国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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ヨーゼフの罠

前回、見事パラメキア帝国からミスリルの採掘現場であるセミテの滝付近を奪還したフリオニールたちは、いち早くヒルダ王女へとこの成果を報告する必要があるのですが、なんとなくサラマンドのヨーゼフの家によっていくことにしました。いや、別に娘を救出した見返りを求めてとかそういうわけじゃないんですけどね。でも、もらえるインセンティブについては貪欲にもらっていきたい感じではあります。

お礼はポールにどうぞというわけで、ヨーゼフの家にたどり着くと、やっぱりまだいました、ヨーゼフを愛する女。家の前でコソコソと怪しいストーカーです。あの変な顔の親父を好いているというだけで十分変なのですが、「私がいたら邪魔になる」とか一人妄想に突っ走っているあたりが相当気味が悪いです。ってか、ヨーゼフって娘がいるじゃないですか。天才泥棒ポールさんがミスリル鉱から救い出したネリーという女の子が、ヨーゼフの人質として成り立っていたのは、ひとえに実の娘だったからなのではないでしょうか。これすなわちヨーゼフは妻帯者である可能性が高いはずです。だというのに、この女は・・・恐ろしい限りです。いつかヨーゼフを後から鋭利な刃物で突き刺しそうで怖いです。「私はこんなに愛しているのに・・・」とか突然勝手な言い分をブチ撒けられそうです。

さっさと中に入るとその娘のネリーがフリオニールに向かって感謝の言葉を簡潔に述べます。うん、まぁ、あの場の守護者・サージェントを助けたのはフリオニールたちですが、直接気味を救い出したのは泥棒・ポールさんですからね。お礼を言うなら彼にどうぞ。いや、ひょっとしたらこの子、既にポールさんに何かしらの感情を抱いている可能性も考えられます。

フリオニール「ポールのやつ!まんまと盗んでいきおった。」
ネリー「まって、あの方は何も盗んでいませんわ!」
フリオニール「いいえ、ヤツは大事なものを盗んでいきました。」
ネリー「それは・・・?」
フリオニール「あなたのハートです。」

そんなカリオストロごっこがしたい年頃なはずです。その後県警のパトカーに乗り込めれば完璧なんですが、あきらめて親父のヨーゼフの方と話をつけましょう。

ボーゲンの暴挙でしたそもそも、最初にサラマンドに到着したときの、この親父の対応がありえないほど不自然でした。ヒルダ王女のバックアップを受けて、側近のミンウさんまで連れているのに、いいようにセミテの滝に誘導され、娘はおろか強制労働につかされていた町の男手まで救出させられてしまったフリオニールたちなのです。たとえ、ボーゲン伯爵の脅迫があったといえども、娘の誘拐は私事です。反乱軍への協力を一時的にでも拒んだ件については、懲罰の対象にもなりうるんじゃないでしょうか?そもそもこの変な顔のヨーゼフさんは、何者なんでしょうか?町の顔役というだけで、フィンにもパラメキアにも属さない中立な立場だとでもいうのでしょうか。
難しいことは、下っぱのフリオニールには聞かされてませんので、とりあえず職務を遂行しましょう。下っぱは命令を従順に聞いておけばいいのです。ヒルダ王女の命令は「サラマンドでヨーゼフに会って、ミスリル奪還の算段をつけろ。」というものでしたから、結果的に任務は全うしたようです。とりあえず、娘の救出という恩義をヨーゼフには着せてありますので、再度パラメキアのためにミスリルを生産するという事態はそうそう起こりえないでしょう。とりあえず、ポール様にうつつをぬかしたネリーが、フラフラと外出してまたボーゲン伯爵の手のものに誘拐されないように縄でも括っておいてもらえばよいかと。

雪上船のありかヨーゼフの話も聞き終わり、町を出ようとすると、町人の一人から「雪上船」という単語が聞かれました。なんでしょうね。このゲームはお船が大好きなんですかね。どうも雪の地域を移動する際に必須になる乗り物らしいです。で、ヨーゼフが自分の「雪上船」をセミテの滝の洞窟に隠しているとのこと。しかも、隠し場所はズバリあの怪しい青い結晶の近くだとかなんとか。隠している割には情報が筒抜けでちょっぴり滑稽ですが、せっかくですので拝借しておこうと思います。実際にサラマンドから西に迂回して、北の雪原へいってみようとしたら、「雪上船」がないと移動できないと怒られてしまいました。次の目的地はこの雪原かも。

まだもらえない雪上船で、セミテの滝に再度突入し、あの青い結晶のあたりを探った結果、大きな岩が通路を塞いでいるため、雪上船の隠し場所にはまだアクセスできないことが判明しました。うんうん、やっぱり無断で借りるのは犯罪だよね。(窃盗罪)あと、隠し場所のことを気軽に教えてくれたのは、大きな岩で塞がれていることを知ってるからだね。天然の岩戸ですか。ここらでガイに「フンガー」という言葉とともに岩を割り砕いて欲しいところではあるんですが、諦めましょう。ヨーゼフもそれならそうと教えてくれればいいのに。余計な回り道をさせられてヒルダ王女への報告が遅れてしまったフリオニールのダメダメなお遣いでした。これが世に言う「ヨーゼフの罠」です。