できるかなファイナルファンタジー

カプコンさんってゲーム業界の中では比較的元気があるようにみえるんですが、実際のところどうなんですかね？自分のtwitterのTLにはモンスターハンターの話題がまだチラホラおどります。ヒット作があると、その収益から実験的な野心的な作品のための予算が確保できてうまくいくと正のスパイラルが築かれるらしいのですが、日本のゲームメーカーは反対方向のスパイラルまっしぐらなケースが多いんですってよ、奥さん。コンシューマゲームの仕事がとれなくて、パチンコの液晶向けの開発ばっかり入ってくるって友達がぼやいてました。口癖のように「潰れないだけマシ」って言ってるのを聞いてると悲しい気持ちになります。私が子供の頃は、結構夢のある職場だったはずなんですけどね～。

さて、前回ネプト竜を鎮めたルーネスは、一応海賊のアジトにあいさつにいくことにしました。口約束ではありますが、海竜の鎮静化と引き換えにエンタープライズ号一隻いただくという契約が成立していいます。そこそこ立派なお船っぽいし、ものを貰うからには感謝するのが仁義ってものです。最近、「ありがとう」が言えない子供が増えているなんて話も聞きますから、ルーネスが率先して子供たちの手本にならなければいけません、光の戦士として。ただ、相手は海賊ですから、そんな約束知らないねぇ、なんて言い出すかもしれません。船に乗れずにグッタリしていたあいつらが、突然生気を取り戻して、ルーネスに仇を返す可能性も否定できません。

とりあえずナシをつけに海賊のボスとサシで話し合いにいきますと、ボスはあっさりエンタープライズ号の譲渡を認めてくれました。むしろすごい低姿勢で感謝してきました。草食海賊という単語が頭をよぎりましたが、それだけ海に出られないことが堪えていたってことなんでしょうね。この世界の造船技術とかわかりませんが、飛空艇があるなら、海の船も案外簡単に安く造れちゃうのかもしれません。その他に、生気を取り戻したバイキングたちから、「バイキングは海の【戦士】→斧が使えるよ」とか、「海のモンスターはイカズチに弱いよ」などの有益な情報をもらいました。う～ん、同じ戦士でもルーネスよりもこれは格が上っぽいですね。おおねずみ相手にお荷物状態だったルーネスは「ミニマム」のトラウマが深まっていくのでした。

こうして、4人の航海の旅が始まりました。さっそくデッシュが「世界中の美人を探しにいけるぜ」と好色発現をしてレフィアの怒りをかっていました。レフィアが女性に不誠実なポーズにこんなにも反発するのは、過去に何かあったのでしょうか？いや、恋愛経験とか薄そうだし、きっと育ての親の鍛冶職人・タカが硬派な男子だった影響でしょうね。でも、ネプト神殿のある湾を出て、ちょっと南西に進むとすぐに未知の陸地が現れましたので、船旅は早くも終了です。一応、海上の敵にサンダーがよく効くらしいことの片鱗はうかがえましたが、ファイアとブリザドと比較したわけではないので、レポートにまとめて提出できるほどのデータは集まりませんでした。

それで、今さら気がついたのですが、ルーネスとイングズがあまりにも弱すぎです。戦士とモンクなんて攻撃の要ともいえそうなものなのに、敵を倒すのはいつもレフィアという異常な状況でした。あれ？ミニマムを解除し忘れたの？って思ったぐらいですが、戦闘画面では特にちっちゃく描画されてません。アルクゥの腕力が弱いのは白魔道士だから仕方がないのです。そういえば、アルクゥが装備できる武器を持っていないらしくて、彼だけ両手が「すで」です。白魔道士って何か特別な装備品が必要なんでしょうか？ん？ルーネスとイングズも「すで」だぞ？っていうか装備0のすっぽんぽん状態でした。乗船中に海風に装備品をさらして錆びさせようとでも思って脱いじゃったのでしょうか？海賊船の上とはいえ、レフィアにセクハラで訴えられるレベルです。とりあえず、手持ちの武器防具で二人の装備を固めてみましたが、はてさてこれは一体？思い起こせば、おおねずみ退治前に一度、役立たずの二人を黒魔道士にジョブチェンジさせたもののMP0なので、元に戻すという操作をしたことがありましたっけ・・・。「！」ジョブチェンジする度に、強制全裸なの？そんなことすっかり忘れてました。私、脱いだらすごくないんです。

よく、今まで死ななかったなと逆に評価が上がったルーネスとイングズ。っていうか、みてたなら言ってよ、アルクゥ！レフィアはきっと、女の子的に腫れものには触らないでおいてくれたんでしょうけど、アルクゥはルーネスと親友的な関係じゃなかったっけ？あれ？ジャイアンとのび太みたいな関係だっけ？こいつ、のび太のクセに生意気にも親分の全裸を黙ってやがった。裸の王様の仕立屋がごとき所在です。そしてデッシュも共犯です。ドラクエ9みたいに装備品がある程度キャラクターのグラフィックに反映されれば、気付いたかもしれません・・・いや、されてても気付かなかったかもですが。

とりあえず、恥じらいは全て船上にかき捨てて、新しいフィールドを南下すると「トックル」という名前の村がありました。入口には老人が二人。話しかけると「お助けを～」と左右に散り散りに逃げて行きました。老人なのになかなか足腰がしっかりしています。それほど命に危険を感じたということでしょうか？「ひょっとしたら、二人の装備が怖かったんじゃないの？」とクスクス笑うアルクゥ。一級の嫌味ってやつです。あぁ、誤解のないように書いておきますと、私の書くルーネスたちの会話はゲーム内の会話に忠実じゃないし、ところどころ間違ってる可能性があるどころか、私の主観や創作も混じってますので、本来のキャラクターを楽しみたい場合は、自分でプレイしましょう。みんなの中にそれぞれのルーネスがいるんだぜっ！（キリッ）

どうも村の様子が変ですし、よく見ると村中の家屋が荒らされたような形跡を留めています。海賊のアジトの近海の村ですが、あの草食系バイキングたちの仕業とも思えません。何か事情があるはず。多くの建物が半壊していて中には入れないのですが、とりあえず一軒の民家に入れました。中にいた一人の子供は、ルーネスの姿をみるなり奥の部屋に逃げて行ってしまいました。老人といい子供といい、人の顔を見るなり逃げ出すなんて、はぐれメタルぐらい経験値・・・（失言）逃げる子供をおいかけるのは、ちょっと変質者っぽくて感じ悪いですが、その理由を確認しないことには逃げまどう村人の抱える問題を解決することもままなりません。「ほら、怖くない」とナウシカがごとき気持ちで奥の部屋に突入です。

するとそれを遮るようにあの子のお母さんと思しき女性がルーネスたちの前に立ち塞がりました。「あの子には手を出さないで。連れ去るなら私にしなさい！」毅然と立ちはだかるお母さんですが、膝はガクガクのブルブルです。やはりルーネスたちに対して恐怖を感じているみたいですよ。特に戦士・ルーネスの姿にびびっているっぽいですね。斧やら剣やらガチャガチャ鉄分を身にまとうルーネスの姿は、確かに民家に入るにはふさわしくない格好かもしれません。アルクゥの言う通り、全裸に戻った方がいいのかも・・・。いや、子供もいるというのに人妻の前で装備を解くのもいろんな意味で問題が多いでしょう。はたして、何かに怯える老人や女子供しかいないこのトックルに何があったのか！？