国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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耽美な骸骨

前回、赤面のものにとっ捕まって、敵の本拠地に連れ去られたルーネスたちですが、牢屋の壁の穴を通って、どうやら脱出がかないそうです。やはり、大木を削って作ったようなお城ですから、牢屋の強度も木材レベルなんでしょうか。仮にも生きた木ですから、水分も豊富でさぞかし柔らかいでしょう。ひょっとしたら、砂漠の上を浮遊させているのは、早く乾燥させて城の強度を上げたかったのかもしれません。

牢屋に空いた小さな穴の横には体力を完全に回復させてくれる壺が置いてありました。奴隷労働のあとでも体力だけは回復させてくれるってことでしょうか。お腹が空いても体力だけは回復するから永遠に空腹のまま労働させられるとか考えたらちょっと気が遠くなりました。トルネコさんだったら、空腹度が体力に密接に関係するので、ももんじゃにけり出されて脱出もできるかもしれません。そういえば、クロノトリガーの未来の世界にもそんなシーンがありましたっけ。やっぱり食事がないとやる気につながらないですよ、食いしん坊的には。このパーティーの中で断トツで食いしん坊なのはやっぱりルーネスあたりでしょうかね。アルクゥなんかは食も細そうなイメージです。レフィアはお腹すいても唯一の女子なので周りの目を気にしてがっつけない立場でしょうか。あっ、今、お腹鳴ったけど、気付かれなかったかしら、みたいな心配を終始していてかわいそうです。イングズはなんか固くてまずそうなものを無言で食べている印象です。文句も言いませんが、食事に感情を表さないので、一緒にご飯をしていてもつまらなそう。

さて、ミニマムで入れそうな穴の前でのしらじらしい会話は以下の通りでした。

ルーネス「この穴には入れればな~。」
アルクゥ「無理だと思うよ、小人にでもならなきゃね。」

なんていうか、このセリフ考えた人は、本当にこのゲームをプレイしたことがあるのでしょうか。もうすでに「小人にならないと通れない」という難所を通り抜けてきた4人です。そこでこの間抜けな台詞回しってどういうことなのでしょう。私みたいに、プレイ途中にドラクエ9とドラクエ6のリメイクが発売されて、プレイを長期間中断した人への配慮なんでしょうか?さっき死にかけたアーガス兵にミニマムを貰ったばかりだというのに、親切設計にもほどがあります。FC版では穴の存在に誰も気付けず、大量クレームにつながったとかそんな過去があったのでしょうか?

まぁ、こんなにミニマムの穴に食いついている理由は、LV2の白魔法を使えるメンバーがパーティーにいなくて、渋々アルクゥを白魔道士に一度戻す手間が面倒だったからというだけなのかもしれません。特定のジョブがいなくても進める設計の方が、ジョブ選びを自由に楽しめると思います。LV1の商人を連れていくために何度もルイーダの酒場で手続きをするのも面倒でした。

さて、抜け穴を出ると木の蔦に覆われているハインの城の内部に潜入です。ファラオなんていうミイラ男っぽいモンスターが、白魔道士から学者に戻ったばかりで装備を忘れていたアルクゥを二撃で撲殺するという悲しい出来事があり、あらためてジョブチェンジ面倒くさいと思いました。ダーマの神殿みたいに特定の場所でしか転職できない方が、装備のし直しとか忘れなくていいんじゃないかって思うのはドラクエ脳なんでしょうか。装備品で外見も変わるっていうドラクエ10にも搭載されるらしい機能は、案外大事なのかもしれません。

また、アーガス王の持ち物だったキングズソードも城の中で発見しました。これはイングズが拝借して振るうことにします。サスーンの一兵卒が王様の持ち物を使うなんて、こんな非常時でなければ許されないことでしょう。しかし、この剣なかなか協力ですので、借りパクされる未来が見えてきました。サスーンとアーガスの外交に何らかの亀裂が生じたらごめんなさい。

ハイン様

さて、生きている森の長老の体内を探索し終えて、木の表皮のような場所に出ると、ハインが王座に座っていました。片手にモヤモヤしたエネルギーをかざして、「すばらしい。この暗黒の生み出す力は美しい。」と何やら耽美の世界の住人のようです。アーガスの王様の話によると、何やら強大な力に魅了された節があるそうで、その力で世界の支配者になるつもりだそうです。「わからぬか、この力のすばらしさが!」なんていう物理学者が唱えそうな台詞でこちらを挑発してきますが、こちらのメンバーでそんな理系トークが通用しそうなのは学者のアルクゥさんぐらいのものでしょう。ちなみに福島原発のことがあったので、この手の台詞を悪役に語らせるのはなかなか効果的です。ちなみにFF3のファミコン版の発売はチェルノブイリ原発事故の4年後ぐらいだそうです。

さて、ハインといえば「バリアチェンジ」の使い手で自分の弱点をコントロールしながら戦うという前情報も入っています。なので、学者のアルクゥが随時ハインの弱点を見破りながらそこをついていくという戦い方を考えていました。とりあえず、初手から弱点をアルクゥに探させると「弱点は特にない」というつれない返事が返ってきました・・・。パーティー内に動揺が走ります。何でしょう、アルクゥの学者としての能力にまず疑いがかけられます。とにかく、弱点がない以上、今持てる最大火力で攻撃を続けるしかありません。でも、ハインは弱点が特にない状態から「バリアチェンジ」を使ったら逆に弱点ができちゃうのかなかなか彼の個性でもあるはずの「バリアチェンジ」をしてきません。風水師・レフィアの「ちけい」がグイグイ彼の体力を削りますが、彼の弱点は依然として特にないまま戦闘は進行していきます。ひょっとして、弱点が特にないんじゃなくて、長所が特にないんじゃないかと4人が疑い始めたとき、初めてハインが「バリアチェンジ」を発動しました。今度こそ学者・アルクゥの腕の見せ所です。「ほのおに弱い」・・・そう、今のハインは炎での攻撃に撃たれ弱いそうです。・・・ん?炎で攻撃できる人いたっけ?パーティーに動揺が走ります。黒魔法の使い手不在なので、はたして炎はどうやって起こすのかなと古代の人みたいになってしまいましたが、そうそう、そういえば学者の装備に「ほのおの本」というのがあった気が・・・アルクゥが道具袋を探っているうちにレフィアの「ちけい」(炎による攻撃は一切なし)でハインの骨ボディが崩れ去りました・・・。学者の立場って一体・・・。