン教授と悪魔の箱」とか、「Wii Fit」とかやってました。「逆転裁判4」も脇に転がってましたっけ。
でも、年末が近づくにつれ、焦りが生じてきます。いつまでもフリオニールを大戦艦に閉じ込めておいてはなるまいと。初日の出ぐらい外で拝ませてあげたいものです。そんなわけで、大戦艦からヒルダ王女とシドを救出し、エンジンに太陽の炎を投げ込みにいくフリオニールの再始動です。ステータス画面では全員「くらやみ」状態になってます。カシュオーン城で「めぐすり」の大事さに気付いて以来、大量購入したものの、敵があんまりブラインを多用してくるので、少し節約しようと思い立った結果、このように目の眩んだまま前進しているのでした。そんなひどい状況でよく戦えるもんだと感心してしまいます。(ひどいな)案外、善戦しているのでハンディとして丁度よいのかもしれません。
でも、戦っていると宿屋や回復ポイントが恋しくなってくるものです。魔法しか効かない敵もいますから、MPが切れたらそこで試合終了のホイッスルが鳴ってしまうのです。よくよく考えると全滅したらゲームオーバーなこのゲームにおいて、MPが切れた状態でセーブしたら、そのセーブデータで何度再開しても全滅は必至なわけで、一からゲームをやり直す破目になるんじゃなかろうか。一瞬最悪のシナリオが垣間見えてしまいましたが、今のところ戦力に余裕があるので、気にしないでおきましょう。
「おお、フリオニールよ。死んでしまうとは情けない・・・」と王様がいってくれないゲームなので、宿屋に泊まりに帰れないかなぁと、試しに大戦艦の入り口に戻ってみたら、案の定通行禁止でしたよ。シビアな設定です。しかも、フリオニールの前に立ちふさがったのが「ダークナイト」さんじゃないですか。相変わらず、兜の下はレオンハルトそのものですが、鈍感な妹と親友二人はそのことに全く気付いていません。
どうもダークナイトは、こちらを艦内の兵士と勘違いしているのか、「うろうろしていないで、逃げ出したヒルダ王女を探せ」と命令してきます。鈍感さはお互い様でしたね。この大戦艦に侵入する際に特に変装して忍び込んだわけではないのに、誤認されてしまうフリオニール。ってか、こっちは顔丸出しなんだから、気づけよレオンハルト。はっ、やはり例によって記憶喪失な展開が待ち受けているのでしょうか?ベタですが、記憶を失わない限り祖国を攻撃してきた帝国側につく理由ができないですからね。スパイという線もありますが、それにしては町を焼きすぎでしょう。
ここで何も知らないゴードンが「敵の司令官だ!攻略しよう!」ってならないところがミソですね。チキンをひきずっているので、無難にやり過ごすというのが彼の流儀です。
辺境の基地で物資を補給中の大戦艦に颯爽と殴り込みをかけるフリオニールたち。今は何の迷いもありません。王女を見つけて救い出す、それだけです。ってかそれ以外のことを考えていたら、周りは敵だらけですのであっという間にボコられて終わりです。見張りのいる入り口に正面からつっこんでいくと、やはりそう簡単には通してもらえませんでした。なんと見張りは「キャプテン」です。このキャプテンには過去に辛酸を舐めさせられた経緯がありますが、そんなトラウマチックな出来事も、たまたま通りがかったフィン王国で既に払拭ずみなのでした。キャプテンに何らおそれる点なしです。むしろ、おうごんシリーズの装備品を剥ぎ取るチャンスぐらいに思っています。
悠然と大戦艦の中を進んでいくと、牢の中に捕えられたヒルダ王女とシドの姿が!ご無事でなによりです。正直、ヒルダ王女の存否はフィンの今後に直結しています。もしもパラメキアがヒルダ王女を真っ先に殺害するという選択をしていたら、あの腰抜けの王様を見る限り、フィンはお家断絶でしょう。王家という背景を失っては反乱軍からのばらの紋章が剥ぎ取られ、人を集めるのも難しくなります。本当に生きていてくれてよかったです。そして、わざわざフリオニールのために危険を顧みずお迎えにいただき、本当に光栄です。ありがとうございます。結果的に迎えにきたのはフリオニールになってしまいましたが、王女の顔を再びみることができてフリオニールの闘志は燃え上がります。
アルテアからガテアを中継して、フィンを超えて捕らわれのヒルダ王女を救出すべく一行は北西へと進んでいきます。今はパラメキアの手に落ちたフィン王国を通りすぎると、かつて潜入した際にキャプテンにボコボコにされたときの記憶が甦ります・・・甦ったので仕方ありません。なんかひょっとしたら今ならキャプテンに勝てるんじゃないか?なんて思っちゃうじゃないですか。それなりにパワーアップしたフリオニールはかつての雪辱にフィン王国内に再度入り込み、キャプテンとおぼしき人影にさっそく話しかけます。やはり、先頭の火蓋が切って開けられ、キャプテンと対峙することになります。ちなみにこの段階でゴードンには新しい武器を買い与えてあります。確か初期装備が槍系だったので、ミスリルスピアを買ってあげたかと思います。そしたら、この王子意外と戦力になるんでやんの。敵によってはフリオニールよりも使えたりして・・・。でも、ゴードンを持ち上げるのは癪なので、この件についてはあまり触れないようにしていきます。
