二度目の正直
前回、地獄の中の憩いのオアシス・マハノンの町を発見し、飛空艇狂・シドとの再会を果たしたミンウは、しばらく逗留したい気持ちを抑えて、自分達の使命を考える旅に再出発することになりました。この町は俺が守ってやるぜ、グワッハッハというシドの頼もしい言葉もいただけたので、気兼ねなくこの町を離れることができます。とはいったもののせっかくの町ですから、武器・防具や道具を揃えていきましょう。しかし、ものすごい武器・防具・魔法があるわけでもなく、せいぜい初期装備のままで弱小だったヨーゼフ向けにちょっとした装備品を買うぐらいでショッピングは終了しました。追加シナリオ中にもう一つくらい町があってそこに強い装備品があるのかな、なんて期待をしてしまいそうになりましたが、これまでの経験からするとFFでは町に強い装備品は置いていないという傾向があります。ですから、マハノンには宿屋があるだけで満足ということにしておきましょう。町の人にいろいろ話しかけてみましたが、この町を築くまでに何人もモンスターに襲われて死んでいった・・・なんて陰気臭い話ばかりでした。中には、せっかく辿りついた町なのだから、自分の手で守り抜いてみせると息巻くおっさんもいましたが、所詮は少数派。自分の所在が不明な現状で、みんなため息をつくばかりです。
しかし、この町にはまだ隠された人材が潜んでいました。武器屋の品揃えにガッカリして店を出ようとしたときのことです。ふと、店の脇をみると鎚を振るうおじいさんの姿が。どこかでみたようなあの人は、「のばら」の合言葉をこよなく愛するフィンの名工・トブールさん、その人です。フリオニールがミスリルをセミテの滝から持ち帰ったときには、飛びつくようにしてミスリルを奪い去り、目を輝かせながら一挙にミスリル装備品を流通にのせてしまったというものすごい生産力を誇るじいさんであります。ただ、このジェイドにあっては武器の素材が思うように揃わないのか、ミンウの期待に添うような一品には巡りあえませんでした。ただ、アルテマの武器屋よりは強力な武器を扱っていたりするあたりは流石です。おそらく、このマハノンの自治は、シドの指導力とトブールさんの開発力によって保たれているのでしょう。住民はみんなオーガキラーや炎の槍を装備しているに違いありません。