前回、チョコボに乗って空中に浮遊する大陸を一周する旅にでたものの、途中でチョコボの裏切りをうけてやむなく歩いて引き返してきたルーネスたちは、テンションがだだ下がりの状態ではありますが、一周したら古代人の末裔の一人からもらえるご褒美のためにしぶしぶチョコボの森に入り、おのおの好きなチョコボを選択するのでした。とにかくBボタンさえ押さなければチョコボのことでミスすることもないはずですので、右手をDSの機体から放して十字キーだけで大陸を一周するのでした。
この大陸、一周してみると本当にきれいに浮いています。中海だと思っていた場所もそっくりそのまま浮いていますので、他の海との交わりはありません。つまりはエンタープライズ号で横断したあそこは海ではなく湖だったのかもしれません。そういえば潮があったようななかったような・・・。さらにいうと海竜と呼ばれていたネプト竜も湖竜に格下げです。ネス湖のネッシーレベルの珍獣ということになります。
ここで発想を逆転させてみましょう。大陸一周によって海だと思っていたものが大きめの湖に過ぎないことが判明しましたが、湖が海と呼ばれるにはそれ相応の理由があったはずです。例えば、「舐めたらしょっぱい」とか「海の生物が棲息している」とか、海を海たらしめる要素がきっとあるはずです。そして、その謎はきっとこの浮遊する大陸の成り立ちとも深く関わってきていると思うのですね。私の見立てでは、この大陸は最初から浮かんでいたわけではなく、何かの拍子に浮かびあがったので、かつてはこの内海が外海ともつながっていたんじゃないでしょうか?浮かび上がった時にはそれはもうおびただしい量の海水が流れ落ちたことでしょう。そして、適度に水嵩が減ったところで大陸棚が表れ人が住めるようになったのかもしれません。古代人の村は昔からの部落だったかもしれませんが、少し前に訪れたトックルみたいな集落は大陸浮上後の新興の居住地なのかもしれませんね。元々、海だったせいか土壌が塩だらけで作物の生育に適さず、太陽が近いこともあって砂漠になりがちとか、いろいろ考えましたが、あの村は今アーガスの兵隊におびやかされていてそれどころではないのでした。
大陸が浮いているってことは、高山のように気温が低かったり、酸素が薄かったり、気圧が低かったりするのでしょうか。ちょっと水の沸点を調べてみてもらいたいところです。ファイアの威力とかも気圧に関係しないでしょうか。それと大陸が浮き上がったあと、跡地はどうなったのでしょうか?やっぱり海水にさらわれてしまっているのでしょうか?しかし、古代人の末裔の話ではオーエンという名の塔がこの大陸を支えているとかいうじゃないですか?その塔はそれでは海上に建っているのでしょうか?下からみたら傘の開いたきのこみたいに塔のてっぺんに大陸が広がっているのでしょうか?浮いている大陸の下の世界は日が当たりにくく、暗くて冷たいのでしょうか?謎が多すぎて困ります。
とにかくこの不思議な環境の謎を調べるには、この大陸から脱出して外側から観察するに限ります。おそらくオーエンの塔というのが脱出経路としては最有力候補になるはずです。または、大陸を浮遊させているエネルギーのエンジン回路を破壊して、大陸ごと着陸するなんていう展開もゲームならありえそうです。ただ、その場合、大陸の下に何があるかによって下界に大きな影響を与えることは間違いありません。地震や津波などは極力避けるような演出面での配慮が必要になりそうです。がんばれ、日本!
さて、今度は無事に大陸を一周して古代人の村まで戻ってこれました。途中何のイベントもありませんでしたので、本当に一周して様子を見て回るだけでしたが、この特殊な環境への好奇心はしっかりと掻き立てられました。さて、約束した古代人の末裔から「いいもの」をいただくことにしましょう。景品が「大陸を一周した経験」とかだったらルーネスがただではすませませんよ。尾田栄一郎先生だって、ひとつなぎの財宝は具体的な形のあるものと言及されているらしいじゃないですか。(ソースはインターネット)
そして、ルーネスの手には「こびとのパン」が手渡されるのでした。古代人への殺意が芽生える瞬間でした。ただでさえチョコボの裏切りに怒り心頭に発っしていたところで、「いいもの」と前振りされた景品が「こびとのパン」ってどういう了見でしょうか?かつて、試練の城に「勇気の証」を探しにいったときに「ねずみのしっぽ」を握らされたとき以上の肩すかしです。しかし、この「こびとのパン」がのちに4人を導くことになることはまだ誰も知らない・・・っていう神展開も期待できそうにありません。
とりあえず、古代人はすごかったけど、その末裔は大したことがないという結論をつけて、一行は一連の騒動がなかったかのようにトックルを襲うアーガスのことに集中するのでした。