昨日予定していた年末の大掃除がキャンセルとなりました。年内にやり遂げたいことをリストアップし、各項目に優先度をつけた結果、大掃除は来年に持ち越される項目になったのでした。それにしても、なぜか優先度の高い項目に「マンガを読む」というものが含まれていました。12月後半に出たマンガをガーッと買ってきて、つつがなく読み終えましたよ。今日は「PAPUWA」と「カミヨミ」と「おやすみプンプン」と「新ブラックジャックによろしく」と「新吼えろペン」と「ゴールデン・デイズ」と「高校デビュー」ですね。少年漫画、少女漫画、青年漫画となかなか多岐に渡ってますね。自分はホント何をしたいんだろうか。最初の2冊は柴田亜美先生の作品です。自分の中ではいつまで経っても、ドラクエ3の勇者が柴田先生のドラクエ4コマのイメージで定着しています。アニマルゾンビとか武闘家くんとか「ひゅるりら~」とか古きよき思い出です。ドラクエは私が小学生ぐらいのときから、当時のエニックス出版から4コマ漫画集がたくさん出てましたね。ドラクエのメインキャラクターはベースに鳥山先生の絵がしっかりあるので、いろんな作家さんが独自に崩して自由に描いていたのを覚えています。誰が描いてもライアンはライアンだとわかるし、女戦士は女戦士でした。はたして、誰もが自由に描いてフリオニールはフリオニールたりうるでしょうか。フリオニールのビジュアル的な核が自分の中でイマイチ定まっていないのです。
そういえば、今週号のジャンプ(合併号)になんとそのフリオニールが掲載されていたのでした。「ディシディア ファイナルファンタジー」とかいうPSP向けの新しいゲームの紹介がカラーで載っていたのですが、そのゲームに登場するのだそうです。20周年でお祭り状態なファイナルファンタジーの記念碑的なゲームなのでしょう。活況ですね。最近はDS版のFF4のテレビCMもよくみかけます。
それは置いておいて、ジャンプに載っていたフリオニールがやはり自分の中のヤツとちょっとかけ離れていたんですね。隣に載っていたスコール・レオンハートとかいうまだ知らない若造と比べて明らかに貫禄があるのですよ、あのフリオニールが。お前、ちょっとジャンプを意識しすぎてかっこつけすぎだろ、と心の中でツッコミをいれつつ、そんな焼き直し版のフリオニールの装束を観察していますと、鎧とかは特別に特徴的な部分はないのですね。一番目立つのは右手に持っている赤い剣なのですが、これは私がまだ知らない武器なのかもしれません。とにかく青っぽい色調の中であの赤い剣が目立ってました。で、背中に弓を背負っているのはFF2ならではなのかもしれません。剣でも弓でもなんでも装備できるのはFF2の特徴です。熟練度システムには今でも若干、戸惑っています。あとはやっぱり頭部ですね。兜ではなくて、金属製の冠上の防具からきれいな布が何枚か色違いで頭を覆うように出てます。そして、珠がたくさんじゃらじゃらくっついていて、頭部だけ軽くジプシー調なのです。まぁ、フィンを追われてジプシーな生活といえなくもないですが、防御力的には明らかにイマイチです。ただ、防御力よりもファッションをとるというのは、自分内フリオニール基準を満たしていてOKです。あとは、よくみるとこいつロンゲです。うしろで髪の毛を細く結って垂れ流しています。ドラクエ界隈で男子のロンゲ主人公は、ドラクエ5のまもの使いの彼がそうでしたが、ボリューミーな髪がバサバサで線の細そうな彼に幾分ワイルドさを付け加えていました。フリオニールのそれは完全に自分を飾る装飾品としてきれいに束ねられて、美しい流線を描いています。以上のことから、フリオニールの外見的特長は主に頭頂部のおしゃれ感に収束するという結論が導き出されました。「フリオニール=おしゃれ頭」という公式を今後プレイする上で忘れないようにしようと思います。
前フリが長くなりましたが、前回、大戦艦の動力炉に太陽の炎を投げ入れて、憎き破壊兵器の損壊を成し遂げたフリオニールたちは、ヒルダ王女を乗せた飛空艇で一路アルテアに帰ることにします。反乱軍やアルテアの民は一同、ヒルダ王女の無事を祈っております。この人を欠いてはもちろんパラメキアへの抵抗はなりたちません。ほんとうに無事でなによりでした。もしも大戦艦の指揮官がダークナイトではなくて、欲深いボーゲン伯爵であったら、とても紳士的とは思えないような行為でヒルダ王女を苦しめたことでしょう。
