国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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アルドとエメリーヌ

アルドとお姉ちゃんきれいなオープニングムービーに魅せられて、一向にゲームが開始しないFF11ですが、お構いなしに今回もオープニングムービーの続きから丁寧にさらっていきます。前回、FF11の世界「ヴァナ・ディール」における種族間の対立関係についてお勉強いたしましたところ、FFシリーズの流れの通り、「人間」と「モンスター」が敵対関係にあることが判明しました。人間と一言でいってもエルフだのドワーフだのホビットだのも一緒にモンスター退治にあたるこっち側の仲間であるようです。(ただ種族間には微妙な緊張関係もあるらしいですが。)逆にモンスター側にもゴブリン族だったり、オーク族だったり、なんだかんだでいろんな種族がいらっしゃるようですが、そんな複数の集団を闇の王という存在が一つにまとめて人間サイドに攻勢をかけているというのが、ストーリーの背景にあるようです。闇の王が強ければ強いほど、ヒュームとエルヴァーンとガルカとタルタルとミスラの間の結束も強まるというものです。戦争と協調関係が表裏一体であることに気付かされるシチュエーションなのです。
さて、場面は闇の王の軍勢が人間の拠点に仕掛けてきたところでした。人間側の軍事勢力の抵抗もなかなかですが、モンスターはその数にものを言わせて、どうやら民間人にも手を出し始めている模様。通常は戦争とはいえ国際的な取り決めや国家間の約束に基づいて、「農民は殺さない」とか「この地域では戦闘を行わない」とかルールがあるものですが、相手がモンスターの場合、そんなことはお構いなしにやりたい放題やってきそうですよね。仮に戦後、モンスターの部族と対話がもてるようになった場合、非人道的なルール破りについて責任問題に発展して、そこら辺をなあなあに処理しちゃって、将来的にも遺恨を残す感じにならないようにしたいですね。戦後何十年も経ってから、タモガミという名の戦士が論文を発表することになっちゃいますから。
とにかく、戦争に勝つというか、優位な状態で落とし所を見つけて、戦争を終わらせるのが、文化や経済の発展のためです。そんなことをいっている間に、モンスターが民家に侵入してますよ。オープニングの序盤にでていた男の子とそのお姉さんっぽい女の子は、そんな強襲から逃れるように避難所のような岩肌の場所に向かいますが、行きどまりに追い詰められたような状況になります。背後からはモンスターの咆哮。行き止まりには明かりとりの小さな窓が一つ。「アルド」と男の子の名前を呼んで、そこから逃がそうとするお姉さん。無事に脱出を果たした男の子に続こうとするも、お姉さんは背後から迫りくるモンスターに・・・。「エメリーヌ」とお姉さんの名を呼ぶも、あの小さな窓から出てきたのはモンスターの腕だけ。もう気持ちはドラクエ4の勇者です。

20年経過そして、早いもので、そこから20年経過します。いや、20年って結構な時間ですよ。ひょっとして、戦争も終結しちゃってたりしますか?勝ったのか、負けたのか、特に説明もなくテロップには20年後とだけ。闇の王はどうなっちゃったっていうのさ?広大な背景の中、丘の上のような場所に立つ青年が一人。この流れ的には、先ほどお姉ちゃんに救われて一人助かったアルド少年の成長した姿でしょう。特に説明はなかったけど、お姉ちゃんを救うこともできず、とにかく一人逃げるしか手段を持たなかったあの男の子が、これだけ立派に成長しましたよという感じで颯爽と登場です。通常なら、この青年が主人公という話になりそうなものですが、マルチプレイヤーのゲーム構成ですから、そういうわけにもいきません。アルド、お前の存在意義は何なんだ?

アルド?ミスラと一緒そして次のコマでは、アルドの横にミスラの子がチョコンと登場しました。少し親しげな二人。アルドの彼女でしょうか?種族を超えた恋愛には、いくつか障害がつきものですが、ヒュームとミスラの場合、遺伝子的に大丈夫なのか?という疑問がどうしても湧きます。二人の間に生まれてきた子供の耳の形状と位置が、場合によっては悲劇を生みそうです。あと尻尾の有無とか。

仲間がたくさんと、意味深なシーンからカメラはどんどんパンしていって、丘の全景を映し出しますと、何とアルドの周りには他にもたくさんの種族の男女がいっぱいです。例によってタルタルだけは、身長の関係でカメラがひききるまで姿が見えませんでした。ほんと、途中までタルタルだけいなかったから、どうしようかと思いましたよ。唯一、仲間はずれの種族にでもなってしまったのかと。
で、このシーンが示しているのは、ヒュームとミスラの禁断の愛とかではなく、戦争を体験した子供たちが立派に大きくなったぐらいの時代が冒険の舞台ですよということなんですね。過去に悲しい戦争を体験した記憶を持ちながらこのゲームはプレイしなくてはならないのです。マルチプレイヤー全員が軽くPTSDを抱えていると、それを念頭においてこの世界観を壊さないようにしなければならないわけです。そして、戦後も5つの種族は仲良くやっていけてそうです。平和な世の中に感謝し、労働力として戦争被害から一刻も早く復興しましょうというのが、このゲームなのです。って、農耕・牧畜・狩猟・漁猟といった第一次産業に従事するもよし、建築でも販売でも流通でも製造でも何でもござれなゲームだったとして、戦士やナイトといった戦闘用ジョブの居場所はちゃんと用意されているのでしょうか?FFをFFっぽく楽しむためには、何としても闇の王に台頭してもらい、戦場を用意してもらわねばなりませんね。

ヒューム男子それでは、いよいよ次回から実際に自分のキャラクターを作って冒険の旅に出たいと思います。どうやら、一番最初に選ぶのはやっぱり種族のようですね。どの種族にするのかしっかり考えないといけません。種族によって初期ステータスが変動したり、得手不得手なスキルがあるみたいですしね。ガルカを選ぶとしたら、そのときはマリオカートでクッパやドンキーコングを選ぶような気分なんだろうなぁ。じゃあ、小回りの利くキノピオ・・・もといタルタルなんか使いやすいかもなぁ。とか、いろいろ悩まれますね。