死後なおもヨーゼフとボーゲン
世間はゴールデンウィーク真っ只中だというのに、今年もPCの前に座っている私ですが、DS版ドラゴンクエスト5の発売日も決定したようで、期待に胸を弾ませています。なんでも、歴代ドラクエ中で一、二を争うであろう「選択」イベントに何らかの変化が盛り込まれるのではないかと専らの噂ですからね。PS版のときみたいに地方の物産を展示するなんていうおまけより随分と有意義ではないでしょうか。
前回辛くも黒騎士とサージェントを下し、ミンウはスコットとパーティーを組み、自分たちが置かれている状況を把握すべく団結して行動することになりました。しかし、激弱にしてMP頼みのミンウと、チョイ弱皇子のスコットは、ジェイドとおぼしきこの空間で敵を倒しながら進むことが非常に困難なのでした。仕方なく、戦闘の度にセーブをし、比較的弱いモンスターばかりを倒しながら少しずつ先行き知れぬ道を進んでいくのでした。
途中、ジェイドの中でも一際印象的だった滝のあるフロアを通ったときに確信したのですが、この迷宮はジェイドではなく、ジェイドの鏡像のような構成を持っているようなのです。だから何だというわけではないのですが、それはミンウたちが死んでしまったからなのか、あるいは、ここが実はジェイドではないのか、真実はまだ謎のままです。鏡といえば、本作ではフィン王国の「鏡の間」が連想されますが、飛竜と通信を行うという「鏡」というモチーフとこのジェイドの鏡像が何か関係があるのか気になります。現世と通信を行う連絡手段みたいなものがあればいいのですけどね。
辛く厳しい道中、どこかで見知った後頭部が草むらから現れます。ミンウには気付かない様子で、誰かに向かって話しかけている坊主頭は間違いなくヨーゼフその人ではないですか。そして、声の先にあるのはなんとボーゲン将軍ではないですか。両者共に死んだ人間ですので、もはやここが死後の世界であることは疑いの余地がありませんが、因縁深いこの二人を一度に出会ってしまうなんて、なかなか都合のよい展開です。
「これが・・・私の・・・運命だった・・・よう・・・だ・・・。」どこかで聞いたような台詞とともに「Soul of Re-Birth」がスタートしました。Soul of Re-Birthのプレイについていくらか葛藤があったのですが、とりあえず触りだけでもプレイしてみようという結論が下りましたので、早速プレイ開始です。「Soul of Chaosをやり直す」や「FF3を開始する」という選択肢もありましたが、なんとなくFF2続行ということでしばらくお付き合いのほどお願いします。
フリオニールに本を託して、看取られるまでの間の回想が済むと舞台はなんとジェイドの入り口でした。確かエンディングの中にもこのジェイドの入り口の画面がありましたが、それはこのおまけシナリオへの伏線だったのでしょうか。ジェイドは地獄への入り口ということでしたから、死んだミンウさんが到着するのもおかしな話ではありません。とはいえ、死んだ人がみんなここに送られてくるのであれば、フリオニールがパンデモニウムに向かう際に人間とは誰にも会わなかったことと矛盾するような気がします。
閻魔大王に木戸銭を払い、三途の川で渡し賃を払いついに地獄への入り口・ジェイドに侵入したフリオニール。目指すは皇帝の新たな居城・パンデモニウムです。ミシディアの東端の泉がまさか地獄につながっていて、そこからモンスターがわんさかと湧いて出ていたとは、世の中まだまだ不思議なことはいっぱいあるものです。原因がわかっているのであれば、そこを塞いでしまえばモンスターの地上への侵入も食い止められそうな気もしないでもないですが、まぁ、きっと辺鄙な土地なので大人数を送り込んで掘削・埋立事業を行うのも難しかったのでしょう。ってか、パラメキアの猛攻によってそれどころではなかったわけですからね。
この地下世界はどうやらマイクロソフトのXboxとつながっているらしく、ブルードラゴンなんていうモンスターが登場しました。私はまだプレイしたことがないので、少年ジャンプのラルΩグラド程度の知識しかないのですが、きっと、この青白いドラゴンが「カゲ」なわけでフリオニールの影から出したり引っ込めたりできるようになるというわけですね。でも、うまく手なずけることができずに思い余って殺してしまいました。残念。フラムブルー(青い炎)は発動せず。
リチャードがその身を挺して新生パラメキア皇帝の魔力から脱出させてくれたおかげで、飛竜の背に乗ってフリオニール・マリア・ガイ・レオンハルトの4人はフィン王国へ戻ってくることができました。リチャードが皇帝に挑んでいった背中だけが網膜に焼き付いています。彼が生存している可能性ってどんなものなんでしょうか。一応、最後の竜騎士の意地を見せて見事皇帝を打ち倒してくれるなんてこともないわけではないと思いますが、この流れでリチャードにそんなおいしいところが回ってくるとは思えないので、まぁ、傷の一つも負わせてくれているというのが妥当な線でしょうか。勝つのは無理でもせめて生きていてほしいです。ディストの親子のためにも。闘技場の地下にでも幽閉されているのであれば、ポールさんと一緒に助けに行く手立てもあるのですが。
そんな中、フリオニールは言葉を選びながらことの次第を慎重に報告します。まず、皇帝が甦ったというインパクトのある話題からいきなりぶつけられたのでヒルダ王女も卒倒寸前。大戦艦で爆撃されたり、竜巻で町を潰されたり、皇帝にはいくつものトラウマを生みつけられてますから、せっかく取り戻したフィンの城をまた失ってしまうんじゃないかなんてことすら脳裏によぎります。スコットや父親(国王)もあの皇帝の政権下で失いました。ヨーゼフ・ミンウ・シドといった国を支える人材だってたくさんあの皇帝には奪われました。その皇帝が復活したというのです。