はてさて、どうしたもんでしょうか。レオンハルトの影を掴みかけたと思ったら、突然、大戦艦の発進準備が整って、全てが急展開してしまったフリオニール一行です。やっとの思いでたどり着いた大戦艦の建造現場では、その雄々しい姿の大戦艦がまさに飛び立つところでした。大戦艦の上にはたくさんのプロペラが取り付けられており、どうやらヘリコプターと同じ原理で飛ぶようです。ライト兄弟が飛行機で初飛行に成功してから、数十年後にヘリコプターが完成することを考えると、FF2の世界の科学技術もなかなか進んでいるようであります。一方で剣と魔法が、もう一方で機械文明が活躍する不思議な世界観であります。鳥を見て、飛行機を思いつくというのはすごく自然な流れのような気もしますが、ヘリコプターの元ネタってなんでしょうね。何気にレオナルド・ダ・ヴィンチがあの時代にヘリコプターの構想図を描いていたらしいですが、その発想にいたった過程がピンとこないんですよね。回転して揚力を得るって自然現象であるんでしょうか。竹とんぼとかブーメランの延長線上にある発明というとこまでは分かるんですけどね・・・。
もうそんな話でお茶を濁すしかないですね。だって、もう最終兵器は飛び去ってしまったんですもの。試運転がてらちょっとドライブして戻ってきてくれればいいのですが、ひょっとしたら、速攻でアルテアを攻略しているかもしれません。帰る場所があるのかどうかする不安定なフリオニールたち。ヒルダ王女、どうかご無事で!と祈るしかありません。途方にくれながら、地下通路からバフスクに戻りますが、途中レオンハルトとおぼしきダークナイトと出会ったあたりで、変な方向からボーゲン伯爵が走ってやってきたのを思い出し、そちらの方向に進んでみます。すると大戦艦への「つうこうしょう」が無防備にも置きっ放しになっていました。レオンハルトの粋なはからいだったらいいのですが、きっとボーゲンのドジでしょう。あいつ自身は大戦艦にしっかり乗り込んだ様子ですから、誰か一人乗り遅れたヤツがいるのかもしれません。今さら通行証を手に入れたところで、大戦艦が戻ってきてくれるわけもなく、反乱軍駆逐作戦は開始されているのかもしれませんが、一応この通行証は懐にしまっておきましょう。
狭い町ですので、すぐにそれらしき不審な人物を発見します。もちろん普通に話しかけてはだめです。秘密の暗号、森へのパスポート「のばら」の合言葉で背後にヒルダ様の影をちらつかせます。すると、現在の状況を簡潔に述べて内通者は去っていってしまいました。幹部生候補の「ダークナイト」が仕切っていた時には、こんな不審な内通ぶりはすぐに看破されてしまったらしいですが、今はボーゲン伯爵の無能ぶりのおかげですぐに大戦艦の建造現場への通路まで障害なく進めるようです。
さすがパラメキアの国家機密だけあって、大戦艦建造現場までは地下通路を通らないとならないようです。しっかりとモンスターも出てくるので、その警備も万端です。バフスクの町民もこの地下道を通って、建造現場で働かされているのでしょう。そんな万全なセキュリティが構築された建造現場ですが、はたして資材の運搬はどうしていたのでしょう。狭い地下通路を通って、荷物を小分けにして何回も運ばされていたバフスクの住民のことを考えると少し不憫であります。大規模な工事にはそれなりにスペースが必要になりますが、なんでよりによって山岳部の盆地で作業を始めてしまったのやら。効率よりも機密性を重視してしまったということでしょうか。まぁ、完成した大戦艦を万が一乗っ取られでもしたら、一気に形成が逆転してしまいますから、慎重にことを運ぶに越したことはないのかもしれません。でも、「大」戦艦の支柱のような巨大な資材が、このクネクネと曲がりくねった地下通路を通り抜けることができるのでしょうか・・・。うん、きっと全部現場で賄ってたんだな。木材は近隣の山から切り出してきて、鉄材は原材料だけ運んで現場で鋳造です。
それでは、ミスリルをヒルダ王女の元へ持ち帰って、ミスリル装備品を鍛冶職人・トブールに作ってもらったところから再開します。レベルの概念のないこのゲームにおいて、自分のステータスを見ても漠然とした感想しか持てませんが、黒騎士に殺されかけたあの日と比べたら格段に強くなっているはずです・・・強くなってるよね?なんかマリアのステータスがいまだに二桁のままな点が少し気になるところではあります。ずっと後衛に据えていたため上がりにくいパラメータというのができてしまっているようです。まぁ、いいか。女子は後から援護してくれてさえいればいいんです。旧世代的な考え方かもしれませんが、まだまだグゥの拳が物を言う時代ですからね、ゲームでは。強い男が女子を守ってやらにゃあならないんです。その後、アリーナが会心の一撃を連発する度に男の居所はなくなっていくんですけどね。
ミスリルをゲットして、いくらか帝国軍の動きに牽制を加えることができたかと思いますが、次なる大問題が浮上してきますので、フリオニールたちに休み暇はありません。いつか誰かから「バフスクで大戦艦を建造中」なんて話を聞いたことがありましたが、いよいよそのあっという間に戦力地図を塗り替えかねない大戦艦が完成間近ということらしいのです。たった一つの兵器ではありますが、空を飛ぶその火力の塊にフィン王国としては反抗の余地がありません。だって、攻撃が届かないですもの。地上何フィートぐらいを飛行するのかわかりませんが、上から降り注ぐ爆弾的な何かをバットで打ち返すわけにもいかず、広範囲の攻撃を魔法で防御するわけにもいきません。ロングボウで長距離攻撃をしかけても上に向けて放った矢は、きっと自分にめがけてまっさかさまに落ちてきます。もう、大戦艦が少しでも浮上した瞬間に負けが決定すると、そのくらいのつもりでいても大げさではないかもしれません。