卑劣なサロニア国王の息子が酒場でモヒカン刈りのゴールドナイトに絡まれていて、ひょんなことからそれを助けることになったルーネスたちですが、さすがに酒場のチンピラ相手に本気になるわけにはいきません。しかし、風水師・レフィアが地形のコマンドを選択すると、何ということでしょう、ブラックホールが出現し、ゴールドナイトは強い重力に圧し潰されてしまいました。おぉう、風水師怖いな。欧州のCERNが極小のブラックホールを作る実験を行う際にもすごい反対運動が起こりましたが、それよりはるかに大きいブラックホールが酒場に誕生しました。どの程度の質量があったのかはわかりませんが、幸いサロニアが消滅することもなく、「いてて、勘弁してください。許して下さい。」というモヒカンたちの逃げ口上だけで事なきを得ました。
その場を収めると不良に絡まれていた王子様が「助けていただきありがとうございます。」と感謝の意を表してきました。どうやら、悪い人間ではなさそうです。むしろ礼儀正しいお坊ちゃんという感じの王子さまは、「私はアルス。サロニアの王ゴーンの息子です。」と自己紹介から入ってきました。すぐさま日産の社長のことが頭をよぎりましたが、カルロス・ゴーンさんと比べたらサロニアの国王のゴーンさんの経営手腕は下の下といったところでしょう。しかし、日産が再建するために大胆なリストラを行ったように、もしもサロニアの財政が傾いていて、公務員たる軍人の数が減らせず、人件費を浮かそうと考えて、「今日から皆さんにちょっと殺し合ってもらいます」なんて発想にいたったとしたら・・・いやいや、やっぱりダメだろ。
そして、アルスといえば、ロトの紋章の主人公の名前ですね。この王子も大きくなったら三人のケンオウを率いて巨悪に立ち向かうようになるのかもしれませんが、現状で最大の悪が身内なのでなかなかやりにくそうです。
ここでアルクゥがサロニアはどうしてこうなってしまったのか。と率直に疑問をぶつけてみます。どうもいじめられっ子同士、何か感じ合うものがあるのか、これ以降もアルスとはアルクゥがよく対話するようになります。何ていうか名前がちょっと被ってるのでややこしいですが、二人の距離が縮まっていく過程を腐女子目線でおっていこうと思います。「アル」で始まる名前ってアラビア方面に多そうなイメージですが、そもそもむこうでは「al」って定冠詞らしいです。ディズニー映画の「アラジン」では主人公のアラジンが愛称で「アル」なんて呼ばれてますね。アル・パチーノ監督のは「アルフレッド」からきてるのかな。鋼の錬金術師のアルは「アルフォンス」でしたね。また、豆知識ですが、中国人は語尾に「アル」をつけたりしません。
アルス王子の言うことには、ある日突然ゴーン王が味方同士で戦いを始めさせたのだそうです。王子はそれを止めようと進言するも聞き入れてもらえず、それどころか城外に追放されたとのことです。なるほど、それでうらぶれて未成年っぽいのに酒場なんかにきちゃったんですね。違うか。ルーネスたちの腕っ節を目の当たりにした王子は、どうか力になってくださいとお願いしてきました。どうしても父親に会って真意を問いただしたいとのことです。やはり酒場には仲間を求めてきたというところでしょう。残念ながらドラクエのルイーダの酒場と違い、FFの酒場はピアノを弾いて楽しく踊る社交場です。もしくは瀕死のカシュオーンの王子を匿う場所です。でも、アルクゥみたいな仲間ができてラッキーでしたね、王子!すぐさま「わかりました。どこまで力になれるかわからないけど協力するよ。」とアルクゥが返事をすると、王子は「ありがとう!」とパーティーに加わるのでした。
どうでもいいですが、酒場のバーカウンターの奥にモヒカンが一人逃げずに立っていたので、話しかけてみると・・・何の返事もありませんでした。多分、店員だと思うのですが、接客なってないですね。レフィアのブラックホールをみて放心状態になってしまったのだったらごめんなさい。