円卓の騎士 円卓の騎士

国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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未来日記

円卓の騎士

空っぽのアーガス城をあとにして、ルーネスたちはアーガス城の西の方へと進路をとりました。ちなみにアーガス城の屋上に水道設備があったので、そこの人工の泉によって体力・魔力ともに回復しました。この時代の「上下水道」がどの程度のレベルの技術が使われていたのか、表面的なところでは4、5階建ての建物の屋上に水を引くことができるぐらいしかわかりません。他の町村でも井戸の設備はみかけた気がします。そういえば川が近くを流れる町ってこれまであったでしょうか?フィールドマップ上では川自体が些細な地形要素なのでよほど大きい川でもない限り描画されていないのかも。とにかく生活必需品の最たるものですから、飲料水をこの世界の人がどのように確保しているのかは、機会があったら考えてみたいところですが、おそらくそんな機会はないでしょう。あー、ブリザドみたいな魔法もあるので、大気中の水分を一度氷結させてから、融解することで水を得ることができるのがこの世界のいいところですよね。クロノトリガーのときは「ウォーター」なんていうそのまんまな呪文もあったけど、本家のFFではまだ未確認です。ちょっと前に「レベルE」っていう冨樫先生の漫画がアニメ化されてたんですけど、その中に「バトルポカリ」っていう便利な呪文があったのが思い出されます。ペットボトル容器に入った飲料が出てくるというその呪文、水道水に何とかベクレルの放射性物質が一時的にみつかって以降、スーパーマーケットで2Lの安いお茶の在庫が品薄になったわが町では非常に貴重です。

チョコボはBボタンで降ります

西の方に進むと何だか怪しげな茂みを発見したので近寄って見ると、なんともう一つのチョコボの森がありました。チョコボにはいい思い出がないものの、見つけたら乗らないと損をした気持ちにさせるこの黄色い動物の背中に、ルーネスたちは再び跨るのでした。チョコボの背中に揺られること数秒、森の南に洞窟を発見したので、チョコボとお別れです。私もだいぶ操縦になれてきたのか、Bボタンを間違って押すことなく、目的地までチョコボから落馬(落鳥)せずにすみました。洞窟の中に入っていくと、なんだか暗くて不気味な空間の中に、不気味な人々がいました。

グルガン人

この洞窟の中の人はみなさん、頭髪を剃って坊主頭、目の周りにはたぬきのような隈、僧侶のような服装といった特徴を備えていらっしゃいます。とっさに思いついたのは、アーガスの城で権威を掌握しているという噂の神官・ハインです。神官が怪しげな僧侶集団を従えているというのは想像に難くない気がします。ほら、ハーゴン神殿には「悪魔神官」がいっぱいいたじゃないですか。神官とか僧侶とか、崇拝する対象が違えばイオナズンを連発してくる危険な存在です。このたぬき隈の人たちも油断なりません。

しかし、ルーネスたちがおそるおそる話しかけてみると、案外柔和な態度でいろんな情報を教えてくれました。勘違いして、ごめんなさい。いい人たちっぽいです。っていうかこの人たち「グルガン族」でした。グルガン族といえば、このゲームの取扱説明書にてプロローグを語るという大事な役割を担っていた人でした。そういえば、トックルの村人がグルガン族の話を少ししてくれたような気がします。でもトックルの他の村人が古代人の末裔の話をしてくれたので、私の頭の中で両者がごちゃごちゃになっていたようです。そうか・・・あの古代人の末裔・・・未来とかみえないのか・・・。まぁ、なんというか結局、古代人の末裔って先祖がすごかったとしても、現代ではそれほど大したことがないっていうか、チョコボで大陸一周してもこびとのパンしかくれないっていうケチなやつらで、その上グルガン族でもないときたらさらにガッカリなやつらだってことですね。

古代人の末裔をdisるのはそこまでにして、グルガン族の正体について聞いた話をまとめてみましょう。彼らグルガン族は生来目が見えない一族なんだそうです。隈をひいた目はそういえばずっと閉じられたままです。しかし、その対価として第六感が発達して、未来が見えるようになったのだそうです。洋画っぽくいうとシックスセンスってやつですね。聖闘士星矢っぽくいうと聖衣(クロス)をもらうのに最低限必要な感覚でもあります。ましてや黄金聖衣(ゴールドクロス)を装着するには第七感(セブンセンシズ)に目覚めないといけません。グルガン族の方々もオリンポスの神殿で日夜、ゴールドを目指しているのかもしれません。ちなみにFF2 Soul of Re-Birthのミンウさんたちは死してなおアテネ(ヒルダ王女)のために戦っていたので、第八感に目覚めたシャカレベルの猛者です。(オーム)

グルガン族の人がみる未来の姿とは、光と闇のバランスが崩れたものだそうです。随分と比喩的な遠回しの表現ですが、大地震がバランスがやぶれた兆候であることは既に学習済みです。やがて、闇の力が強大化して、誰も止めることができなくなると世界は闇に覆われ、やがて全てが無に還る・・・って、なんかもうそんな未来が見えちゃってるならダメじゃん。こわい、こわすぎる。未来を予知する人はFF1のときもいましたが、もうちょっと光の戦士を称えて、奮わせて、闇を倒せぐらいのテンションにしてくれたじゃないですか。グルガン族、目を閉じて淡々とそんな話をするから変な緊張感があって、やたら怖いです。その予言当たりそう。新宿あたりで占い師を始めてほしいレベル。

まぁ、そんな怖い話をして、人に未来を教えると不幸を招くので、こんな谷にひっそりと住んでいるらしいです。なかなか謙虚な人たちです。アーガスの王様なんかはきっと裏でコンタクトをとって、未来の国家のことを相談してたんじゃないでしょうか?だとすると、神官・ハインの出現を予期して王様に伝えることもできたのかも。情報を隠匿して国家の盛衰を影で操ってたらこわいな、この人たち。

で、この人たちはなんだかデッシュとの関係も少しにおってくるんですね。次回、もうちょっと詳しい話を狸フェイスの人たちから聞きだしてみることにします。