爆発する大戦艦をあとにシドの舵で飛空艇はスイスイと空を進みます。大戦艦のない今、鳥を除けばこの広い空を飛べるのはシド一人となります。今回の一件もありますし、シドとは今後ともうまくつきあっていく必要がありますね。もっと大型の飛空艇であれば、パラメキアに仕返しの爆撃も可能なのかもわかりません。ただ、人道的な観点からはたして爆撃に爆撃で返すのはいかがなものかと、実際にアルテアやガテアの惨状を目の当たりにしたフリオニールは考えなければなりません。シドは純粋に空を飛びたいだけかもしれませんが、それが大量殺戮兵器となりうるという点についても今後考えていかないといけませんね。
さて、ヒルダ王女を連れてアルテアに戻り、反乱軍から諸手を上げて歓迎されると思っていたフリオニールですが、町の中は意外なほど静まりかえり、テンションが上がらない様子。人々に話しかけても沈痛な面持ちでヒルダ王女の帰還どころではないといった様子。どうもミンウの看護の甲斐もなく王様が相当ヤバい状況なようです。私にとってはかなり弱気で頼りない王様だったのですが、反乱軍の中ではそれなりに人望があったようで、王様の容態悪化とともに士気は下がる一方です。ヒルダ王女ではやはり何か足りないのでしょうか。今の時代であれば女性が王位を継いだり、大統領に就任しても全然問題がない基盤が整ってきていると思いますが、フリオニールの世界の社会事情では、まだ女性が先頭に立って指揮を振るうというのが受け入れられずらいのかもしれません。肉体的な戦闘行為を伴う戦争においては、男性と女性とでは考え方や経験に差が出るのは必然です。私はミンウさんのサポートつきならヒルダ王女のカリスマ性でやっていけるんじゃないかとも思うのですが、みんな口をそろえて王様の身を案じていますから、やはりそう簡単なものじゃないのでしょう。
唯一、ツンデレじいさんだけは、フリオニールを激励してくれましたよ。「やはり、わしの見込んだとおりじゃ!」って、さっきまで「お前のせいでヒルダ王女がっ!」って猛り狂っていたくせに、なかなかのお調子者です。そんな愛すべきじいさんのいる王座のある部屋にもちろん王様の姿はなく、代わりに座っていたヒルダ王女の姿もありません。
ちょっぴり心配なので、ヒルダ王女の寝室にお加減のほどをうかがいにいってみますと、王女は不気味な微笑をたたえるばかりで何も話しかけてくれません。今さらながらに気がつきましたが、「国民にとっての王様」という観点だけで今回の事態をとらえるととんでもないことになりそうです。この潰れかけた国を治めるのに、この王様では頼りないと思っていましたが、この王様を抜きにして、はたしてヒルダ王女がどこまでやれるのか、というところがこの局面で心配の種となってきました。正直、王様の危篤でここまでヒルダ王女が動揺するというのは計算外でした。そりゃそうですよ、国王である前に父親ですもの。母親は既にいなかったと思うので、たった一人の肉親です。しかも最近婚約者を失ったばかりでもあります。この王女はヨーゼフが死んだときでも相当辛そうな面持ちでしたし、危険なミッションばかりあてがわれるフリオニールを心配して出迎えにこようとしたりもしてました。普段の気丈なふるまいとは裏腹に、案外ナイーブな性格なのかもしれません。王家に生まれたという重責が彼女に仮面をかぶせていましたが、その裏に隠れているのは女の子です。父親という盾を失くしてしまうと、フィンの存亡という責任が全て彼女に降りてきます。血で綴られた王族の業ともいうべき宿命です。彼女は国民のために適切な相手と子を成して次の王を育てないといけないのです。(その相手の一番候補がゴードンというところも泣けます。)フリオニールはいくつもの危機を乗り越えて、戦況を好転させてきましたが、この事態で精神的に彼女を支えてあげることができません。無力なんです、所詮部下どまりでさぁ。
続いて、王の寝室にて王の容態をうかがいにいきます。ミンウさんの処置はきっと万全だったと思いますが、やはり大戦艦の侵攻のショックが大きかったのだと察せられます。この王様もまた王家の重責に苦しんでいる一人なのです。フリオニールの出世街道のゴール地点に英雄として王家に玉の輿に入るという選択肢もありえましたが、この王様をみているとそこはちょっと遠慮したいような気もしてきます。
