辺境の基地で物資を補給中の大戦艦に颯爽と殴り込みをかけるフリオニールたち。今は何の迷いもありません。王女を見つけて救い出す、それだけです。ってかそれ以外のことを考えていたら、周りは敵だらけですのであっという間にボコられて終わりです。見張りのいる入り口に正面からつっこんでいくと、やはりそう簡単には通してもらえませんでした。なんと見張りは「キャプテン」です。このキャプテンには過去に辛酸を舐めさせられた経緯がありますが、そんなトラウマチックな出来事も、たまたま通りがかったフィン王国で既に払拭ずみなのでした。キャプテンに何らおそれる点なしです。むしろ、おうごんシリーズの装備品を剥ぎ取るチャンスぐらいに思っています。
悠然と大戦艦の中を進んでいくと、牢の中に捕えられたヒルダ王女とシドの姿が！ご無事でなによりです。正直、ヒルダ王女の存否はフィンの今後に直結しています。もしもパラメキアがヒルダ王女を真っ先に殺害するという選択をしていたら、あの腰抜けの王様を見る限り、フィンはお家断絶でしょう。王家という背景を失っては反乱軍からのばらの紋章が剥ぎ取られ、人を集めるのも難しくなります。本当に生きていてくれてよかったです。そして、わざわざフリオニールのために危険を顧みずお迎えにいただき、本当に光栄です。ありがとうございます。結果的に迎えにきたのはフリオニールになってしまいましたが、王女の顔を再びみることができてフリオニールの闘志は燃え上がります。
王女は逆に迎えにこられてしまったことを恥らいながらも、現在の状況を冷静に理解しておられるようでした。そしてフリオニールたちにある発想を抱かせてくれます。誘拐された王女を助けるというミッションとともに大戦艦を静止させるというミッションを果たす条件が実は揃っているのです。手元にはエギルのたいまつに灯った太陽の炎があり、空を飛んで手の届かないはずの大戦艦の中に今もぐりこんでいるのです。王国のピンチが、今逆転しました。
シドが王女を飛空艇まで連れて行ってくれるそうですので、フリオニールたちはこのチャンスを活かして、大戦艦のエンジン部に進むことができます。さすが元白騎士のシドです。のばらの男がまたここに一人。実際彼がどんな男であるのか深いところまではわかりませんが、フィンの親衛隊を辞めた理由は、フィンとの間に確執があったからというわけではありません。心のどこかでまだフィンの役に立ちたいという気持ちがあるのかもしれません。
飛空艇のプロ・シドがいうにはエンジンに太陽の炎を投げ込むだけで、この大きな戦艦の動作をストップさせることができるのだそうです。間違いなくこれは最後のチャンスです。やっぞ、ハッ、やっぞ！