お盆前のジャンプ誌上にて、ドラクエの天空シリーズがNintendo DSでリメイクされるとの報道がありました。ドラクエ6のリメイクを待ち続けていた自分としては、諸手を挙げて歓迎ムードですが、既に4,5はリメイク済みなので、順番的には6を優先して開発して欲しかったなぁというのが正直なところです。ミレーユとかハッサンとかもう長いこと目にしていない気がします。すぎやまこういち先生がいつだったかのコンサート公演でドラクエ6を演るのは11年ぶりだ、とか何とか言ってたそうですよ。どんだけ長いこと放置されているんだ、ドラクエ6。
ドラクエつながりでドラゴンクエストソードの進捗にもちょこっと触れておきましょう。あのゲームはRPGというわけではないので、サクサクと進んでずっと前に魔王ジェイムは打破しております。声が山寺宏一さんでしたので、ディズニーのいろんなキャラクターを思い浮かべながら、ひたすら攻撃を受け流して、叩き続けました。今はもうやりこみの段階に入って、暇を見て手をつけてますが、これもどこまでやり込むか線引きが難しいところです。新しい剣を入手すると必殺技を1つ覚えるのですが、必殺技のコンプあたりが目標になるといったところかなぁ。
さて、前回うまいことヨーゼフを手なずけたフリオニールたちは、奪還したミスリルをヒルダ王女に献上すべく旅路を急ぎます。急ぐとなれば、アレを使わざるをえません。FF界のハイヤーこと「シドの飛空艇」です。いやー、それなりに料金がかかるのでここぞという時に使用が限られる乗り物です。そして今こそその時です。
酒場のテーブルに座るシドはいつものように、「乗りたきゃ後の男に金を払いな。」とそっけない態度。飛空艇を使った運搬業はこの人の独占状態なのでしょうか。客に対する態度がえらく高慢です。でも、ついに念願のお空の旅が実現するのです。FF2が始まって以来、ずっと気になっていましたが、なんかフィールド上を縦横無尽に飛空艇が飛び回っているのです。目の前を飛び回るハエのように時にはうざったく感じていましたが、今はそのハエに乗船するところです。ヒルダ王女の待つアルテアまで700だか800だかギルを支払うことになりましたが、時間はお金で買えません。前回の遅れ(ヨーゼフの雪上船を探す徒労)を取り戻すためにも、フリオニールは持ち金の数割を支払います。
そして、外に乗り付けてある飛空艇に乗り込むと、すぐさま飛空艇は離陸し、フィールドが斜めに傾きちょっとした立体感が演出されます。そして、あっという間にアルテア到着です。障害のない空の旅はやはり速いもんです。旅の情緒を微塵にも感じさせないスピード感。鉄道オタクとは相容れない感覚でしょう。いや、鉄ちゃんにもスピードオタはいるか。
飛空艇は反乱軍の隠れ蓑、アルテアの町付近に着陸し、フリオニールたち4人を降ろすとすぐさま飛び去っていってしまいました。次の仕事が入っているのでしょう。独占企業とはいえ、飛空艇は一台限りっぽいですから、休みなしで飛び続けないとならないのです。燃料の補給とかメンテナンスとか一体いつやっているのやら。っていうか、飛空艇の燃料ってなんだ?まぁ、わからないことは「クリスタルの力」ってことにしておいて、ミスリルをヒルダ王女に渡しにいきます。
途中、カシュオーンのへタレ王子ことゴードンに話しかけると、フリオニールの武功を素直に認めてくれました。そしてお決まりの台詞が飛び出しました。
ゴードン「それに比べて俺なんか・・・」
あぁ、聞いてるこっちが滅入ります。軍の指揮も下がるので、彼にはやはり反乱軍入りは諦めてもらいましょう。出世するのはフリオニール様一人で十分なのです。
ヒルダ王女の御前にひざまずき、謹んでミスリルを献上すると、ヒルダ王女からお褒めの言葉がいただけます。これでパラメキアともガチでやりあえるとお喜びの様子。これでまた一歩フリオニールのポストが上がりそうです。それでは、大役を務めた後ですので、しばしの休憩をば・・・と、そうは問屋が卸しません。ミスリルを手に握り締めているだけで奇跡が起こるわけでも何でもありません。この鉱物をしかるべき人物に渡す必要があるのでした。その人の名はトブール。武器屋に常駐する鍛冶職人です。FF1におけるスミスのようにミスリルをかっこよく加工してくれるに違いありません。それにしても、トブールを王女の命令で御前まで呼びつければいいのに、功労者フリオニールに渡しにいかせるだなんて、若いと思ってこき使ってくれるもんです。渋々、ミスリルをトブールに渡す命令を受けます。
武器屋に行く前に、せっかくですから新しく覚えた単語をヒルダ王女にぶつけてみましょう。キーワードは「飛空艇」です。すると思わずシドの話が聞きだせました。なるほど、彼は元々フィン王国の人間で白騎士団のリーダーを務めるほどの大層な人物だったそうです。ポフトの酒場での尊大な態度もそれなりの地位についていた過去の名残なのかもしれません。そんな出世頭シドさんですが、飛空艇にのめり込むあまり、騎士団を脱退して今のような道にはまってしまったらしいです。まぁ、嫌いじゃないですよ、好きなことに熱中している人間は。強いて言うならば、元フィンの人間として、その飛空艇で少しこちらの勢力に加担していただけないものでしょうか。白兵戦では勝てなかったキャプテンどもも、飛空艇からの爆撃であれば面白いように倒せると思います。
シドのことを気にかけつつ、命令どおりトブールさんの元にミスリルを届けます。こんなお遣いどこかのカシュオーン王子にでもさせればいいのに。そんな率直な感想をおかまいなしに口にしてしまうフリオニールでした。ミンウさんが聞き流してくれてよかった。
トブールさんは、ミスリルを受け取るとともにやたらテンションが上がってしまって、少し血圧が心配でした。もういい年なのに、引退することもなく鉄を鍛え続けてきた職人です。後継者不足に悩んでいるのかもしれません。ヒルダ王女の元にミスリルを賜りに歩いていくこともできないおじいさんなのですから、フリオニール自らミスリルを届けにいかされる羽目になったとしても恨み言はいいますまい。ブツブツ。
それにしても鍛冶屋という人種、もといジョブはあれですね。素敵鉱石がみつかると無我夢中で鎚を振り始めるものと相場が決まっているんでしょうか。あっという間にミスリル装備品を作り上げてしまいました。もう既に店頭に並んでいるというのだから驚きです。フリオニールは剣装備と決めておいたのでミスリルソードをさっそく買い与えておきました。でも、弓のマリアと斧のガイには、丁度いいミスリル装備品がありません。アルテアの一角でしょんぼりする二人を尻目に、一人喜ぶフリオニールなのでした。