容態の芳しくない王様に話しかけると、いきなりの遺言モード突入なので、あぁ、この国はいよいよヤバそうです。その場にいたゴードンとミンウを呼び集め、王様の「最後の頼み」が紐解かれます。
まず、カシュオーン王子・ゴードンに反乱軍の指揮が命じられます。ヒルダ王女ではなく、このへたれに何故!?と正直思いましたが、おそらく太陽の炎の取得~大戦艦撃破までの功績とやはり王族というランクからの選任でしょう。そして、ヒルダ王女は女性で、ゴードン王子は男性だということなのです。「この命にかけて・・・!」なんて調子のいいことをいってますが、ゴードンのだめっぷりがプレーヤーから払拭されるにはまだ時間がかかるのではないかと思います。このタイミングでこの大抜擢に驚きを禁じえません。もしもゴードンが命をかけて反乱軍を率いていなかった素振りをみせたなら、彼を薄っぺらい男としていつまでもチキン野郎とののしってやりましょう。逆に彼がこの大任を成し遂げたのであれば、一人前として認めてやるしかないでしょう。
次に、ミンウさんには「アルテマの本」の封印を解くことが命じられました。この現在の反乱軍の拠点がアルテアですが、この地には「アルテマ」というものすごい呪文が封印されていたのだそうです。町の名前が実は呪文を意味していたというのは嫌いじゃない設定です。ルラムーン草からルーラができたぐらいに神秘的です。(微妙だな)はてさて、その「アルテマの本」の封印が解かれたら、誰がその本を読んで覚えることになるのでしょう。そう、FF2の「本」は一度読まれると消滅してしまうアイテムなんですね。覚えられるのはただ一人。しかし、私は覚えています。ミンウさんの魔法欄はすでにいろんな魔法でいっぱいになっていることを。魔法を一つ忘れない限り、新しい魔法は覚えられない状態にあります。ということは、うちのフリオニール・マリア・ガイにお鉢が回ってくる可能性も高いんじゃないでしょうか。アルテマなんておそらく語源はウルティマですよ。RPG界の先輩じゃないですか。英語風に発音すればアルティマですよ。きっとものすごい呪文ですぜ、兄貴。ultimate、まさに究極魔法にふさわしい名前です。
最後にフリオニールには、また新しいミッションが課せられました。どうもまだ内勤に異動させてはもらえないようです。営業ばりに足で戦功を稼ぐしかなさそうな感じ。次の目的地は竜騎士団の城・ディストです。帝国攻略の要に竜騎士団という軍団の力が非常に重要なのだそうです。私の中で竜騎士団といえばダイの大冒険のバランです。なるほどこりゃ、強そうだ。主人公ダイの父親です。その圧倒的な強さゆえに作中でも扱いに困ったことでしょう。そんな竜騎士団がフリオニールの次のミッションに関与してくるっぽい流れです。まぁ、どこにあるのか知れませんが、フィンと敵対関係にあるわけでもないのなら、さっさと協力関係を築くにこしたことはありません。でも同盟するにしろ何にしろ、お互いにメリットがないとせっかくの交渉も破談に終わってしまうかもしれませんね。フィン王国と組むメリット・・・それは何?
まぁ、それはおいおい考えるしかないようです。王様は自分の国のメリットについてしか話してはくれませんから。なんでも「飛竜」と「竜騎士」という単語がパラメキアに対抗する手段として有望なんだそうです。だからディストと組めと・・・これは逆に敵に回したら、危険そうですね。そもそもこのディストという国をどこまで信用してよいのでしょう。手を組んだはいいけど、掌を返すような連中だったらどうするんでしょう。そりゃ、今のフィンの武力はせいぜいミスリルを持ってるくらいでパラメキア相手に優位に立っているとも言いがたい状況です。飛空艇もシドの私有物ですし、帝国相手の戦況を打開する方法に欠いています。だから、ディストの持つ「飛竜」と「竜騎士」が欲しいわけですが、そこはギブアンドテイク、ディストにも餌をちらつかせる必要があります。何かいいみやげ物でもあればいいのですが。
いいたいことだけ言い終えると、最後に愛娘の身を案じて王様は崩御なされました。最後は父親でした。